勝手気ままに漫画を語ろう!忘れちゃってた古〜いのやら、昨日たまたま観たのやら。

ふと思い出して語りたくなったあの漫画。細かい事忘れてても気にしないで書いちゃってます。のんびり書けるときだけなので、更新は疎らです。気長にお付き合い下さいね。

銀色の髪の亜里沙……タイの一件で思い出した。

タイの洞窟事故。
本当に、全員無事救出で良かった!
あまりにも劇的で、救出にあたった方々の勇気と決断力と行動力には感動しかない!

私は地底とか洞窟とかが苦手だ。鍾乳洞のようにちゃんと整備されたところでも、あまり長居はしたくない。入るのを頑なに拒否はしないけど、歩くのが自然と早くなる。

洞窟

で、思い出した漫画がある。

和田慎二の「銀色の髪の亜里沙」。

会社の乗っ取りを企む輩が、親子ぐるみで社長一家を陥れる話だ。社長の父親は事故死。母親は精神病院送り。主人公の亜里沙は父親の部下の子供達によって、地下洞窟に繋がる竪穴に落とされる。
その子供達は亜里沙の親友だ。多分、当時は中学生。

凄いお友達だ〜。

きっと普段から社長令嬢の亜里沙を妬み、部下として虐げられる親の不満に汚染されていたんだろ〜な。
そういう人間の暗黒面に全く気付けない天真爛漫な亜里沙は復讐の鬼と化し、地下洞窟から決死の生還を果たす。

彼女が落ちたのは古代遺跡に通じる地下水脈みたいな洞窟で、なあ〜んと!そこには先客が!
遺跡調査に来ていた考古学者の夫婦が、脱出できなくなったまますでに十数年も閉じ込められていた!

そこで亜里沙は夫婦から知識を、複雑な地形から運動能力を得る。しかもそこにはヒスイの鉱脈が露出している。
数年の後夫婦は亡くなり、亜里沙は一か八かの脱出を敢行するのだ〜!!

え〜っと、、

脱出方法が結構詳細に語られていた。
たしかサンショウウオだ。
日が届かない洞窟内にいるサンショウウオは白い。そこに黒いサンショウウオが!?
外界からきたと推察される黒いサンショウウオに紐をつけ、岩の向こうの「外」までの距離を測る。

なんかそんな感じだった。

25メートル!

ただしそこは岩に阻まれた濁流だ!

「たった25メートルなのよ!出たい!外に出たい!」

「…………」

「出る!なんとしても出る!出て復讐せずにおくものかっ!」

後は多分、根性で泳いだんだと😰
腰にはしっかりとヒスイの原石を詰めた袋。復讐の軍資金だ。

そしてしばらく後、あの友人達が通う高校に富豪の帰国子女が転校してくる事に。
その寄付金が学校の年間予算を遥かに超える!ってことで、全校生徒で空港までお出迎えするのだ。………ちょっと媚び過ぎ。

タラップに現れたのは、長い地下生活で髪が銀色になった(なるのか?)亜里沙だった。

宝石の相場は全くわからない。
腰に付けていた袋は手のひら大くらいの巾着だった。それに入る程度のヒスイって、そこまでの金額なのか〜?
もちろん、私学の高校の年間予算だって、一体どのくらいか想像もつかないけど………。
 

キャンディキャンディ……ホッとしたこと。

キャンディ・キャンディで奥歯にはさまったモヤシみたいな問題は、

やっぱりキャンディの出生じゃないかな。

アンソニーが言う「緑色の目をした貴婦人」「キャンディに似ている」。

これ言われたら誰でも普通、

ああ、キャンディはアードレー家の血縁だ

と思うよね。

私は正直ここで若干、この漫画に興ざめした。

貧しく育っても明るく精一杯生きる主人公。実は大金持ちの子供でした。

こういつ話はひとつやふたつじゃない、むしろ貧しい主人公は最後はお金持ちになるのがパターンだ。
と言う事は、なにか?
この世の幸せは結局お金持ちになる事なのか?

ひねくれ人間の私は思った。

ところがだ。

キャンディ・キャンディはこの私の悪態が聞こえたのか(笑)、この問題を完全にスルーした!
裏のウワサではそういう展開が用意されていたらしい…?けど、表に出てないんだから良しだろう。私個人的には。
あの貴婦人はアンソニーのお母さんとか。もしキャンディとも血縁なら、「赤いシリーズ」ばりの愛憎劇が展開されていたかも知れない。

加えてあの作品は、スタートがアメリカ。その後イギリスと、世界が広い割に人間関係的には異常に狭い。
養女に出たはずのアニーとあっさり再会。
船で出会ったテリィが、イギリスの学校の同級。
キャンディの働く病院に運ばれてくるアルバートさん。

そもそもは、キャンディが引き取られた家が丘の上の王子様に繋がる家系なのがウマ過ぎる。
まあそれは、丘の上の王子様…つまりアードレー家の頭首が逸早くキャンディに目をかけ、近くに呼んでくれたと考えて自分を抑えよう。

が!とにかくこの世界の狭さに加えて、結局キャンディは血縁でした〜〜〜にならなくて、本当にホッとした!

いやいや、私は決してキャンディ・キャンディを否定してるんじゃないよ。
今も心に残る大名作だと思ってるし。
ただ、壮大な話にありがちな「親子だった」「実は兄弟」「離れ離れに鳴ってた双子」的なオチは好きではないだけだ。
ついでに言うと「実は王家の血統だった」もだ。

結局は血かい?!
それはすべてを「なんでもアリ」にするババみたいなものだと思うのだ。



ところで、キャンディ・キャンディには謎だと私が期待してた事がある。
それは、名前だ。

アーノルド
アンソニー
アリステア
アーチーボルト

アードレー家に関わる男子はなぜみんな、Aから始まる名前なのか。
ニールがいるだろって?
じゃあ、キャンディを助ける男子達…と言い直してもいいし、逆になぜニールは「ニール」なのか?でもいい。

これには絶対意味があると信じていた。
実は私は一時期漫画を描いていて、登場人物の名前を考える時はなるべく音が偏らないようにと配慮していたものだ。タブーという訳ではないと思うが、似た音で混乱されないように。

それが、ここまでAが並んでいるのを見せられては、なにか意図的なものを感じても仕方ないよね。

しかし、
そんな謎は
 どこにもなかった。

名字もアードレーでAだから、単にアの名前が好きなだけだったとか?



最近になって、小説版らしいが「続編」があることを知った。
そう簡単に手に入らないだろう気がするし、読みたいような読みたくないような……

この謎は再燃するだろうか?

多分、しないね。

海のトリトン「ピピのうた」……歌えるよ!

海のトリトン」のピピだ。
そのピピに歌があるのを知ってる人は、初期のレコードとかソノシートを買ったのではないか。

海のトリトンの歌。
よく知られているOPは「GO !GO! トリトン」。
初期の方ではかぐや姫のスローでメルヘンな歌がOPだったことは、意外に知られていない。

あの歌、タイトルは「海の音楽会」だと思っていた
。なんとなくだけど。

海のトリトン」っていうの?!!

今更びっくりだ〜。

歌ってる実写映像とかが挟まってて、なんとも本編との違和感アリアリで、何が狙いだったのかよくわからない。特にこの歌がEDに移動した時は本編の余韻をズタズタにされてる気がして、歌の良し悪し抜きに好きにはなれなかた。

で、ピピの歌。

OPやEDはもちろん、本編にも一度も登場しない。
そして、私が持っていたソノシートには
GO! GO! トリトンとこのピピのうたが収録されていたけど、かぐや姫海のトリトンは入ってなかった。

なんか不思議じゃないか?
もしかしたら本来のEDはピピのうただった……のはずだった?
何某かの大人の事情で急遽かぐや姫の歌が起用された?
……と考えれば、あの中途半端で手抜きっぽい映像も理解できるのだが。

ちなみにソノシートのB面には物語が入っていた。
タイトルは「海へびリューダーの罠」。
ざっと20分くらいはあって、当時の私はセリフもナレーションもすべて覚えていた。
これは役に立った!
親のお使いや親戚の集まり等、子供には苦痛でしかない、しかもおとなしくしていなければならない時間をこれを反芻することで乗り切ったのだ!
もちろん、心の中でだ。……が、

ある時、家族と駅まで歩く時間が退屈になった私は親から数歩先行し、声に出して「海へびリューダーの罠」を朗じてしまった。

「あんた、何を喋っとんや?!」

背後だから聞こえまいと思ったのは甘かった。



「ピピのうた」はピピの声優さんが歌っている。途中セリフ入りだ。
人に聞こえるところで歌うのはちと恥ずかしい。同じ鉄は踏まない。
でも今でもちゃんと覚えてて、歌える。
セリフだって、バッチリだ!

余談だけど、この歌の間奏は天才バカボン

ボンボンバカボン

のところに似ている。

宇宙戦艦ヤマト…「真っ赤なスカーフ」の歌詞を勘違いしていた、あの頃。

誰のためだと思っているか
誰のためでもいいじゃないか
みんなその気でいればいい


ここのところだ。
「みんなその気でいればいい」
その気とは、どういう気なのか。
子供の私にはそこらへんの気脈が読めなかった。


別に、誰のためでもいいじゃん〜。みんなが「誰のためでもいいよ」って気でいれば揉めることもないよね〜。

そんな解釈だ。

今でこそアニメを観る年齢層はそれなりに上がっているから、あんまりこういう意味の取り違いする視聴者もいまい。 
でもアニメが「テレビ漫画」と呼ばれていたあの頃は、視聴者としてのターゲットは文字通り子供だったはずだ。

子供にストレートに理解できる歌詞にしてよ。

別れに振られているスカーフが、

ああ、あれはきっと自分のために振ってくれてるんだ〜。
と思っていよう。それくらいのロマンが欲しいじゃないか〜。

なぁんて事、わかんないよ。

こんな私だから当然、巨人の星の「おもいこんだら」も「重いコンダラ」で、あの取っ手の付いたローラーだと思っていた。
お笑いネタとして言われてるけど、本当にそう思っていた人間がここにいるから。

アテンションプリーズの「ひにひかり」は、耳にそう聞こえるからそのまま歌ってただけで、全く意味不明だった。随分後に漢字の歌詞を見て、初めてわかった。

ついでに言うと関西人の子供には、遠山の金さんの
「もろはだぬいでべらんめぇ〜」は、謎の呪文にしか思えなかったなあ。

宇宙戦艦ヤマト……絶対忘れてないつもりだったのに、思い出せない事が意外に多くてショック。

沖田艦長は、いつから雪を「ユキ」と呼ぶようになったんだっけ。

ふと思いついたら、やたらと気になってきた。

こういう問題は今なら比較的簡単に正解な答えが出せる。
DVDとか、観りゃいいのだ。
ところがうちにはDVDプレイヤーが無い。
無いし、それって、なんとなくつまらなくない?
ヤマトの頃はビデオだって無かったんだから、みんな記憶だけであ〜だご〜だと語り合ってた。
やっぱりこういうのって、記憶の中に埋没してあれこれ探し回るのが面白い気がする。
だからもし正解をご存知の方がいて、私のトンチンカンさに気付いても、温かくスルーして下さるようお願い。

思い返しているんだけど、
沖田艦長って、そもそもあまり人の名を呼んでないんじゃないか?特定の相手以外は。
ヤマトのクルーに限定すると、

古代

真田君
徳川機関長
佐渡先生

これらの人をこう呼んでたのは、はっきり記憶がある。
相原
も、呼んだことありそうな気もする。でも、南部や太田や加藤は……?

ヤマトのクルーって、名前があるキャラ、少なっ!

で、森 雪だ。

「森」と呼んでるシーンではっきり記憶しているのは「餅つき」。

「森、餅つきを許可する」

艦内の空気を和らげるためにと雪が進言した餅つきを一旦は却下したものの、
「海峡突破に成功したら正月だ。用意しておけ」と続く。
当時同じくヤマトのファンだった友人が、次回は餅つきシーンから始まると喜んでいた。
いや、それは無いと思ったけど、私も是非とも見たかった。

そういえばどこかで「森君」と呼んでたりしたか?だとしたらかなり最初の頃だろう。

この他に艦長が雪を呼ぶのはビーメラ星の探査を指示する時じゃないかと推測しているけど、残念ながら明確なセリフの記憶が😰だ。
確か
「君の任務は〜〜の調査と野菜として食べられる食料の😰」。指示の前にまずは呼んでいるはずだ。なんと呼んだっけ。任務の話だからやっぱり「森生活班長」か?いずれにしても「ユキ」じゃないよね。

この次に私の記憶に残ってるのはもういきなり最終回なのだ。しかも本人に呼びかけたのではなく
「そんなことではユキは喜ばんぞ!」。

いきなりユキか?

いろいろ忘れてしまってるよね。

さっきちょっと各話解説してくれてる記事を読んで驚いた。

「バラノドン」
全く😰!
バラン星の人工太陽。
そんな作戦だっけか?

もっと言うなら、古代君が捕虜にしたガミラス兵を襲ったり怒鳴ったり…….😰
全く😰だ。
でもその同じ回の残りは覚えてる。遊星爆弾が落ちて両親が死ぬ回想。守さんとお母さんのお寿司を食べたりね。あのお寿司もぐもぐの芝居はちょっとわざとらしかったよ、広川さん……。

バラン星の攻略線は😰だけど、その少し前の相原君騒動はかなり鮮明だ。
速度が光速の99%だかの艦から宇宙遊泳に出られるものなのか?光速の99%だかで遠ざかるヤマト。そこから艦載機で探しに出ても、相原君は遥かな後方だよ。艦載機の速度程度ではどうにもならんだろ。
北上夜曲、渋い。
雪のあのスケスケのネグリジェは、一体ど〜ゆうことなんだ。


この、記憶のマダラ状態は年のせいだろうか。
覚えてるところと😰な部分があまりにも極端だ。
この調子でどんどん記憶が霞んでく前にもう一度観た方がいいか?
ちょっとショックな出来事だった。

宇宙戦艦ヤマト ラジオドラマ……伝説のオールナイトニッポンを思い出した。

関西にはオールナイトニッポンの2部は放送されなかった。ラジコなんて無いあの頃は、かすかになんとか聞こえる雑音混じりの音声をラジオに耳こすりつけて聴いたのだ。
次の週の1部で再放送されるのは知っていたけど、それまで待てないから。

旧作ファンには「伝説」。
オールナイトニッポン宇宙戦艦ヤマト特別番組、4時間の生放送だった。

発売前の「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」のレコードのお披露目もあった。
劇中BGMのレコードは今じゃ当たり前になっているけど(CDか)、多分ヤマトが最初じゃないかと思う。
あのおなじみのスキャットがラジオから流れた時は、まじ、身震いするほど感動したなあ。

そして4部構成のラジオドラマは圧巻だった〜。

初めて古代君と島君が雪を見かけたシーン。火星で遭遇した女性(サーシャ)にそっくりだと単に驚く古代君に対し「すごい美人だ〜!」と島君。シリーズでは無いセリフ!
今思うど完結編で「君を最初に見染めたのは俺なんだから」に繋がっていた?…よね。
なんか二人の間で雪へのアプローチ権争奪戦があったりしたのか?と、つい想像してしまう。ニヤニヤ……。
当時の二人はつまらないことで喧嘩してたからな〜。2199でもやってはいたけど、ガキっぽさが足りなかった気がする。旧作に比べて設定年齢が上がってたせいかな。

そしてフェアウェルパーティー。
2199では赤道祭と言われてたっけか。
地球の家族と通信をする、あのシーンだ。
ラジオドラマではね、覚えてる?

通信室で、古代君、ひとり、泣くんだよね〜!。

そこを雪に見られて、雪「ご、ごめんなさい!」

この旧作改変にはもう、心底ヤラれたっ!

2199では古代君はもちろん、雪にも通信する相手はいない設定になってた。これをキッカケに古代君と雪の間が縮まり発展してくのは筋としてはわかる。ちょっとガッカリだけど。

で、その後だ。

沖田艦長が酒を呑む相手が徳川さんになっていた。
私にはこの意図が納得できていない。

旧作では古代君は多分18才以下。未来の法が改正されていなければ、まだ未成年。こういう場合とはいえ、日本酒ぷは〜っ!もう一杯!そうこなくっちゃ!はまずい、とするなら、まあ、そうなのかも。
でも確か2199では古代君は20才ではなかったか?そういう設定を読んだ気がしているけど、私の😰か?
20才ならやっぱり古代君と飲んで欲しかった。なぜなら、2199は沖田艦長ぶっ飛びでカッコよくて、古代君との絆の描かれ方が希薄に見えるからだ。
艦長代理にもなってない……よね。副艦長がいたせいか?
雪の死に際しても、旧作のように沖田艦長を訪ねたりしていない。

古代君が沖田艦長に心酔するのに説得力不足、エピソード不足な気がするのは私だけか。



オールナイトニッポン ラジオドラマ。

ふと考えると、あの時ラジオから流れてきた声の方の何人かは、宇宙の彼方へ旅立ってしまった。
天空の艦橋で、お酒を呑みながら談笑している姿が浮かぶのはあまりにベタだとは思うけど、どうしてもそう思うのだから仕方ない。

願わくばもう一度、オンエア、して欲しい。

オールナイトニッポンさん、どうかお願い。

宇宙戦艦ヤマト2202の評判がよくないようで、「ヤマト」ってなんだろうと改めて考えたりする。

宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち」を良く言ってない記事をよく見つけるようになった。
冷静なのから過激なのまで。
私はこういうの読むのが結構好き。いろんな意見や感想や文句があっていいと思うし。

実は私は2202を1本も観ていない。
「続く」の状態で何ヶ月も待たされる、しかもそれが最終章まで6回も繰り返される……は耐えられる気がしないからだ。
観るなら完結してから一挙に観たい。

でも、やっぱり気になる。ので感想記事をつまみ読みしたりしてるわけだ。(なら観ろよって)

観てもいないわけだから、誰が何を書いていても文句も批判も言えないし言うつもりもない。
ただ、そういう記事でよく目にする「ヤマトらしさがない」「ヤマト愛がない」「ヤマトをわかってない」とかを見て、ふと、「ヤマト」って何だろう?と思った。

私は自分を筋金入りのヤマトファンだと思ってる。
ちゃんと初回の放送から観ていたクチだし、復活編までの全編を観ている。
正直途中でいろいろ頭も抱えたし、あちゃ〜〜とも思った。でもそれをすべて飲み込んで……いや、

それが「ヤマト」なんだとわかった上で観ていたように思う。

元々トンデモ話だし、科学的根拠なんて辻褄合う訳もないよね。逆にそれを突っ込むのがヤマト愛をより深めることになったくらいだ。

2199も2202も、旧作の矛盾点や科学的におかしい点を補完する設定を取り入れているらしい。上手くいってるところと、かなり強引なところもあるようだけど。

でもね、そもそもがトンデモ話なんだよね。

新たな上塗り設定はより一層のトンデモを生むだけじゃないのかな。

旧作の頃の私達はまだまだ子供で、タキオン粒子だの重核子だの反物質だのって言葉だけで十分に満足できる世代だった。
あれから何十年も経ち、現実世界での科学は進み、余分な知識のひとつも付いた。
イスカンダルへの距離だって伸びたくらいだし。
核子爆弾の起爆装置は地球と本国で同時に解除しなければならない。あそこで相対性理論ではどうのと真剣に反論してる人には、私は会ったことが無い。

つまり

2202の設定が破綻していると嘆くのは、多少科学的にアタマが肥えて大人になった私達がヤマトらしいトンデモさをもうあっさりと流せなくなったから。
…ってことだったりしないか?
あまりに時間が経った作品のリメイクの難しさがそこにあると思う。
リメイク作のターゲットを旧作のファンだった「元子供」にするなら尚更だ。
昔、それを許した素朴な子供は、現代の精巧なアニメで目もアタマも肥えてしまったのだな。

じゃあ、どうすれば良かったのか。
私の好きなヤマトとはこうだ。

話の大筋はそのままで、艦内の人間ドラマをもう少し掘り下げて、日常生活や戦闘時のリアルさを見せて欲しい。
私は古代君と雪の関係も好きだけど、それ以上に島君との友情が大好物だし。

これは私個人の好みだけど、敵方に謎を付加するのはいいけど「事情」を絡めてくるのは反対だ。
基本、勧善懲悪主義。

とにかく、カッコいいもの、カッコいい表情、カッコいいシーンが観たい。

何を言いたいのかわからなくなってきたけど、
古代君がカッコ良ければそれで良かった、昔は。
それがあれば設定の矛盾などお酒のツマミみたいなものだった。そういう意味ではヤマトのツマミはヒジョ〜に美味。ヤマト愛ってそんな感じじゃないのかな。

余談だけど、
CGになって、戦艦は綺麗になったけど、動きが軽快すぎて緊迫感に欠けるよね。銀英伝もそうだけど。
昔のヤマトの艦首回頭180度(BGM付き)には本当に鼓動が早くなったなあ。