勝手気ままに漫画を語ろう!忘れちゃってた古〜いのやら、昨日たまたま観たのやら。

ふと思い出して語りたくなったあの漫画。細かい事忘れてても気にしないで書いちゃってます。のんびり書けるときだけなので、更新は疎らです。気長にお付き合い下さいね。

海皇紀……未回収の謎がいっぱいだ〜!いや、単に私の勝手な期待だったのかも知れないけど。

川原正敏 「海皇紀」。

そんなにいうほど古い漫画でもないけど、この前の圓明流がらみで思い出した。
思い出すと、戻って来た。
何とも言えない、不完全燃焼のモヤモヤが。

終わり方があまりにも

不満…と言うより

不思議で不自然だった。

川原先生は、ああいうラストを本意で構想されていたんだろうか。

失礼承知で言うならまるで、打ち切り?
……とまではいかなくても、
あと何回で終わりと急がされた(急いだ)ような印象が強い。

あ〜ホントに失礼言ってすいません。

私は月刊マガジンを毎月買って海皇紀を読み、
単行本も全巻揃えてた。
好きな漫画が???な終わり方をしたことが残念で、ちょっと諦めきれないだけなのよ。

海皇紀は話の区切りに休載を挟んだ。
だからって、川原先生は遊んでだわけじゃなくて、「修羅の門」のスピンオフを執筆。
海皇紀の終了後には「修羅の門 2」連載開始も決まっていたらしい。
川原先生には「修羅の門」は、それだけ特別なんだよ。
……で、海皇紀の後半は、
そっちに意識が取られがちだった…なんてことは……

ないよっ! (と、信じる)

でもね、
思い返せば返すほど、海皇紀には置き去りにされた設定や謎が多い。最後のロナルディア戦も、作戦が稚拙に見える。
あれほど有能でプライドも高く、ようやく海王の座を手にしたソルが、単なる囮。いくらハッタリの餌は大きい方がいいとは言え、あまりな役回りだ。

やっぱり、ラストを急いだのだろうか。

自分を整理する意味で、私が思う「置き去りの謎」を上げてみた。
解説本も出ているらしいけど、未読。
だからもし、そっちで解説や説明がされているのに
トンチンカンな事を蒸し返してたら勘弁。
時系列も気にせず並ぶだろうから、ご容赦。
あくまで私個人の思い込みと当時の期待(これ、大きい)の産物なので、ゆる〜く読んでね。



●物語の始まり。
ウォルハンに着いたばかりのマイアとトゥバンが訪ねた魔道師。「荷が買っている」とか言いながら結構訳知り。何者?
「イルアンジャ=世界を手に入れる」とは?
後で絶対にまた出て来ると思ったけど。
単なるモブだったか。

●ファンのニホントウ。
幻の名刀。これはもともとマリシーユが持っていたらしいけど、ならば本来はビゼンの里の秘蔵品?
里の長が代々受け継ぐものだとか?
かなり重要なアイテムだろうに、由来が不明。
海皇紀の最終回によると、ファンは海王の座を譲る際にニホントウも託した様子。今後は海王の証のようになる気配濃厚だ。
でも、本来がビゼンの里の宝なら、里に返すのが筋な気がするな〜。

●ビゼンの里とはそもそも何か。
パンニャーの卵を守る民だと言う。
では、なぜ彼らに卵が託されたのか?
ビゼンの民とは何なんだろうか?
その大事な卵が奪われた時、マリシーユは取り返す為に里を出た。彼女は里の長。
長たる立場を捨て(?)、(そのくせ)宝のニホントウを帯び、斃れるわけにはいかないと秘薬を使って。
その覚悟は凄い。
でも、里が卵を守るために存在していたなら、卵が奪われた時点で里の存在意味は無くなった。
マリシーユがいかに強いにしても、里の命とも言うべき卵奪取計画に彼女ひとりかい?
総出で行かんかいっ!
里は、存在意味・長・秘宝のニホントウ を失った。
その後、里はどうなったんだろう?

●イベルグエン。
ビゼンの里とは主従の関係ではないってね。田舎にいる時は雌伏してるだけなのか、おとなしそう。
クラッサ・ライが連れ出すまでは、素朴な人達だったのか。あの独特な言葉や呪文は、本来、どういう意味でどう使われていたのか。
どのみち卵が奪われて、その後ビゼンの里とうまくやれるはずもないよね。イベルグエンの里も廃れたろうか。
誰か、里帰りくらいしろよ〜。

●影八番艦の素材。
普通の木や鋼鉄ではなく、どうやらオーバーテクノロジーらしきほのめかしがある。同じ影艦の中でも特別。
…だってことはわかるんだけど、宇宙へ出る科学力があったろう時代の遺産だとしたら、あえて「帆船」なのは何故か。
八番艦とは本来、何なんだろうか。

●ヴェダイの養父はなぜ、イベルグエンを脱したのか。任務の一部だったのか、任務がイヤになって脱走したのかわからないって?
多分後者?彼が放棄した仕事とは、何だったんだろう。あんまり意味ない?

●テラトーの森の奥には何があった?
森守とトゥバンが再戦したのは、ナントカの離宮
え?テラトーの森じゃないの?
森の奥に何があったのか、明かされてないと思うんだけど、誰か見に行った?

●アナハラムはアル・レオニスにグリハラへ行くことを促したけど、行かせて何を期待していたのか。
結局彼はグリハラに行かなかったけど、イベルグエンを差し向けて拉致しようとした。
一体何が目的か、よくわからない。
呪で操って、ロナルディアの軍師にしたかったのだとしても、そのどこにグリハラが必要なのか。

●ファンはフォレストに嵐の海の乗り切り方を教えたよね。ちょっと失敗しちゃったけど。
どこかのヤマ場で、これが活かされる場面が来ると思ってた。
「教えたろ」って、サラリと言うファンの声が聞こえるくらいだ。
敵であるフォレストにあっさり操船を任せ、それが戦局を動かす!あ〜〜〜さすがファンだっ!
でも、無かった。涙……。

●パンニャーの卵、メルダーザの役割は何だ?
覚醒させられるのはビゼンの民…つまりマリシーユだけって話だった気がする。失敗したらヤバいみたいな。
アナハラム達は森守に乗せるために彼女を奪い、孵化させたわけじゃないと思う。なんか全然活用してない、本来の性能開放してないだろ、これ。
彼女は結局、覚醒したのか?
「自分の知識は今の人類にはまだ早い」?
覚醒=知識の記憶か?
私は勝手にではあるけど、
モンジュの扉を開く「鍵」だと思ってたよ、はい。

●モンジュの扉って、なんや?
イルアンジャにあるという、モンジュの扉だ。
そして、見事に消えてしまった設定。
「イルアンジャ」という地がどこにあるのかも。
海皇紀、最大の謎だっ!
土武者級の火器があれば「開けられる」らしいから、なんらかの建築物の扉。
話の流れから察すると、多分、カガクの産物が納められてるんだろうね。
私は当然、物語のクライマックスは、モンジュの扉での最終決戦だと思っていた。
そしてそこで、パンニャーの卵の秘密も、ビゼンの謎も、
要するに総ての謎が明らかになり、カガクが披露されるか、完全に滅するかのどちらかだと思ってた。
どこに行った〜!モンジュの扉っ!

●トゥバンは何故、ファンとの仕合を望まなかたのか。
強い者を見たら、やってみなくちゃ気が済まない。
トゥバンはそうであるはずだ。自分より強い者など見たことない…的な事を言ってるし。
全てが終わった後、当然の約束のようにトゥバンかファンに声をかける。
「しょうがねぇなあ」とか言いながらも、応じるファン。
止めないニッカ。
「見せてもらおうか、ファン・ガンマ・ビゼンの本気を」と、トゥバンが笑うのだ。
決着はまあ、別に、どうでもいいかな。
ただ、トゥバンが死ぬのはダメだ。(勝つのは絶対ファンだから)
この二人の対峙が無かったのは、やればどちらかが死ぬまで終わらないからか?
修羅の門ではレオンの死を巡っていろいろ問題が起こった。川原先生の脳裏にそれがよぎった…ということは…。
やる以上は中途半端は赦されない。
そう思った先生は、敢えて二人を仕合せなかったのかな、と解釈してるけど、どう?

なんか長くなったけど、海皇紀
まだ語り尽くせないぞ〜。

というわけで、続く。

宇宙戦艦ヤマト2202……完結!最後にまたまた愚痴ったけど、喉元過ぎればまた観たくなるよ、大丈夫さっ。超脱線余談で締めてごめん。

いやあ〜終わった終わった。
テレビで観ていた私は半年だけど、劇場から付き合った方は2年?
長丁場、お疲れ〜。

前回散々愚痴って、多少スッキリしたから、わりと冷静に最終章を楽しめた…かな。

時間断層。
地球の急速な復興と発達の辻褄を合わせるために、ひねり出されたと言われてる設定。
そもそもなんだけど、
「さらば」の時、
復興が進む地球の姿は、絶対になんとか理由付しなきゃならないほどの違和感だったろうか。
まあ確かに、笑い話のように突っ込む事はあったけどね。
少なくとも今作企画の方々の記憶には、トラウマのように刻まれてしまったんだろう。
「さらば」は1年。
2202は3年後だ。2年長いんだからとスルーしても、昔以上の突っ込みは無かったと思う。
当然今回ほどの物量は展開できないだろうけど、その方がまだマシな話にできた気がする。

どうしてもなんとかしたかったなら、
いっそアタマを切り替えて、
「復興中のまだまだ非力な軍備しかない地球」でも
よかったろう。
我々は別に、アンドロメダ艦隊なんて期待してない。やっと1艦の試験艦ができたくらいで全然OK。
地球くらいの力ではむしろ妥当。
オリジナルとは違っても、また別の面白い話ができたかもしれないよね。

時間断層。
コスモリバース。
高次元。

わけわかんない設定を3つも抱え込んだ段階で、ストーリー破綻は決定していたのか。
白色彗星がどんなにデカくても、たかがちっぽけな太陽系の、しかも恒星じゃなくて惑星と同じサイズ。そんなんでいくら宇宙を蹂躙しても、
「無限に広がる大宇宙」にしてみたら、はあ?なわけだし。
宇宙中の生命を全滅…ねえ。
風呂敷がデカすぎ、いや、小さ過ぎなのか。

実は私には、地球の復興具合よりも、
ガミラスとのあそこまでの同盟関係の方が、
何倍も何倍もなぁ〜ん倍も、

超〜〜違和感!
ぶっちゃけ、不思議、不気味、理解不能なんだけどなあ。どう?



まあ、終わっちゃったから
何もかもみな、懐かしい。

……んだけど、ついでだから愚痴っとこう。

国民投票とか
真田さんのあの演説は
アカンよね。

軍が最高機密で散々勝手にやってきた事と
既に相当な数の戦士が死んだ中で、たったひとりのオトコの話されても……。
しかも、情に訴えるような言い方で。
軍事の結果の責任と最後の決断を、
国民に丸投げか?

そういえば、キーマンと斎藤を直接的に特攻に追いやったのは、真田さん、アンタよね。

エネルギー変換が終わる前だかなんだか、即興的で根拠ウスい作戦を鵜呑みにしたキーマン。
…ってか、あの状況では
「できる奴、やってこい」と言われたも同然。
その証拠に、古代君は止めたけど、真田さんは止めてない。

しかぁも、だ!

だめじゃん。

無駄死にじゃん。

真田さん。どうすんの、これ。

「さらば」の時に命張って、最後まで自分で責任取ったのと同じ人だと思えんわ〜。

それを言うなら、古代君もね。

もう打つ手がない。
地球は滅びる。
時間稼ぎ。

めちゃくちゃ後ろ向きの疲れ切った決断。
厭世的で、もう消えたがってる雰囲気。
そんなんで特攻かけにいくのは、「ヤマト」のすることではないよね。
あれでは泣けるわけもない。

まあ、いろいろ経過はには不満もあるけど、
私個人としては古代君に死んでほしくはなかったから、生きてた事はOKよ。

なぜなら、「さらば」を観た、かの昔。

ヤマトを、古代君を、喪ったことが辛くて、
受け入れるのにめちゃ時間がかかったから。

生きてくれてさえいれば、
       また逢えるかも…じゃん。

もう次は観ないなんて、言わない言わない。
きっと、アナタも、時間が経てばまた観るよ(笑)。
コリない。
それがヤマトファンだからね。
それにね、
出来上がった作品にダメ出しして批判するのは容易いのよ。そして、困ったことに結構楽しい。

………とか思ってたら、

はやっ!

続編制作発表、来たっ!!
笑ったな〜。


余談だけど、
高次元界でごちゃごちゃやってるうちに、ズォーダーまで紛れ込んでないかと、ヒヤヒヤしたね。
業から開放されたズォーダーが、サーベラー抱いて飛んでったり……?

レビューでは「山本が助かってるなら、他のみんなもこの世界に来ててもいいだろう」なんてのがあったけど、そんなんが現れてヒュンヒュン飛び始めたらえらいこっちゃ。

最後は光りのシャワーのようになって、
ゴスペル的な曲に合わせて、
みんなで地球に還るんだよね。 

  あれが良き男女デス
  かわいい唄だこと
  こっちは独り身だ〜
  わかる これからは気楽にたのむ
  あたりまえよ でなきゃソンしちゃう

こらこら、
何のアニメ見てるんだか、わかんなくなるって!😂😂😂😂

調子に乗って、余談は続く。

auのスマートパス進撃の巨人「ひとコマ大喜利」。
2月のお題No.183だ。

空に舞う巨人達を見て、
私がひとりで笑い転げたのは何故か。

さて、私は何のシーンを連想したのでしょう。

ヒントは上記の余談だ!

修羅の門……圓明流のパワーはお米から生まれる。

陸奥圓明流

今、実はちょっとびっくりしたんだけど、
「圓明流」の「圓」を入力するには変換候補をずぅ〜っと下まで探さないとダメだろうなあと思ってた。それが、「えん」と入れただけで、変換候補に「圓明流」が出たっ!!

これ、かなりびっくりじゃない?
誰のスマホでもそう?
ちょっとやってみてよ(笑)。

ウソかホントか、
こういうのはそのソフト作った人の趣味や遊びが隠されてる部分だと、聞いたことがある。かなりコアな、一部の世界でしか使わない(知らない)用語が、ひと文字入れただけで候補に上がるというのだ。
私が随分前に使っていた携帯では
「ブラ」と入れただけで「ブラヴィッシーモ」が候補に出てきた。フツー出ないだろ、これは。
いや、これが欲しかったから楽だったんだけどね。

ん?
ブラヴィッシーモって何かって?
そうそう、そ〜でしょ。
そういうモノなのよ、ブラヴィッシーモは。
一発変換は無いよ、フツー。

と言う訳で、
入力には全く不自由がない「陸奥圓明流」。
一子相伝で、現当主は 陸奥九十九(むつ つくも)。

修羅の門は完読。
修羅の刻は、知ってる限りでは完読。
修羅の門 2 は、読んだのは2巻くらいまで。あとはネタバレ記事で追いかけた程度なので、ラストはざっくりとしか知らないな〜。
一子相伝の流派では仕方ない事かもだけど、主人公の血筋がこじれてくる展開があまり好きではないのだ。
サラブレッドか、雑種か。それ1回だけならいいんだけど、親だの子だのがあれこれ言われ始めると、どうも……ね。
灘神影流は、その点凄かったね〜。
私としては、キー坊がおとんの子でない段階で、あの漫画の魅力は半減…いや、もっとだ。
激減してしまった。

あ、

「灘神影流」は、一発変換ムリだったよ〜。


さてさて、
九十九は大食漢であ〜る。
九十九に限らず、歴代の陸奥
八雲や鬼一、天斗にも大飯食いらしき描写がある。陸奥の血筋ではない圓(ツブラ)もそうだから、「圓明流」のカタチで体を使うことが大量のエネルギー(食い物)を必要とするんだろう。
きっとサイヤ人もそうだよね。

神武館に居候することになった九十九は、舞子の顔を見る度にメシを要求する。
舞子もそのうち慣れて、九十九の「ハラ減った」に合わせて炊飯器をドン!と出すんだけど……。

おかず…は?

大きな茶碗に箸を構えて食う九十九。
ご飯を掻き込む絵はある。
おかわりもする。
でも、おかずを口に運ぶ絵が、ないっ!

異種格闘選手権。
控室で九十九は舞子に
「ハラ減った。なんか食わせろ」と言う。
出てきたのは、おにぎりだっ!

舞子……。
もしかして、ご飯しか出して、出せない?

いやいや。
九十九はテディさんに舞子のことを
「料理の上手な…」と話したそうじゃないか。
炊飯器で炊いたご飯を「料理」とは言わんだろ。

では、他の食事場面はどうだ?

テディさん家での食事。
「ボーイ、やっぱりコメが一番ですか?」 

やっぱ米だ。
そして、茶碗と箸しか出ていない。

舞子の差し入れは……

日本の米だっ!

もしかして、九十九は本当に米しか食べてないのか?
確かにホットドックハンバーガーは嫌いだという様子はあるけど……。

大富豪 エドワード・ヒューズに食事に招待された時は?

ごちそうさん

のひとコマで終わりだった。何、食べたか、不明。

修羅の刻

高斗とツブラが取り合うのは、おにぎりだ。

義経の陣に現れた鬼一。
「メシを食わせてくれないか」で、何度も椀でおかわりするのは、多分、やっぱりコメだろう。

辰巳が信長に「あれを貰おうか」と言った「あれ」とはでかい風呂敷包みで、中身は握り飯だ。

もうそろそろ、断定してもいいだろうか。

圓明流は米が好き!
そのパワーの源は、お米だぁ!


そりゃいくらなんでも強引だって?
現代社会の九十九はともかく、
修羅の刻」の時代では、食べ物といえば米やおにぎりで当たり前だろう。

まあね、その通りね。
だからね、
実はね、
言いたい事は別にあるの。

神武館のダイニングでご飯を食べる九十九。
茶碗と箸を構える九十九の手より下、 
つまり「食卓」が、

なぜかいつもコマの外、フレームから切れている。

テディさん家での食事でも、
茶碗と箸を握る九十九のアップだ。

エドワード・ヒューズの食卓には、もう何も残ってなかった。

要するに、
「九十九はご飯しか食べてない」ではなく、
おかずが描かれることが無い…が正しい。

食卓がコマの中に収まらないレイアウトは、たまたまか?徹底しているように見えるのは気のせいか?

ここまで来て、私はひとつの仮説に思い当たった。

もしかして、
川原先生は、 

食べ物の絵を描くのを避けている?

ひょっとして先生は

食べ物の絵を描くのが、にが……?

あ〜いやいや、失礼!
そんなことは、
この漫画には全くカンケー無いことだ。

九十九は大食漢。

これが読者に伝わることが大事なのであって、食卓の描写やリアルなおかずの絵は必ずしも必要じゃない。そしてそれには十分成功してる!うんうん。

ま、
それでも、
いちおう、
ほんのためしに、
川原先生の他の漫画はどうだろう。

海皇紀

骨付き肉や、パン。なんか丸いもの︙だな。
8番艦の料理人イゲさんは、当然ながら料理が上手いらしい。
干しウナベラ?。
グミナマ?。
マイアが「おいしい」と笑顔になった料理や、
戦闘前の食料庫総ざらえの晩餐や、
マリシーユのためのご馳走は、
残念ながら披露されていないなあ……。


ん〜〜〜。

あっ!あった!
トムの店だ!
ジャージィ・ローマンに出した、肉料理っ!

あれは、凄いリアルで、美味しそうだったじゃん!

川原先生、
申し訳ありません。

愛と誠……「ビーフシチュー」

「愛と誠」。

言わずと知れた、大人気漫画だ。
当時のクラスメイトで読んでない子はほとんどいなかったのではないか?と思うほど。
あんまりカンケーないのに「初恋」を読み始める女子とか、結構いた。

西城秀樹が主演した映画は大々ヒットしたらしいけど、私は未観賞。西城秀樹は人気絶頂期だし、ファンでもあったけど、実写には興味がなかったのだ。

さて

その「愛と誠」。

私のイチオシは

岩清水 弘!

彼の誠実さは誰もが認めるとこだけど、
一番好きだ!と公言する子は、友人の中にはいなかった。
例の
「君のためになら死ねる」が、
あまりにも気恥ずかしいからだと思う。
確かに……。 

実際にいたら、
あんな言葉のラブレターもらったら、

かなり引くよね。

その人に好意を持っていたとしても、素直に喜べない複雑な気持ちになるよ。

物語の後半。
愛が家を出て、安アパートで独り暮らしをする展開がある。両親に迷惑をかけいため…だった😰と思うけど、高校生の女の子が部屋を借りられんのかは、まあ、よし。

疲れ切って憔悴した愛を寝かせ、介抱する岩清水君。
そこで彼が愛のために作るのが、問題の
ビーフシチューだ!

愛が寝付いたのを見て、買物に行く。
そして実に嬉しそうに、
幸せそうに、
野菜を剥く岩清水君。
彼にはこうして愛のために料理を作ることが、とても嬉しいんだよね。
ひょっとしたら将来、こんな風に料理を作る家庭を想像していたのかも。

岩清水君オシの私には
かなり、ぐっときたシーン。

ところが、
さあ、火にかけるぞっ!って時に、あろうことか、

「誠さん…」

眠っている愛がつぶやくのだ!

ささやかな幸せから大滑落!
岩清水君は青ざめて、
鍋を持つ手がガタガタ震える。

やってられっかっ!くっそお〜〜〜〜!!

と、鍋を叩きつけ……





は、無い。

愛が目を覚ました時には、岩清水君はいない。
かわりにテーブルの上にはシチューの鍋と手紙。

正確な文章は😰だけど、

僕の得意料理。
野菜の煮え具合はあとちょっと。
食べる時に火にかけて温めたら完成!

なんか、そういう事か書いてあった。

愛はこれを読んで涙する。

食べる時に一番美味しくなるように調理を調節。
その細やかな心遣いに、
そして、
それほどの想いに応えられない自分に。

いや、もう、まじで歯がゆいよ。さっさと誠に関わるのやめて、岩清水君にしろよ〜〜。

が、ちょっと待て。

ビーフシチューをね

そんな風に作っちゃうんだ。

カレーもそうだけど、野菜の煮込み具合は好みが分かれるところ。
具が、ゴロンゴロンと、しっかり形状を保ってなきゃイヤか?
すっかり煮崩れて、トロトロになってるのが好きか?

実は私は後者た。
カレーやシチューに限らず、肉じゃがの芋も、グズグズくらいに煮崩れててほしい。

え?
料理として下品?

えぇ〜〜〜〜〜〜〜っ。

神楽ちゃんも確か、
野菜ドロドロの田舎カレーが好きって言ってなかったけ?
いや、神楽ちゃんが上品か下品かを問題にしてるわけじゃないよ。

まあねえ、田舎カレーねえ。
田舎っぽいかあ〜。

お金持ちな早乙女家。
早乙女家ほどじゃなくても、岩清水家もそこそこな家庭だろう。
きっとキレイに面取りされた野菜が
つつましげに並んだシチューやカレーなんだよな。
汁はキレイにサラサラだ。
間違っても、とろけてしまったジャガイモで、ドロドロざらざらなんてしていまい。
あれが美味しいんだけどな……。

でも、岩清水君よお。

温める程度の火入れでは、野菜はそれ以上煮えないぞ。きっとまだ、芋、固いぞ。


「愛と誠」のラスト。
多分だけど、誠は死んだよね。
まさかな終わり方。
でもあの二人が結ばれるような、そんな展開は相当嘘臭くて難しいだろう。そんなに簡単にハッビーエンドにはできない話だった。
結果、ああするのが必然だったろうと思うけど、
そういう意味で、終わり方が似ている。

風と木の詩」に。

ジルベールとセルジュ。結ばれて幸せになれるほど甘い世の中&物語を、作者が用意しなかった点で。
セルジュは立ち直り、新しい道を進んだろう。

さて、愛は?

時間はかかるだろうけど、結局は岩清水君が彼女の受け皿になると思うなあ。
そして、最高では無いにしても、十分に幸せで穏やかな日々を手にするんだよ。

余談だけど「風木」は
セルジュはパトリシアと
アンジェリンはパスカルとケッコンすると思う。

パスカルは、
「結婚するなら貴婦人か、ドタ足のロバ」
「オレはドタ足のロバでいい」
とか言っていた。
ところがどっこい、
とびきりの貴婦人に惚れちゃうんだよ、きっと。
でもアンジェリンもきっと
「私、ドタ足のロバになるわっ」とかで、ドレスをたくし上げそうな気がする。

脱線、すんません。

宇宙戦艦ヤマト2202……いや、すいません。言うまいと思ったんだけど、吐き出しとかないと先へ進めない気がして。勝手に地団駄踏んでるけど、ご容赦下さい。(最終章は観てないから、ネタバレ要素は無し)

まだ、観てないよ、第7章。
ここまで一度も劇場には行ってないし。
今、放送されてるのを、毎週ちゃんとは観てるけどね。

うちの辺りでは放送が金曜日の深夜、25時23分から。凄い中途半端な時間。
25時から別チャンネルでジョジョを観てるんだけど、いっつも良いところでヤマトに変えなくてはならない。
最初の頃はホイホイとチャンネル変えてたけど、
実は最近
もう、このままジョジョ観てよっかな〜と、
ふと思う。

今のジョジョのOP、すごく好きだな〜。
音楽といい、ビジュアルといい、演出といい、あの漫画の雰囲気にバッチグーだ!

最近のアニメのOP、凄い。
コンテを切ってる方のセンスが、とにかく凄い!

いぬやしき」。
どこをどう押せばあんなインスピレーション溢れるコンテがきれるんだろ。

BORUTO」のOPにも毎回注目してる。
今のより、2つくらい前のヤツが好きだけど。

どろろ」のOPなんてもう、唖然と眺めるだけ。

そう思うと、ヤマトなあ………。

まあね、
ヤマトは昔っからあんなOPだったよ。旧作のイメージを大切に踏襲してるって言われりゃ黙るしかないけど、
そんなご意見を逆に捻じ伏せる、センスとインスピレーションのカタマリなOP、あっても良くない?

ヤマトのOPには人物が登場しない。
繰り返しになるけど、それは今に始まったことじゃない。
でも、今回は、特に、
本編を象徴してるように見えるのは気のせいか?

宇宙戦艦ヤマト2202。

「人」がいないんだよなあ。

キャラは大量に出てくる。レギュラーキャラはもちろん、新キャラもわんさかだ。

そのキャラが、どいつもこいつも何やってんだか、掘り下げが全くなされてないっ!
誰とは言わないけど、いきなり出てきて過去話や肉親愛みたいなエピソード始められて、
挙句にソッコー退場とか。

今の誰?何?知らんわ、そんな事言われても。

そんなんに尺取られてるせいか、レギュラーキャラの、特にヤマトクルーの影、薄〜〜〜っ!

イミフな、ぽっと出のキャラに構ってる尺があるなら、ヤマトクルーを出せ〜。

例えば、
白色彗星に落ちるヤマトから退艦した時だ。
ヤマトは失われたかも知れず、脱出できなかった仲間も多数。

  なぜ、嘆かないんだ?

ヤマトの姿を認めた時。

  歓喜に狂えよ〜。

で、再びヤマトにもどったんだよね。

  なんでそのシーン、無いの?

残ってた仲間と再会して喜んだり、殴り合ったり、「やっぱりヤマトなんだ!」

そうだよ、ヤマトなんだよっ!って、より一層団結を固くする。

そんな熱い(暑い?笑)シーン、私は欲しい!

だからこそ、最終決戦は、やっぱ
「ヤマト」なんだ!
と、盛り上がっていくはず。
そういう、人間ドラマがあまりにも雑。
雑どころか、無いのだ。
これでは感情移入が全くできない。

え?あったろって?

ああ。
「銀河はどうだった?」とか、エレベーターでの古代君と島君?

銀河に表敬訪問しに行ったわけじゃないっしょ。
二度と会えないと覚悟した船と、仲間だろ。
そんなもんで済ますか?

「人」がいない…ってのは、そういう意味。

言っとくけど、私らヤマトファンは、
ヤマトを観たくて、ヤマトで感動したくて、泣きたくて、
もう、クチ開けるだけ開けて、待ち構えてる鯉だ。
決して反抗的ではなく、とてもわかりやすい、扱いやすいタイプなのだ。

……のはずなのに、なんだ、この餌不足感。

今回、雪って、何してんだ?
指輪突き返したり、飛び降りたり、ケガしたり、記憶戻ったり無くしたり。

古代君を苦しめて足引っ張るだけの存在。
雪は、そんな女性じゃないだろう。

古代君と雪の愛や、沖田艦長への親愛は人間側の愛の象徴のはず。
ズォーダーがせっかく「愛」「愛」と店を広げてきてるのに、お向かいの競合店地球は、愛の出店すらしていない。
だから私はヤマトが早期に波動砲を撃ってしまったことには反対だ。
波動砲を撃たない」は沖田艦長との絆、ヤマトが固辞すべき「愛」の形だ。
撃つことが最終的に

「ヤマトとしての愛の回答だ」

と言えるまで、こらえて欲しかった。

みんなで撃つ。
みんなで背負う。

なに、それ。

私の脳裏に浮かんだのは、運動会のかけっこで、手を繋いでみんなでゴールする姿だ。

時間断層の無双ぶりも
際限なく出る真田さんのびっくりドッキリ兵器も
アホらしいほどの数の艦船も
失笑するほとデカい敵陣も
無茶苦茶な指揮系統も
意味不明の科学理論で一発解決の展開も

それは、いい。
それこそ、何を今更…だ。

「さらば…」と展開が違っても、別に構わない。
話の辻褄が合わないのも、まあ許そう。

でも、今回の、キャラクターの扱いの雑さは、心底残念で、不満で、納得かいかない。

キーマンも桂木もデスラーテレサ
何やってんだか、何したいんだか、恐ろしく中途半端。こんな扱いなら出さない方かいい。
キャラクター無駄遣い。

この後、第7章でどうなるか、まだ知らないから、
随分勝手にボヤいてしまって、申し訳ない。

最後まで観て、
うわ〜っごめんなさい!
…って事になったら、
また記事で、お詫びするから。

お詫び……したい。

いくらでも、する。喜んで!


あと、モヤモヤしてることなんだけど、

地球側のお歴々。
ヤマトのクルーよりも年上だろう藤堂早紀さんを含め、防衛軍の偉そうな壮年層の方々。
皆さんは、3年前のヤマト出発時は、枕を並べて負傷中。よって、登場不能だった。

……て解釈でOKか?

時間断層で人間も育ててた……なんて怖ろしいウラは無いよね。
藤堂早紀が出て来た時に、私はソレを疑った。
重いもの抱えてそうな言動だし、
藤堂長官が他人の子を戦場に送り、自分の子を温存する事は許されないと考えた。
3年前のガミラス戦の時から
「この子がもっと大きければ…!」と、立場上、苦しんだ結果かな…と。

なによりも、いきなり出て来た!
それが一番大きいけどね。

時間断層の工場が無人で動いてるとは思えないから、働いてる人達って、外に出たら老けちゃってるわけよね。
そんな社会的な歪みが長く保つはずないから、いずれは反抗とかストライキとか暴動とか起きるでしょ。地球軍は内部から壊滅よ。
そんなこんなな、時間断層内の人達のエピソードも、あって然るべき。
第7章、そういうの出る?

あ、そ〜言えば、時間断層内って、生身の人間では長居できない…とかだっけ?
理屈はわからんけど。
そもそも、コスモリバースシステムが、さっばりわかってないから。
昔のコスモクリーナーは、わかりやすくてよかったね。ほとんど空気清浄機のイメージだから。
 
どのみち、時間断層は、放棄か廃棄か崩壊だろうね。

スラムダンク……いちおうバスケ経験者だし、せっかくだからバスケの話をしよう。

経験者…といっても、昔々の話。
まだ、スリーポイントシュートが無かった頃だ。

スラムダンクを読んで驚いたのは、ポジションの名前。 

ポイントガード

なに?

ガードとかフォワードとかセンターなんて、カッコいい呼び方、無かった。

うちが弱小の中学校だったから、知らなかった?
でも、私が3年の時に転任してきた新顧問の先生は相当なバスケマンで、私達は一気に強くなった。
そういう先生ですら、そんな名前を使ってなかったから、その頃には無い用語だろう。

ポイントガードに相当する名称は

リードオフマン

センターは

ポストプレイヤー

……と言ってたかなあ。

私のポジション?。

いちおう背が高い方だったから、ゴール下をウロウロ。
目の前でジャンプシュートに入った相手のボールを、上から抑えることができた。

でもねっ!

シュートの際、まだ手を離れていないボールを上から押さえるのは、

ファウルっ!!!


そこで、気になることがある。

スラムダンク

ヤマオーとの試合。

最後に花道が沢北にカマした「返せ」は、

ファウルではないのかっ?!

沢北の手からまだボールは離れていない。
しかも、後ろから、
明らかに、ボールを押さえているのではないか?

いや、すいません。
 
以前これをスラムダンクの大ファンの方に言ったら、凄くイヤそうな顔されたことがある。

あの最高に盛り上がるシーンにケチつけてるわけじゃないから。

ただ、同じようなことをして、
過去に何度もファウル取られて、
挙句退場食らったこともあるもんで、
あれがファウルではないのなら、私の青春のちょこっと悲しい部分を返せ〜〜〜っ!と言いたいだけで…。


いや、話を変えようっ!

花道と言えば、あの脅威的なジャンプ力。

ならば、「ウルトラジャンプ」をご存知か?

あ〜漫画雑誌のことじゃないよ。

藤原栄子 作。
「チビでも選手」!
     (なんか凄いタイトル)

中学生のさつきは快活でお調子者。背が低〜いんだけど、ひょんな事からバスケを始める。
そんな彼女がマスターするのが
ウルトラジャンプ」!

リングの上まで跳び上がり、ボソッとネットに落とすようにシュートを決めるのだ!

元々は転校してきた美少女・赤星さんの得意技。
さつきは赤星さんに頼み込んで、ウルトラジャンプの特訓を受ける。

円の中心に立ち、周りから一斉にボールを投げる。
「すばやく飛び上がって避けないと……」


バスケのリングの高さは3メートルくらいだったと思う。長身の赤星さんでも多分170センチほど?
さつきに至っては150センチあるか?
それがリングの上まで跳ぶ。
そんな跳躍力が、ボールを避ける特訓で身に付くのだろ〜か。(どんな特訓でもムリだ)

この漫画はスポ根ものではない。
スポーツで世界征服…とか、かなり飛んだコメディタッチ。実は赤星さんはオトコだったりもする。

……にしても、そもそもジャンプ力ってのは、ある程度「持って生まれたもの」ではないだろ〜か。
足の速い子は最初から速い。それと似たものだと思うよ。
文字通り「血で飛ぶ」ってヤツだ。


アタックNO1。

こずえに比べてジャンプ力が劣ると指摘された三条さんが、夜中に練習するシーンがある。
ただひたすら、高い木の枝に向かって跳躍!
手を伸ばして何度も何度も……。

涙ぐましい努力だけど、そんなんではジャンプ力は伸びないよ、きっと。




バレーやバスケの空中戦でモノを言うのは、ジャンプ力ももちろんだけど

耐空力!

河田が言うところの
「あれ?まだいる」
「ズイブン長いこと空中にいるんだな」

って、アレだ。
実際、耐空力が無いとリバウンドなんか取れないし。

では「耐空力」とは実際何なんだろう。
耐空力が存分に発揮されている時、よもや重力の法則が破綻しているわけじゃないよね。
でも確かに、同じようにジャンプしても、
速く落ちてくる人と、フワリと着地する人がいる。
耐空力があるとか無いとか、
その時の物理法則がどうなっているのか、ひじょ〜に興味があるところだ。



バスケの話に戻ろう。

ポジションの呼び方やスリーポイントは変わったけど、変わらないところもある。

スラムダンク中の、
ランニング途中にダッシュしたり、サイドステップでフットワークしたり、ツーメンやスリーメン。
練習のやり方は昔と似たようなものだ。懐かしい。
プレスディフェンスも、教わったのとほとんど同じだし。

走る、跳ぶ、止まる、方向を変える。
これがバッシュの中の足先にかなりな負担をかけるらしくて、足指の爪が紫色になり、何度も剥がれたもんだ。
花道は靴下を履いてなかったようだけど、いや、そりゃ、考えられんわ〜〜。

今でも時々、バスケをやってる夢を見る。
ボールを持ってジャンプしたら、ギリギリでもリングに届きそうになる。そこで、なんとかボールをねじ込んでシュートを決める夢だ。

スラムダンク……を見て思い出した「上履き」について。本編とはあまり、いや、全然関係ない話になってるから、期待して読んで下さった方、ごめんなさい。。

スラムダンクを読んでいて、イラんところに目が留まり、どうしても話をしたくなった。

目に留まったのは、花道の足元。

上履き。

ツッパリ風の彼らでも、学校内ではちゃんと履くんだ、上履き。
あの真っ白でゴムの付いた靴は、カッコつけてる面々には似合わない。というか、上はバリバリツッパリでも、視線を落とすと上履きだ。これはなんか、かわいい。

いや、

そんな話がしたいのではないな。

声を大にして言いたいのは
 
私は学生時代通して、
上履きなんて履いたことないっ!

だ。

小学校から高校まで、
校内は
「土足」。

うちの学校だけではない。部活の試合や文化祭とかで他校に行ったことも多々あるけど、知る限りではどこも全て「土足」だった。
テレビや漫画で見るような上履きや靴箱、教室のロッカーなんてのは、私立で新しくて、俗に言う「ええとこの学校」だけだと思っていた。私くらいの年代や、古めの公立校出身者は全国どこでもみんな「土足」だと疑いすらしていなかった。

違うのっ?

中年を迎える頃になって、初めて知った。
これはかなり珍しいとか。

私は神戸出身だ。
ネットによると、この「学校内土足文化」は神戸に特化していて、全国でも特異な事らしい。

小学校の床は板張りだった。ここにタールのようなベタベタした油を塗っていた。

油引き(あぶらびき)

という。
汚れや埃を吸着させて巻き上げないため…と聞いている。だからしばらく経つと剥がして塗り直す。この「剥がす」のは児童の仕事だ。

数ヶ月に一度。
土曜日の授業が終わった後、金属のヘラを使い、床に這いつくばって厚くなった油をこそげ取るのだ。
それから机と椅子を教室の後ろに寄せ、なるべくコンパクトに積み上げる。
そうしておくと日曜日に業者が来て油を引き、月曜に学校に行くと床はテカテカ、油臭ムンムンなわけだ。
油は当然、触ると付く。ただでさえ汚れるのに、油引きたての廊下で転ぼうものなら、
そら、もう……。
今ならお母さんが学校に怒鳴り込みそうな事態だけど、当時は友人の笑いが取れる以上の事は起こらない。たまに油の臭いに気持ち悪くなる子がいるけど、同様ね。

あの油、成分何だろ。子供の健康にどう?なんて、問題にする時代じゃないか。

今でもあの臭いは、はっきりと覚えている。

中学校の床はコンクリ打ちっぱなしか、つるつるの床材。あれはかなり冷えたな〜。

ちなみにさあ。

上履きがないってことは、朝、家を出る時に履いてるモノでその日1日過ごすってことだから。

長靴を履いていけば、

1日中、学校内どこでも長靴だ〜!

例えば天気が回復して、体育の授業が校庭で可能になったとする。

長靴でやるんだからね、体育。

逆に体育の授業中に雨が降ってきて、靴が雨と泥でぐちゃぐちゃになったとする。

その後の授業とか、給食の時間も、そのぐちゃぐちゃの靴のままよ。
その割りに、廊下や教室の床は皆さんが懸念するほどには汚れてない。校舎に入る前に足拭きマットで執拗にゴシゴシする習慣がついているのだ。

さらに言うとね。

小学校の時は、

体育の授業がある日は

体操着で登校した!

学校で着替えたり?無い無い!

とにかく、朝、家を出る時の格好で、服も靴も、1日中それで過ごすのっ。

だから、万一、体操着がドロドロになってもそのまんま。雨上がりの校庭で体育館座りなんかして、お尻が泥で茶色く湿っても、教室の椅子にそのまま座る。パンツまで泥汚れが染み込んで洗濯しても落ちないと、母ちゃんがボヤいてたっけね〜。

一体いつの時代だ?戦前か?って?

昭和の後半だ。
着替えの件がどうなってるかはわからないけど、
今だに神戸の学校は、圧倒的に「土足」らしいから。

あ、

中学からは着替えるよ。通学は制服だもんね。

よく考えると、花道みたいに学校では上履き。通学は革靴。…なんてことになると、

通学の 革靴
校内の 上履き
校庭での運動に 運動靴
体育館では 体育館シューズ

なんと、4足も必要だってこと?
しかも花道みたいにバスケしてたら、さらにバッシュだ。
これは、親も出費が大変だよね。

その点、私。

通学の 運動靴 校庭での運動兼用
体育館での 体育館シューズ

以上っ!

私もバスケをしていたから、バッシュを体育館シューズに兼用していた。

なんて、親孝行〜。

それにそんなにいろいろな靴を、授業に合わせて持っていくのは、カバンが大変じゃない?

え?

ロッカー?



なに、それ。