宇宙戦艦ヤマト2202の評判がよくないようで、「ヤマト」ってなんだろうと改めて考えたりする。
「宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち」を良く言ってない記事をよく見つけるようになった。
冷静なのから過激なのまで。
私はこういうの読むのが結構好き。いろんな意見や感想や文句があっていいと思うし。
実は私は2202を1本も観ていない。
「続く」の状態で何ヶ月も待たされる、しかもそれが最終章まで6回も繰り返される……は耐えられる気がしないからだ。
観るなら完結してから一挙に観たい。
でも、やっぱり気になる。ので感想記事をつまみ読みしたりしてるわけだ。(なら観ろよって)
観てもいないわけだから、誰が何を書いていても文句も批判も言えないし言うつもりもない。
ただ、そういう記事でよく目にする「ヤマトらしさがない」「ヤマト愛がない」「ヤマトをわかってない」とかを見て、ふと、「ヤマト」って何だろう?と思った。
私は自分を筋金入りのヤマトファンだと思ってる。
ちゃんと初回の放送から観ていたクチだし、復活編までの全編を観ている。
正直途中でいろいろ頭も抱えたし、あちゃ〜〜とも思った。でもそれをすべて飲み込んで……いや、
それが「ヤマト」なんだとわかった上で観ていたように思う。
元々トンデモ話だし、科学的根拠なんて辻褄合う訳もないよね。逆にそれを突っ込むのがヤマト愛をより深めることになったくらいだ。
2199も2202も、旧作の矛盾点や科学的におかしい点を補完する設定を取り入れているらしい。上手くいってるところと、かなり強引なところもあるようだけど。
でもね、そもそもがトンデモ話なんだよね。
新たな上塗り設定はより一層のトンデモを生むだけじゃないのかな。
旧作の頃の私達はまだまだ子供で、タキオン粒子だの重核子だの反物質だのって言葉だけで十分に満足できる世代だった。
あれから何十年も経ち、現実世界での科学は進み、余分な知識のひとつも付いた。
イスカンダルへの距離だって伸びたくらいだし。
重核子爆弾の起爆装置は地球と本国で同時に解除しなければならない。あそこで相対性理論ではどうのと真剣に反論してる人には、私は会ったことが無い。
つまり
2202の設定が破綻していると嘆くのは、多少科学的にアタマが肥えて大人になった私達がヤマトらしいトンデモさをもうあっさりと流せなくなったから。
…ってことだったりしないか?
あまりに時間が経った作品のリメイクの難しさがそこにあると思う。
リメイク作のターゲットを旧作のファンだった「元子供」にするなら尚更だ。
昔、それを許した素朴な子供は、現代の精巧なアニメで目もアタマも肥えてしまったのだな。
じゃあ、どうすれば良かったのか。
私の好きなヤマトとはこうだ。
話の大筋はそのままで、艦内の人間ドラマをもう少し掘り下げて、日常生活や戦闘時のリアルさを見せて欲しい。
私は古代君と雪の関係も好きだけど、それ以上に島君との友情が大好物だし。
これは私個人の好みだけど、敵方に謎を付加するのはいいけど「事情」を絡めてくるのは反対だ。
基本、勧善懲悪主義。
とにかく、カッコいいもの、カッコいい表情、カッコいいシーンが観たい。
何を言いたいのかわからなくなってきたけど、
古代君がカッコ良ければそれで良かった、昔は。
それがあれば設定の矛盾などお酒のツマミみたいなものだった。そういう意味ではヤマトのツマミはヒジョ〜に美味。ヤマト愛ってそんな感じじゃないのかな。
余談だけど、
CGになって、戦艦は綺麗になったけど、動きが軽快すぎて緊迫感に欠けるよね。銀英伝もそうだけど。
昔のヤマトの艦首回頭180度(BGM付き)には本当に鼓動が早くなったなあ。