勝手気ままに漫画を語ろう!忘れちゃってた古〜いのやら、昨日たまたま観たのやら。

ふと思い出して語りたくなったあの漫画。細かい事忘れてても気にしないで書いちゃってます。のんびり書けるときだけなので、更新は疎らです。気長にお付き合い下さいね。

銀河英雄伝説……この作品のアニメは面白くないと、私が思う理由。劇場版は未鑑賞だから、これはあくまでもシリーズ版の話ね。

リメイク版アニメ。
イゼルローンが堕ちたところで、私も落ちてしまった。
もちろん私は小説既読組だけど、  
小説を読んでいた段階からあの一連の作戦には
賛同できない…というか、
納得できない…というか、
そんなアホな〜という気持ちが強かった。

あの巨大で何万もの敵兵がいる要塞が、
あんなハッタリで、
あっさり乗っ取れるはずがない。

あ〜

私は決してアンチ銀英伝ではないので!
当然、ファンだから!

誰のファンかって?

はい、

ヤン提督とミッターマイヤーですっ。

かなり正統派の素直なファンでしょ

実は旧作アニメは諸事情により飛び飛びで、しかも全体の半分も観られなかった。
今回のリメイクを心待ちにしていたんだけど、
ん〜〜〜〜〜。
正直な感想「やってるだけ」って内容だった。
イゼルローン攻略はそれでも前半のヤマだろうからドカン!と決めてくれるんじゃないか?
そんな期待もあったのだ。

なんか、稚拙だったよね、やっぱり。

せめて、
トゥールハンマーの威力描写がもっとこう………。
発射を命じるヤン提督もあっさりし過ぎて、
なんにも胸に来なかったなあ。

で、以後、

これ観るために、
1時半まで起きてる意欲を無くしてしまったのだ。

難しいんだろうね、アニメ化。

旧作を絶賛する声はよく聞くし、全編を観てもいない私には言えない事とわかってるけど、
「やってるだけ」感はあの頃にもあった。ごめん。
面白い回と、ダラダラ回の差が大きくて、話を消化してるだけな気がする時があったのだ。

なんでアニメになると、こうもつまらないのか。

無責任&独断的&超個人的な考えを並べてみる。

チャラいファンの私が銀英伝に言及するのは
怒られそうで怖いけど、
寝言だと思ってお赦しを。



とにかく、長い話だよね。
エピソードも目白押し。
ファンにはそれぞれ好きなシーンやセリフ、
思い入れのある場面がある。
その人物を語るには必要な背景もあるから、
大胆に端折るのは許されない空気がツラい。

「起・承・転・結」。
シリーズもののアニメであっても、
各話の中にこれは必要だと思うのだ。

昔の経験だけど、
連載漫画であっても、必ず毎回、
起承転結を意識しろと言われた。

作品全体の大きな起承転結はもちろんあった上で、
毎回小さな起承転結を積み重ねるのが「連載」。
そうでなければ「今週はただの繋ぎ回だね」となり
読み手に飽きられてしまうぞ…と。

英伝を観ていると、それを思い出す。

小説の銀英伝でも、小さな起承転結が繰り返し展開される。
でもそれは、小さいとは言っても、
30分もないシリーズのアニメに詰め込めるようなスパンの短いモンじゃない。
無理に入れれば端折ったと言われ、
何回かに分ければ、ダラダラした説明回みたいなのが挟まってくる。

シリーズには、決定的に向いてないんじゃないか?

例えば連載漫画をアニメ化する場合。
漫画家は毎回に起承転結を盛り込んで来るから、
1回分を1話分のアニメにすれば、おのずからそういうものに仕上がるよね。

じゃあ、まず、連載漫画にすりゃいいんじゃね?

英伝にも漫画版があるのは知ってるよ。
道原かつみ版は、結構好きだ。一番ユリアンがかわいい!

でも漫画版って、
漫画版ダカラ…で改変や脚色を容認してるトコって
……ない?
ああ、そうきたか〜的に、自由度を楽しんでる感。
だからもし、漫画版がそのままアニメになったら

どう?

なんかまた、違った銀英伝で、
それはそれで面白いのかな。

それとも、小説銀英伝とは似て非なるもの!と、
反発するファンも出てくるのかな。

何言ってるかボケてきたけど、つまり、
アニメの各話に
盛り上がりを埋め込むのか困難な宿命なのだ。


加えて、登場人物はみんな大人。
異星人や異能力者は出てこないし、破天荒なキャラが作りにくいよね。
容姿も軍人である以上、派手にぶっ飛んだデザインにはできない。
視覚的にアニメ映えしない。

当然、アクションにも限界がある。
白兵戦であっても普通の人間だから、イマドキアニメの真骨頂、派手なエフェクトはお呼びじゃない。

アクションが欲しいからといって、
ヤン提督にカーチェイスさせるのも問題だ。
そもそもヤン提督が自分で車を運転することからして、違和感ありありだよ。
フレデリカが大の男を捩じ上げるのは、まあ、カッコはいい。
でも、軍の規律をあまりに無視するのは、リアリティが益々無くなる。

物語は大半がセリフで進む。
ヘタをすれはナレーション。
戦闘は宇宙での大艦隊戦。
敵も味方も陣形組んで、要するに撃ち合いだ。
主人公他、面々は、艦橋に陣取って指揮。
しかも主要キャラになるほど落ち着き払ってるから
動きもセリフも少なくて、緊迫感が伝わりにくい。

すべてが、地味だ。

地味な作品がダメだと言ってるんじゃないよ。

実際、小説は地味な政治劇でもあるし、
複雑で、登場人物も多い。しかも、名前長いっ!。
読破するには結構根気と忍耐が要るよね。
でも、そこは小説だから、ゆっくり自分の中で
納得しながら読むのが楽しい。
……が、これをそのままアニメにしたら、
ダラダラ退屈で山場のないものになるのは、これ、
当たり前っしょ。



いじるのも難。

いじらないのも難。

そういう宿命の作品なんだよね。

だから、劇場版だ!

劇場版……どう?
まだ観てないし、多分観に行けないと思う。
CMで観る限り、音楽が良くなった気がする。
やっと来た?って感じの音楽だ。

3章全て公開が終わった後のレビューを読んで
満足しようかな。

今回も「海のトリトン」……ポセイドン族について不思議に思ってること。。

一般によく言われる「7つの海」。

7つ、全部言える?

クイズ番組で、そういう質問がされるのを見たことがある。
当然「正解」とされる答えはあったはず。
そこまではちょっと覚えてないけど。

ディズニーシーで昔やっていたショー
「セイル・ア・ウェイ」。
豪華客船S・S・コロンビア号の出港を祝う
ミュージカルショーだ。
その中で、
「S・S・コロンビア讃えよう
 7つの海を駆け巡る」と歌われる。

7つの海って、ど〜こだ〜。
…と、ショーそっちのけで話が盛り上がった。

そもそも、この歌が良くない!
このあとには確か
「船長は勇敢」って歌詞が続く。

駆け巡るとか勇敢とか。
S・S・コロンビアは豪華客船だよ?
海賊船か冒険野郎の船かい?
だからカリブ海は絶対入ってるぞ!

結局、ネットをググって解決したんだけど、

「7つの海」は
時代や国、地方によって、いろいろ違うのだ。

基本的にヨーロッパ寄りに挙げられるのが多い気がするのは、やっぱり昔から航海の中心はヨーロッパだったことに関係するのかな。
黒海カスピ海が入るものもあるらしいから。
アメリカ寄りに挙げる人がいたら、五大湖なんかが
入ってても不思議じゃない?
7つのうち5つまで、そこで終わっちゃうけど。

海のトリトン」での「7つの海」は
それを治めるポセイドン族の配置からみて、

北太平洋
南太平洋 
北極海 
南極海
インド洋
地中海
大西洋

南極海って、私の時代では「南氷洋」と教えられたなあ。
目印の無い海でテリトリーを分けているのは、多分
海流。
トリトンとピピが北の海を脱出する時、
ここからは暖かい潮。
ミノータスはもう追って来ない…とルカーが言う。

なかなか理にかなった分け方だと思う


北太平洋のドリテア

南太平洋のポリペイモス

北極海のミノータス

南極海のマイペス

インド洋のブルーダ

地中海のゴルセノス

大西洋のポセイドンの本拠地には親衛隊のゲルペス
参謀のネレウス、連絡係のマーカス

ドリテアとボリペイモス亡きあと、南北太平洋
任されたレハール

さて、
何が言いたいか、予想がつき始めた?かと…。

女性のドリテアはさておくとして、
男性陣の名前はほとんどが「ス」で終わっている。
ブルーダとレハールを除いて。

これが私の、長年の不思議なのだ。

ポリペイモスは「サメ男」だ。
今に至るまでのアニメの怪人で、1or2を争う秀逸なデザインだと言って過言ではない。個人的意見。
ここまで「サメな人間」「人間ぽいサメ」がいるだろうか!

ミノータスは…カニっぽい。マントの下は甲殻類のような鎧の体をしているし。

マイペスはミノータスの弟らしいけど、全然似ていないなあ。爬虫類顔だから、さしずめモデルは
海イグアナあたり。

ゴルセノスとゲルペスは、見るからに半魚人。
ウロコもあるし、まあ、間違いないだろう。

ネレウスはセイウチ。
あのヒゲが喋るとモゾモゾ動くのがリアルだ。
参謀らしくてこれもハマったデザインだよね。

今更だけど、ポセイドン族は海の一族だ。
怪人達が手下に使うのも、海の生き物で統一されている。

そうなんだ。

そのはずだ。

で、

ブルーダ。

インド洋担当のブルーダは、

どう見ても、海の生き物ではない。

虎…?だよね、キミ。

そして南北太平洋を任されたレハール

マントヒヒだっ!

これはどういうことなのか?
奇しくも、ふたりの名前は「ス」で終わらない。
「ス」の付かないふたりが揃って、海の生物に似ていないのは、何か理由でもあるのか?

なんとなくだけど、
インド洋のブルーダは、
インドだから虎な気がする。ベンガル虎。
そんな安直で、デザインのネタが尽きたから……
みたいなオチはイヤだけど、虎だってまれに海に落ちて怪人化することあるだろ。無いか。

問題が深いのは、レハールだ。

調べてみたら、マントヒヒの生息地域は、アフリカ北西部。紅海に面した辺りの乾燥地だそうな。
どう考えても海の一族とは接点がなさそう。
怪人達はポセイドンが作ったらしいけど、マントヒヒのデザインをどこから得たのだろう。

考えられるのは、アトランティスに交易だか、戦利品だかで、アフリカから持ち込まれた可能性だ。
そこで見た不思議な姿。ヒトに似た体型ながら、
全く違う顔つきの生き物がよほど衝撃だった。
レハールは魔術師だ。
怪しげなイメージが不思議な容貌のマントヒヒに
重なったのか?
もしくは生贄人だったポセイドン族は、元はアフリカ北西部から連れてこられた人々だったとか?
そうなると、アトランティスの国力は大西洋を渡って大陸のはるか遠くまで延びていたと考えられる。

と、するなら、ブルーダも、
貢物として献上された虎が、凶暴で強かったから、
怪人のモチーフに選んだってことなのか?



わかってるよ。

ここまで深読みしても、あんま、意味ないって。

でも、どうしても、
海の一族に陸の動物のモチーフが混ざってるのが
昔っから気になって仕方ないのよ。

そう言えばレハールは、ドリテアとポリペイモスの後釜にネレウスの推挙で就任した。
それまでどこやらで、隠居だか隠遁だか、のんびりやってたヤツなのだ。

ドリテアは大王イカのゲプラン。
ポリペイモスはギンザメやエイ、アンコウ共を従えて、颯爽と出撃する。
お仲間も手下もちゃんといて、司令官って感じる。

レハールはどうだ?

どっかの穴蔵みたいな場所で、水晶玉だか何だかを
覗いている。
前線に自ら出張る様子もないし、乗り物になりそうな手下や従える部下もいなさそうだ。

なんだ、ぼっちじゃん。

こんなんで広い太平洋を北も南も治められるのか?

これは明らかにネレウスの人選ミスだよ。

それとも、他にいないのか? 

考えてみたら、大西洋での最終決戦。

駆けつけてきたヤツ、いたか?

自分達の本拠地に敵が迫っているのだ。
世界中の海から馳せ参じるべきだろう。

もしかして、ポセイドンの怪人は、
これだけしかいなかった?
レハールは、
最後の駒で、
推挙もなにも、残ってるのは彼だけだった!
残りも考えず、ポリペイモスのように粛清しまくったんだろうか。

なんか、悲壮感すら漂うわ。

もっとも、駒がいないのはトリトン族も同じ。
ピピが女の子で良かったとわかる日が来ても、
たった2人では未来は暗い。

これに付随して妙な記憶が残ってる。

海のトリトン」サントラ版。

曲だけではLP版の両面が埋められなかったのか、
ストーリーのダイジェストがナレーションで収録されていたように思う。
それの、最終場面。
「人魚から美しい少女に変身したピピを伴って
水平線の彼方へ旅立った」
……みたいな事か語られた気がするっ!😰

私の記憶違い?
いや。それ聞いた時の驚きも記憶にある。

そんなの、本編にゃ無いよ!
伴うどころか、トリトンはひとりで(ルカーに乗ってるからふたりか)海の向こうへ行ってしまう。
それとも私の観てない劇場版では、そういう展開が披露されたのか〜。

あのね、

そのね、ラストシーン。

水平線に向かうトリトンとルカーの後ろ姿がマントはためかせて延々続くんだけどね、

マントのはためき、変っ!!

さんコマ打ちのリピートだけど、作画、しくじってるよ、あれは。私がカントクならリテイクだね。

感動最高潮のラストが……ああ。



気を取り直して、話を戻す。

想像したことはある。

最終回。トリトン族の生き残りのひとりであり、
ヒロインでもあるピピには全く見せ場がなかった。
トリトンと共に海底の都市に降りてもいいくらいの
存在だと思うのに…だ。

ポセイドンの神殿に向っての進軍途中、ピピは急に
具合が悪くなる。トリトンに心配をかけたくない。
絶対言うな。と、フィンのみ連れて離脱。
海底の洞窟に身を潜める。苦しそうなピピ。
やがて戦いは終わったか?
外を見張っていたフィンが洞窟の奥を見やる。
驚愕!そこに居たのは〜〜。

そんなシーン、まあ、あっても良かったなあ。

私が思うに、
海のトリトン」には、謎が2つ残っている。

ひとつ目。
北の海でプロテウスが言った事。
トリトン族がやろうとしていた事を、あなたとピピピでやってもらわなければならない」
「海に平和をもたらす以外に、もっと大きなことがあったようだ。が、それはわしにもわからん」

うん。誰にもわからないままだ。
トリトン族がやろうとしていた事とは何だろう。

2つ目。
例の法螺貝が、ポセイドン像に踏み潰された時。
トリトンよ…」と、何かを言おうとしていた。
あのヒステリー罵倒の後だ。
罵倒で吐き出して多少気が済んだのか、
もしくは単なる気のせいか、
落ち着いた声だったようにも思う。

何を続けて言おうとしたのか。
もしかして、ポセイドンが破壊したはずの本来の機能が残っていて、
ここから本当の歴史が語られたのかも?

海のトリトン……をネタに、思いつくまま雑談しよう。

トリトンは「13才」だ。

「13才」と聞いて、誰を思い浮かべる?

私の頭に浮かんだのは、

碇シンジ君!

トリトンとシンジ君。
う〜〜〜む、と唸ってしまう。違いすぎて。
当然これは、1970年代と1990年代での「13才像」の違いだろう。
じゃあ自分の13才時代はどうなんだと考えると、
正直、シンジ君よりトリトンレベルだな〜。

物語の冒頭。
トリトンが漁村の小さな子供達に混じって、お婆さんからお菓子を貰おうと手を出す場面がある。
婆ちゃんはトリトンの緑色の髪が嫌いでお菓子はくれないんだけど、13才にしてはやることがガキっぽ過ぎる。

北の海でプロテウスに初めてピピの事を聞いた時の会話。

「女なんか、役に立つか!」

「いいえ、あなたもいつかピビがいて良かったと
わかる時がきます。」

「わかるもんか!」

「ハハハ…あなたはまだ子どもだ」

「大人だいっ!」

これはもちろん、子孫繁栄のために…って話なんだけど、実はリアルタイム時の私にもわかっていなかった!
プロテウスの言うように、まだ子供だったのね〜。
でも今思い返すと、
「まあ、女の子なんですか〜」と喜ばしげなルカーが、なんか、かえってイヤらしいわあ〜。
結構、微妙な会話が展開されるアニメだ。

カミーラの幽霊船で船長の航海日誌を読んだトリトンは「結婚式」という記述に恥ずかしげだった。
船長の名は確か…エルンスト・ガブリエル?😰。
英語?
トリトンに英語が読めるのか?ってのは、
ま、置いといて、
「へへっ、結婚式だって」って、
その「へへっ」って、なんなんだ?
これはさすがに、当時でも笑った。

同じ13才ながら、女の子に興味津々&オクテなくせにスケベなシンジ君とはえらい違いよ。

そんな幼いトリトンも、旅と戦闘の中で成長する。

ヘプタポーダが死んだ時、彼女の墓に石を積み、
そのまま頭を垂れて涙を流すシーン。
なんか、ちょっと、男になったなあ〜って。

その、ヘプタポーダ。

彼女はポセイドン族でありながら、太陽に憧れたために海グモの牢獄に囚われたという。

ポセイドン族は太陽の元では生きられない?
それともヘプタポーダだけ?

どちらにしても、これは矛盾だ。

この戦いはそもそも、
ポセイドン族が海底から脱出し、
青い空と太陽の元で平和に暮らすためのものでは
ないのか?

まさか牢獄から脱出したヘプタポーダのように、
海面に出た途端、悲鳴を上げて逆戻り……
なんてこと、おかしいよね。

基本設定に追加…とか、矛盾とか、謎とか。
よくある話だけどね。

オリハルコンの短剣についてもそうだ。

最初は熱を帯びた単なる剣かと思ったら、
トリトンの気迫?で巨大なエネルギーを発する。
  ↓
トリトンが疲れたら輝けなくなる。
  ↓
トリトン族以外には輝きは使えない。ただの短剣。
  ↓
トリトン族の男が持たないと輝かない。

うん、設定、どんどん追加ね。
力に限界を設けるのはある意味「お約束」ではあるし、疲れてぐったりする主人公の姿はファンの心を大いにくすぐるから、これは良しとしよう。
でも、個人的には、
トリトン族の男子にしか使えない、ってのは残念。
ゴンドワナの喉でのガダル戦。
ピピがオリハルコンの短剣を手にするシーンがあるけど、あそこはぜひ、彼女の見せ場にして欲しかったな〜。 

このアニメは、
「死」について容赦がない。
トリトンに関わったものは、そのほとんどか死んでいるし、死の描写もなかなか強烈だ。

北の海でのデモラ😰戦。
氷山を切り崩して押し潰す。
正視できないのか、断末魔に背中を向けるも、トリトンの足元の氷がどわ〜っと血に染まる!
ひ〜〜〜。

ミノータスからピピを救出して脱出。
その海にはブル、バキ、モヤ、他の仲間がみんな
死んで浮かんでいる。

南太平洋のブッチャ少年の島。
赤いマントの人間が現れると津波が起きる…の伝説通り、津波で島民、全滅。

イルカ島爆発のあと。
トリトンとピピは傷付いたイルカのおばさんを見つける。(だって「おばさん」と呼んでるんだもん)
話の途中でおばさんは力尽き、死亡。
二人の目の前でぷか〜っと浮き上がり、海面に漂う亡骸になるのだ。

霧に泣く恐竜。
トリトンの吹く法螺貝の音を仲間の声かと思い、
音の元へ向かおうとポリペイモスの進路前を横切ってしまった。
ただそれだけで、苛立ち紛れに殺されてしまう。
海の上ではトリトンとピピが恐竜を待っている。
「法螺貝の音に気付いたわ。海底からどんどん登ってくるわ」と目を輝かせて待つピピと、息絶えつつ沈んでゆく恐竜の対比が、かなり悲しい。

タロスの弱点を教えたペンギン。
潰されて死亡。

太平洋の小島の遺跡。
調査していた学者を戦いに巻き込まないよう逃がそうとするも、気が付いたら乗っていた筏がボロボロに。
当然、学者の姿はなく、生死不明。
いや、絶対死んだな…。

トリトンレハールへの攻撃法を教え、
ヘプタポーダ、剣でメッタ刺しに。

これ以外にも、もちろん、メドンだ。
海底火山の爆発で、溶岩と共にドカーン!
もがくように動くメドンの姿が、溶岩の中に小さく見える。
あんな死に方はしたくないわ〜〜。

私の記憶では、敵のポセイドン族は除いて、
トリトンと関わった者のうち、生きてるのは
白鯨の回のロレンスと、ゴンドワナの喉でのジュゴンくらいだ。
それを考えると育ての親、一平じいちゃんの漁村が無事なのは、物凄い幸運か奇跡に思える。

一番展開に驚いたのは、
遺跡調査の学者の死。
しかもやられる現場は描かれず、筏の残骸だけとは
子供向けの番組ではかなり非情な表現。
あそこは普通の漫画なら、難を逃れた学者が
遺跡のレリーフで見た人物像とトリトンが酷似している事に気付いて終わる…ってトコだろに。

さてさて、
その遺跡のレリーフ
トリトンと同じような装束の人物が、法螺貝を両手で頭の上に掲げている姿だった。

トリトン族にとって法螺貝は特別なものなのだ。

フィンが頭にくくりつけている法螺貝は、トリトンの両親の形見。トリトンへの遺言が残されている。

ひとつ前の記事で、
最終回の例の法螺貝は、元々はトリトン族のものだった…と推理したのは、これがあったからだ。

トリトン族は、
法螺貝にメッセージを吹き込む技術を持っていた。
しかも「トリトン族にしか聞こえない」という、
特殊な加工すら可能なのだ。

そしてあの遺跡のレリーフは、

「歴史の語り部である法螺貝の存在を伝えるもの」

……とすら思うのよね。
もしかしたら、あの小島こそ、
大切な法螺貝がポセイドン族に奪われた場所かも。


海で、
拾った貝を、
耳に当ててみた経験ない?

「海の音が聞こえる」。

そんな話、
聞いたことない?

確かにザーザーとかいう音?
波の音の共鳴?…が聞こえる気がする。

我々はなぜ、自然とそんな事をするのか。

私達のアタマのどこかに、
「貝からは何か大切な事が聞こえる」
って記憶が、
残されているのか?

私達にはザーザーしか聞こえない。

私達がトリトン族ではないから?

本当は、
何かとても大事なことが、
残されていたりするんじゃないか?

海のトリトン……皆はあの最終回の意味が理解できたのか?私には、めちゃくちゃ異議があるぞ〜〜!

海のトリトン」を最初に観たのは、小学生の頃。
再放送で、だった。

最終回が近くなると、初回の放送を観て既に内容を知っている友人に

すごい最終回やで〜

正義と悪が入れ替わるんやで〜

と、かなり脅され(笑)た。

だから、実際に最終回を観た時には、
友人からの情報を確認するだけのような、
ふ〜ん、言ってたのはこういうことね…的な感覚で
特にショックも抵抗もなく、こんなもんかと受け入れていた。

その後、
5〜6年経って、
宇宙戦艦ヤマトを始めとするアニメブームの波に乗って、
水平線の彼方から、帰って来た! 
 
海のトリトン 劇場版」公開だっ!

私が高校生の頃だったと思う。
キッカケは何だったのか?
とにかくトリトンの、再ブーム到来!
新作ではない。新作カットすら入ってない。
なんと、6〜7年も前のテレビシリーズを編集して
劇場公開するという、超〜強気。
しかも、前編…?

結局観に行かなかったんだけど、
私の記憶とモヤモヤも、
水平線の彼方から帰って来た。
まるで小学生の頃に置き忘れた「ワスレモノ」を
思い出したかのように、
その昔、思考スルーしてしまった「最終回のショック」がアタマを占領した。


あれは、世間一般に言われてるような、

善悪ドンデン返しの衝撃結末なんかじゃ、

絶対に、ないっ!

皆は本当にそう解釈してるのか?
あの「法螺貝」の解説、意味がわかった?
そこにとんでもない話のすり替えがある気がするのは私だけ?

長年封印してきた私の反論を、
ついにぶちまける時がきたっ!
ちょっと長くなるけど、お付き合いを。



そもそもは、これだ。

トリトンが海底の都市に降りた時、街にいた人々はすべて死んでいた。

それについての法螺貝の説明はこうだ。

「お前がきた穴から太陽のようにオリハルコンのエネルギーが放射され、それで我々は暮らしていた。たがそれをお前は壊した」

これを聞いてどう解釈する?

放射されていたオリハルコンのエネルギーが無くなったから、我々は死んだのだ。

普通はそういう意味に取るよね。
でも、ポセイドン像が動いたのは、たった今。
エネルギーが降り注がなくなってから、まだいくらも経っていない。

そんなに、瞬殺するもんか?

例えば人は、太陽エネルギーが届かない地底にもぐったからといって、それだけですぐに死んだりしないよね。

ポセイドン族が全滅したのは、溺死だろう。
像が動いた後の穴に海水が吸いこまれていたし。

いきなり天井に大穴あいて水がなだれ込んだら、
逃げるヒマも場所もない。
あのポセイドン族の都市は、海底にありながら
周囲の水と隔絶された空気のある空間だったのだ。

とにかくあの法螺貝の話はおかしな点が多い。
人の言葉尻つかまえて揚げ足取るのは本意じゃないけど、はっきりさせよう。


●「この法螺貝は、オリハルコンの剣が近づくと働き、剣の輝きの力でお前の質問に答えるようになっている。しかし剣を抜くことはポセイドンの像をひきつけ、呼ぶことになる」●

一読ではさっぱり意味がわからない。
と言うより、謎だらけだ。
ポセイドン族はもちろん一度もオリハルコンの短剣を手に入れたことはないだろうに。
なんで、それで働くモノを作れたのか?
まあ、作れたとして、それが働く時は像が動いて
ピンチになる時だと認めている。
何がしたいのか、何を言いたいのか、まじで
よくわからない。

●「なぜあの像がお前たちの太陽なんだ」

「答えよう。お前がきた穴から太陽のようにオリハルコンのエネルギーが放射されて、それで我々は暮らしていた。たがそれをお前は壊した」

「お前たちが俺に壊させたんじゃないのか」

「答えよう。アトランティス人が伝えたその短剣はポセイドンの像を破壊するものなのだ。我々はそれをどうしても手に入れたかった」●

これは先にも記した法螺貝の説明の前後会話。
なんか違和感ない? ここ、話、噛み合ってる?
2つめの「答えよう」。答えになってないよね。

●「何故このようなことになったか教えよう、全てアトランティス人が作り出したことなのだ」●

ほらほら、おかしくなってきたよ。
「教えよう」って何?
法螺貝は「質問に答えるようになっている」んじゃなかったの?聞いてもいない事、喋り始めたよ。
絶対おかしいだろ。

●「ポセイドンの像を動かしたのもトリトン
お前だ。
我らポセイドン族を全て殺したのもトリトン
お前だ。
像を倒さぬ限り、世界が破壊されるようにしたのもトリトン、お前だ!」●

さあ!もう、決定だっ!
この貝は「質問に答えるモノ」なんかじゃない。
本当にそうなら、淡々と客観的に起こった事を、
聞かれた事を説明しろって。
感情剥き出しの単なる罵倒じゃん、これ。
腹いせの捨てゼリフ録音機だよ。


こんなものの言う事、マトモに取り合う必要なし!

さらに私ゃ、こう思う。

像が造られた時に生贄として地下に押し込められた人々が、像のエネルギーで生き延びた…と
法螺貝は語る。
そして、そのエネルギーを使い、
アトランティス人に復讐したのだ、と。

復讐…とは即ち、
アトランティス大陸を沈めたことだよね。

さあ、問題はここだ!

ポセイドン像は最初から海底に立ってたわけじゃあるまい。建立当時は堂々と、アトランティスの地上で空にそびえていたはずだ。
つまり、
アトランティスの王国を大陸もろとも水没させて
滅ぼしたはいいけど、
肝心の自分達まで、一緒に沈ませてしまったのだ!

浅はかだったんじゃない?
ポセイドン族、痛恨の計算ミスだろ。

まるでビンを水に沈めたようなモン。
しかもその空間は、たったひとつの栓が抜けたら
終わりなのだ。
だからその「栓を抜く」力のあるオリハルコンの短剣を探して、世界中の海を荒らし回った。

それをどう言ってるかというと、
「我々はこの狭い世界の外に出たかった。トリトン族を倒して平和に暮らしたかっただけなのだ」

いやいやいやいや〜!

たとえオリハルコンの短剣を手に入れても、
トリトン族を全滅させても、

海底の空間からどうやって地上に出るんだ?
全く別の問題よね。
無理よね。
それとも、像の力を使えば出られるけど、外にトリトン族が待ってたら怖いんで先に滅ぼすの?
短剣一本で全滅する今の状況と、どっちかより怖いか、よく考えだ方がい。


私が思う、事の顛末はこうだ。

アトランティス人、ポセイドン像を造り、
他国との戦争で連れてきた捕虜か奴隷を生贄にした。
   ↓
生贄のうち何人かがポセイドン像のエネルギーを
制御するのに成功。
地上への脱出と攻撃を試みる。
  ↓
何が起こっているか気付いたアトランティス人。
像の力を封じるオリハルコンの短剣を作り始める。
  ↓
短剣製造を阻止しようと、生贄人の攻撃激化。
結果やり過ぎ、大陸水没。像ごと自分達も水没しちまったよ〜、やばい。
しかも生き延びたアトランティス人、短剣を持って海へ散り散りになっちゃった。
  ↓
アトランティス人、海で生きるために進化。
海中で呼吸をし、女の子は人魚で生まれるように。
徒党を組めるような勢力は無く、自然、ひっそり穏やかに暮らす。
  ↓
海底に閉じ込められた人達。アトランティス人が
短剣を持って戻ってくるのを恐れ、怪人を作って
アトランティス人、つまりトリトン族を襲い、短剣を探し破壊しようとする。
  ↓.
そういう目的で作られたポセイドンの怪人。
トリトン族を狩るだけでなく、やりたい放題の
乱暴者揃い。海の平和を乱すポセイドンと、平和に生きるトリトン族の構図が完成。
  ↓
ある時、ポセイドンの怪人がトリトン族のひとりから法螺貝を奪う。
それはオリハルコンの短剣の力で質問に答え、
未来の子孫に歴史を伝えてゆくためのものだった。
それを手にしたポセイドンは、自分達に都合の悪い過去を語らせないよう、その機能を破壊。
単に自分達の正当性を訴えるだけのものに変えてしまった。
  ↓
トリトン族は減る一方。昔を知る者もとっくに
いない。
ポセイドンの怪人、そのうち自分た達のルーツも
忘れ、好き放題暴れる始末。
最初は何人かだった元生贄のポセイドン族。
海底の都市で一万人に増える。
  ↓
海底都市の秩序を保つため、「トリトン族を倒せは地上に出られる」と信じたのか、信じさせられたのか。
そしてやがて、トリトンがやってくる。


 



トリトンには戦う根本的な理由がわからなかった。
メドンもプロテウスもだ。
そしてなんと、
ポセイドン族の怪人もそうだった。

トリトンになぜ戦うのかを尋ねられたドリテアは
トリトン族は昔からポセイドン族の敵だった」
と答えた。

それ、なんの答えにもなってない。

昔…って、いつから?
敵だった…って、なんで?
わからないまま「敵ダカラ」戦っていたのだ。

この物語を嘆くとすればそこだと思う。

そして、トリトンにはなんの責任もない。

私に言わせれば、
生贄にされたのは理不尽ではあったろうけど、
アトランティス人に復讐ば果たしたはず。
海底に閉じ込められるハメになったのは、不運とは言え自分達の失敗だ。
そのすべてを僅かに生き残っだトリトン族に償わそうと、何千年も追い回すのはどうなんだ?
そのために無関係の海の生き物をも虐げ、
最後のトリトン族、しかも子供に、ヒステリックな罵倒を浴びせるようなヤツに、「善」なんて無い。

海のトリトン」の最終回は、
決して善悪逆転のお話ではない。

描くべきものがあったとすれば、

過去の経緯も、戦いの理由も忘れ、
敵だと言われてるからってだけで戦う。

その悲劇だろう。

トリトン話、まだもう少し続くよ。
でも次は、も少し明るい話で。

高校鉄拳伝 タフ……豚まんと宮沢家の食卓について。

灘神影流。
「灘」と言うからには、
元々は神戸市の「灘区」が発祥か?
でも、物語のメインになる舞台「三ノ宮」は

中央区」だ!

私は隣の隣「長田区」出身。
三ノ宮は毎週のように出掛けていた。
神戸の人間はあまり大阪に行かない。
大阪まで行かなくても三ノ宮ですべてがOK、なんの不十分な点もなく満足できるからだ。

物語の中でキー坊が使う関西弁も
レアに「神戸弁」だったりするから、ニヤニヤ。

「きいひん」とキー坊が言った時、
これ、まじやわ。…と、嬉しくなった。

「きいひん」とは「来ない」ってこと。 
「けえへん」とも言うかな。

あと、神戸弁の特徴は「とぉ〜ん」ね。
何しとぉ〜ん。
何ゆうとぉ〜ん。
何食べとぉ〜ん。

柔らかくて、脱力するでしょ。

さて、
そのキー坊の好物と言えば、

豚まん!

物語後半には買わなくなったけど、
当初はよく食べていた。

あれって、やっぱり「老祥記」のかなあ。
南京町で有名な豚まん屋だけど、実は私は食べたことがない。
三ノ宮なら「一貫楼」!…の家庭に育ったから。

他には新長田商店街の入り口にあった豚まん屋。
もしかしたら中華料理屋だったのかも知れないけど、お持ち帰りの豚まんしか買ったことがない。
店の名前も知らないままだ。
「新長田の豚まん屋」。
お店の呼び方なんて、そんなもんよね。
お父ちゃんが自転車で買いに行ってくれるんだけど、ある時、帰ってくるなり
「えらい小さなっとうぞ〜」と大声を出した。
そうだ。
子供なら手のひらサイズだった豚まんが、ある時
ふた周りほど小さくなった。

決して、豚まんの値打ちは大きさで決まるワケではない。 
でも、やっぱり、
大きい方が、テンション上がるのは確かだ。

キー坊が買ってくる豚まんは、ちょっと小さめ。
試しに老祥記の豚まんを検索してみたら、ちょうど
それくらいの大きさかな?
やっぱあれ、老祥記?

有名な551蓬莱の豚まんも、私が初めて見た頃に比べたら、やっぱり小さくなっている。
とか言いながら、関西へ帰った時は、必ず買うよ。
551。
長田区の実家はもう無いので、三ノ宮まで行く事が少なくなってしまった。
大抵は大阪の阪神百貨店で。
たまに品切れで大丸へ。
高速バスにギリギリの時は、大阪駅通路の売店
どこで買っても同じだとは思うけど、
駅通路の豚まんは冷蔵しかないし、中央のひねってある部分の生地が他の店より分厚い気がするなあ。

「カラシしょうゆで、いてまうど!」

これは、キー坊のセリフだ。

「いてまうど」は「やっちまうぞ」の意で、
ケンカの際の脅し言葉。
いや、そんなんはどうでもいい。

問題は

カラシしょうゆ。

目玉焼きに何をかけるか?と同様。
豚まんを何で食べるかは、度々の議論のネタだ。

そうか、キー坊はカラシしょうゆなんだ。

私はカラシソース。
同じ神戸っ子でも違うもんだね。
ソースはウスターではなく中濃以上で、甘みのあるものがいい。
カラシしょうゆは試したこと、無いな〜。
シュウマイはカラシしょうゆだけど。

そういえば、ディズニーシーのケープコッドからポートディスカバリーへ向かう道にある売店
「うきわまん」というものがあった。
今でも売られてる?
浮き輪の形をした、豚まん的な食べ物だ。
普通に買うとそのままだけど、言えはカラシと
しょうゆをくれた。
やっぱりしょうゆなのね。

話がそれるけど、冷奴は何をつける?生姜?

我が家は、ワサビ!

これはうちの家が特殊なんじゃなく、豆腐を買いに行くとワサビをくれるのだ。
ってことは少なくとも、冷奴にワサビは豆腐屋
奨励してるわけで、うちの地域はみんな当たり前に
冷奴はワサビなんだよね。
美味しいからぜひやってみて。
絹ごし豆腐にワサビとしょうゆをかけて、グッチャグチャに潰す。それを温かいご飯に乗せて食べるのもおすすめだ!
暑い時期でも、ご飯が何杯でもイケるよっ!

で、

キー坊んちはどうなんだろう。

宮沢家で豆腐を食べるシーンは無かったなあ。
栄養に気を使う格闘家の食事だ。豆腐は欠かせない
食材な気がするんだけど。

その宮沢家の食事風景で気になる事がある。
朝食、夕食かまわずに、
ちゃぶ台上のおかずが、いつも同じなのだ!

楕円の皿に何かの野菜と何切れかに切った揚物?
……に、見える。
これは何か?

一番似ているのは、トンカツだ!

副菜は無い。
男所帯の食卓。おとんは働いているし、そうそう凝ったおかずが用意できないのはわかる。

でも、格闘家の食事にしては、ちょっと偏り過ぎてない?
おとんはそれでもキー坊の体格を気にしていて、
もっと筋肉とそれを覆う脂肪が必要だと考えている様子がみえる。
キー坊があまり食べないと「じっ」と視線を向けたりする。その圧に「食うたるわっ!」と気合を入れてみても、食べるのは所詮「ご飯」。
炭水化物だけで大丈夫か?

が、
私はこのシーンが好きだ。
「じいちゃん、おかわりや!てんこ盛りにしたれやっ!」
そう、宮沢家では、
ご飯を盛るのはじいちゃんの役目なのだ!

宮沢 金時。
泣く子も黙る、先代の灘神影流当主だ!

現当主がご飯を作り、
前当主がご飯を茶碗に盛り、
次期当主(多分)は食べるだけのこの構図。
本来なら格闘家の師弟関係ではあり得ないだろ。

宮沢家って、いいなあ〜〜〜。

スラムダンクの赤木家。
「晴子、おかわり」!
ご飯は晴子の担当なのかはさておき、当然のように
妹が兄のご飯をよそう。
あ〜〜、いい家庭だなあ〜〜って思うわ〜。

「タフ」は、食事のシーンが結構多い。
かなり豪華な食卓も出てくるから、宮沢家の食事が粗末なのは、それなりの意図で描かれているはず。
例えばだ。
キー坊が東京に武者修行に出た時だ。
東京には宮沢家の長女、由美子がいる。
おとんの姉ちゃんで、キー坊には叔母ちゃん。
この由美子の家で出された食事は副菜がいくつか付いていて、素敵な家庭料理だったもんね。

そういえばさ、
宮沢家の男子の名前は
尊鷹
静虎
鬼龍

どれも凝ってて凄いよね。

かたや、
由美子……

あ、いやいや。すいません、全国の由美子さん。
由美子がダメだと言ってるんじゃなくて、
息子に比べてみた時に、娘に対してはずいぶんと
カンタンに決めた感が…というか、
手抜きっていうか…
アレじゃないか〜ってだけで。

とにかく、キー坊ンちの食卓はつつましい。
よっちゃんにふるまわれた「宮沢家スペシャル」。
見た目はともかく栄養バッチリらしいから、
日常の偏りをあれで補填してんのかな。

おとんが仕事帰りにコンビニで弁当を買ったことがある。

温めますか?の問に、おとんがこう返す。

「いえっ、結構です。冷たいのが弁当ですから。」

まあ、確かに。

だけど、この日はおとんは仕事で遅くなった様子。
この日の宮沢家の夕飯はどうなったんだろう。
大丈夫なのかな。
そして、おとん。
コンビニのお弁当ひとつで足りるんかい?

ダイアポロン……は、宇宙戦艦ヤマトの補完アニメなのか?

UFO戦士ダイアポロン」。

昔のアニメ主題歌にはロボットの名前や敵の名前、決め技の呼称が入っているのが素晴らしい。
何かの拍子に歌を思い出すと、芋づる式に設定や
必殺技までアタマに蘇ってくるからね。

このアニメを見始めたのには、理由がある。
宇宙艦隊ヤマト」が終わって、1年後だったと思う。未だにヤマト熱が冷めてない私には、
ちょっとした嬉しい驚きだったのだ。

似ている!キャラが!
鼻とか。まんま。

確認したのは随分後になってからだけど、
キャラ設定は芦田さんだった。
芦田さんはヤマトの作監をやった直後だったんで、
手にクセが残っていたんだろうね。
タケシのヘアスタイルがダサいからわかりにくいかもだけど、長髪のカツラをかぶせてみて。

ダサい…と言えばこのダイアポロン
一部の間ではブサイクロボのNO1クラスだそうな。
まあ確かに…とも思うけど、
個人的にはグロイザーXも同じくらいに寒い……。

異星の王国のロボットが、地球のアメフトスタイルなのは、なかなかに変だ。
ちなみに同時期のアニメ「勇者ライディーン」の洸
も、初期の設定案ではアメフト部だったらしい。
この当時、世はアメフトブームだったっけか?
全く記憶に無いなあ。

ざっくりと、ストーリーはこうだ。

アポロン星にある、星の環境すら一変させるエネルギーを発生させる装置「エナルジーハート」。
これを狙うダザーン星の攻撃を受け、アポロン星壊滅。エナルジーハートの開発者のひとりラビは、
幼い王子と装置の起動鍵「キーエナルジー」と共に脱出。地球にたどり着く。
鍵を求めてダザーン軍団が押し寄せ、地球を舞台に
戦いの火蓋が切って落とされるのだ。


王子はタケシの名で孤児院に預けられ、16才になるまでラビは潜伏。来たるべきダザーン軍団との対決に向け準備をしていたらしい。
ひとんちの星で、取り合いのケンカ。
大切な王子の養育を施設に丸投げの姿勢はどうかと思うけど、その間にアポロンロボットやUFO機を造っていたらしい。

が、ラビ。

君はもしかして、アポロンロボット設計の傍ら、
スーパーボウルに熱狂していたのではあるまいな。

デザインもおかしいが、設定にも不思議が多い。

まずは、物語の根幹とも言うべき「エナルジーハート」だ。
なんだらわからないけど凄い力、宇宙規模のエネルギーとか。うん、わからん。
これ、まるでアポロン星に脈々とと伝わる神秘の力っぽい扱いだけど、
ダザーン軍侵攻を憂慮した王と側近のラビが造った「装置」なのだ!
王とはすなわち、主人公タケシの父。
歴史、浅いっ!
装置を造ったがためか、これを狙ったダザーン軍団に攻め込まれ、挙句は全滅の憂き目に。
なんという皮肉…というか、マ⚫ケというか、
起動鍵「キイエナルジー」と幼い王子を脱出させるので精一杯だった。
使えよ、そこで。未完だったんかい?

さらにここで、ペガサスに乗った神のようなモノが
関係してくる。
キイエナルジーはタケシの胸に埋め込まれるんだけど、そこにこの御仁が現れて、光でバ〜ン!!

科学の兵器と神話がごちゃまぜだ。

この御仁は最終回にも現れて、やっぱり光で
話を完結させてしまう。

誰だよ、コイツ。

で、
めでたくキイエナルジーを埋め込まれたタケシは
ダイアポロンに「合身」して、
自らを狙ってくるダザーン軍団と戦うハメになる。

出た、問題の「合身」。

キイエナルジーの力で、ダイアポロンの中で、
タケシ、巨大化っ!
もうこうなると「操縦」とは言えまい。
ダイアポロン着ぐるみ」の肉弾戦だ。
しかも、巨大化、苦しそう……。
テッカマンのテックセッターもいい加減痛そうだけど、めっちゃ無茶してんなあ、人生で何度も使えない手じゃね?〜って感じなのよ。

そんなにまで苦労して合身し、
やっとダイアポロンが動かせると思いきや……。

日が照っていないとパワーがが落ちる。
夜は苦手。
日蝕だとキーエナルジーが働かない。

……ソーラー?
やっぱ、「アポロン」→太陽神だから?

え?
キイエナルジーで起動するなら、
エナルジーハートのちっちゃいヤツとかくらい、
積んでんじゃないの?

しかも、タケシの体調が悪いとパワーダウン、
傲りや慢心があっては拒絶されるらしい。

これはタケシ、苦労するわ。

極めつけは最終回だ。

いざ、エナルジーハートを作動させるなら、
キイエナルジーはタケシの体から取り出さなければならないときた!
そして、キイエナルジーを取り出されたら、
タケシはもうダイアポロンに合身できない!

え〜〜〜?

キイエナルジーを持った者が合身したダイアポロン
こそが、エナルジーハートを起動できるんじゃないんだ!

せっかく戦い抜いて、エナルジーハートのあるダザーン星にまでやってきたタケシ。

すごい、用済み感……。

まあ、もっとも、例のペガサス御仁が現れて、
ダイアポロンが光に包まれて、
エナルジーハート 作動!!なんだけどね。
この一貫性の無さは、とてもタケシには理不尽。

物語の最終決戦地はダザーン星。
実はこの星、環境破壊が進み、真っ黒いガスだか雲だかに覆われて、生物にとって死の星になろうとしていた。 
エナルジーハートを求めたのは母星と国民を救うため。だけどそこで平和的な交渉はなされず、
一方的な武力で強奪。
アポロン星は滅んでしまった。
この因果は巡り、
結果、ダザーン星はアポロン星の生き残りである
ダイアポロンの侵攻をゆるす事態になる。

これは、何かに似ていないか?

そう、

宇宙戦艦ヤマトだ!

死にゆく母星を前に、移住先としてガミラスは地球を求めた。が、やはり、交渉のプロセスは試されることはなく、地球は滅亡寸前に。
そして結局はヤマトがガミラスを滅ぼしてしまうのはご存知の通りだ。
廃墟になったガミラスの都市を見下ろし、ヤマトの
甲板で後悔と悲嘆にくれる古代君とユキの姿から、
このダイアポロンの最終回はわずか2年後。

この記事の最初に「キャラが似ている」と書いたけど、展開が似てきた時に、
悲惨な終わりを繰り返してはいけない!
という思いがこめられた…とは、考え過ぎか?

ん。

多分、考え過ぎだ。

でもタケシはここで、
戦うよりは平和を選択する。
エナルジーハートを作動させて、ダザーン星を
緑の星に再生するのだ。
そして美しい大地で、囚われていた母と再会する。

まあ、
ありがちな話だ、チャンチャン!
…は簡単だけど、
言ったようにヤマト熱が冷めてない私には

ヤマトでも有り得た、
でも叶わなかったもうひとつの結末を妄想させるには、十分なラストだった。


「がっしん」って入力すると、ちゃんと「合身」が
変換候補に出てくるね。
「合身」はここだけの造語だと思ってたけど、
なんか別の意味で使われるのかな。

アニメ「勇者ライディーン」……巨大ロボットの操縦者について

アニメ「勇者ライディーン」がJ-COMのメガパックに入っている。
全話、見放題だ!

このアニメは、リアルタイムで全話観た。
1話目からハマって、相当に入れ込んだ。

…と言っても、当時の「入れ込み方」は
現代のヲタクとは全く違う。
ビデオもDVDもグッズも無い。
週一回の放送以外、手にできるものは何にも無い!
そのアニメを手にしたい!と思ったら、

自分で描くしかないのだ!

私が絵を描くようになったのは、まさにそれだ。
気に入った漫画やアニメのキャラを描いては、
クリアホルダに入れて下敷きがわりにしていた。
ライディーンも例外にあらず、
洸や
スパーカーや
ガンテまで描いた。 

懐かしい〜。

当時、何がカッコいいって、
ライディーンの内部で洸の腕に繋がるアームのようなものだ!

それまでのロボットはもっぱら操縦席に並ぶレバーやハンドル、ボタンで操る。いくら子供でも、操縦桿のようなスティックでロボットの手足が動くのはおかしいと気付くわいって!

あのアームはライディーンの腕に(ある程度)連動しているらしい。
とは言え、100%繋がってるわけではなさそうで、
どっちかと言うと実際の動作よりも、意識を伝達しているのかも。エヴァの神経接続のような。
ただ、あんな風に物理的に繋がった姿は説得力があり、斬新だった。
さらには、ゴッドバードに変形する時。
上部にあるレバーを両の手で握り、
「ゴッドバーード!」で、引き下げる。
このレバー、通常は見えてないから、どっかから降りてくるんだろう。
なんとも、神秘のロボット・ライディーンにしては
チープな操作だけど、その時はたいてい画面回転とTU(トラックアップ、カメラが寄ること)が合わさって、神谷明の掛け声と共に絶妙に盛り上がる!
変形シーンでも毎回出るカットじゃないので、
見られた回はラッキーだった。

思えばライディーン以降、ロボットの操縦法に工夫が見え始めた気がする。

誰でも操縦席に座れば動かせる。

そんなロボットから

操縦者はオンリーワンになった。

リモコンさえ手にすれば、
正義の味方にも悪魔の手先にも……
これは、リアルで面白い。
が、
この時代にはそれよりも、
パイロットとして「選ばれること」の特別感や
代わりはいない使命感が
ヒーローへの憧れをくすぐったのだ。

加えて重要なのが、特別な体質や特殊な血筋だ。
 
洸の母は古代レムリア国の王女。しかも異能力を持った巫女だ。
デュークフリードはフリード星の王子。
ジミー・オリオンはガニメデ星の王子。
タケシはアポロン星の王子。
ライガーはエンペリアス星の王子。
盾剣人はエリオス星の王子。
エドワード・ミトはエドン星の王子。(もともと「王子」をウリにしてるし〜)
剛兄弟ばボアザン星の王位継承者と地球人のハーフだ。 

王子だらけ。
ロボットのパイロットになる異星人は、高貴な生まれの者が多い。

一方、生粋の地球っ子パイロットは、
元不良とか、
暴走族とか、
乱暴者とか、
ひねくれ者とか、
孤児や、素性がイマイチわからない者が

「何か」がマッチした…
あるいは
たまたま…

で、最初は半強制的にコクピットに放り込まれることすらある。結構乱暴だ。
だからメンバーの中には必ず協調性に欠け、言葉遣いが粗野で、独断専行するヤツがいる。時には主人公そのものがソレだから。

ヒーローもので、厳しいテストを受けて
ポジションを勝ち取ったって設定は、
私の記憶の範囲内では、

ゼロテスターと
ダンガードAくらいしかない。

とは言っても、一文字タクマは結局、訓練教官キャプテン・ダンの息子だった……。






ここで、ちょっとモヤモヤする話をしていい?

コンバトラーは5人のパイロットの脳波を合わせて合体する、確か。
脳波を収束するのがロペットというロボットだ。
操縦法はヘルメットを介して特殊な信号?で伝達。
しかも豹馬が両腕を無くした時は、脳波だか気合だかで、フリーハンドで操縦ができていた。
ところでこのコンバトラーの合体シーンなんだけど、看過できない問題点が…。

コンバトラーの合体は、ロペットが
「コンバイン・オーケー」と言ってから、
豹馬の「レ~ッッ!」に続き全員で「コンバイン!」と唱和して開始される。

単なる掛け声ではない。
これにより5人の脳波と意志を統一し、ロペットが受け取る事で初めて合体が可能になるからだ。

ボルテスではこの際の声紋が登録され、他の人間では合体できなくなっているほど
大切な大切な号令なのだ。

なのに!

小介!

キミはどうした?!

他の4人が大きくクチあけて叫んでるのに、なんと小介はクチを引き結び、むひょ〜じょ〜なのだ!

ところが、思わぬことで問題はさらに続く。

私はこのブログの記事を記憶だけで書くことにしている。ネットを探れば当時の映像や資料が見つかる時代だけど、そこは敢えて曖昧な記憶のまま、 
好きだった頃の勢いで。
検索して見ちゃって自分の記憶違いに気付いたりすると、記事がそこから書けなくなるし〜〜。

それがだ。

ちょっと魔が差して、
見てしまった。

コンバトラーの合体シーンを。

あ?

あれ?

小介の表情が?

記憶と違うっ!!

いや、そんなはずは……。確か、正面向いてクチを閉じた顔だ…ったぞ?
途中で描き直しされてた?
私の記憶違いか?
いや、だとしたら、
こんなにもはっきり覚えている、あの小介の絵は
どっから持ってきた記憶なんだ?

あああああ

モヤモヤするっ!

やっぱり、検索して観るのは良くないわ。

ちょっとうろたえてるので、「続く」。