忘れてたあの漫画を語ろう!   忘れちゃってるけど。。

忘れかけてたあの漫画。ふと思い出して語りたくなったあの漫画。細かい事忘れてても気にしない。

バビル2世…彼がネクラな理由はこれか?そしてラストシーンを妄想する。

バビル2世…浩一君はもともとどんな子供だったんだろう。

漫画の1話。覚えてる限りで言うと、まあ、普通の中学生っぽい…か?
父親に「やあ」と挨拶してた気がするので、言葉遣いはちょっと変わってる気がする。

まず、彼は笑わない。
ニヤリとする事はあっても、朗らかに笑い声を上げることはないよね。
彼は塔に召喚された後、コンピューターの教育を受けた。100日間…だったか😰
閉鎖された世界で一方的に与えられる教育。
これは結構キケンだわ。
そして教育が明けた彼は、ヨミに会いにヒマラヤ😰へ行く。これがコンピューターの勧めだか指示だかだった😰

なんでや?

ヨミに会えば当然選択を迫られる。

協力するか
邪魔するか
傍観するか

傍観するといっても見逃してくれるはずないので
選択は2つにひとつ。
ヨミに会いに行ったがために、運命は決してしまった。

バビル2世の立場はコンピューターに従ったせいで限定されてしまった。コンピューターが彼に使命を与えることになったわけだ。

おいおい…。
浩一君はバビルの遺産を受継ぐために塔に来ただけで、世界の命運託されるのは話か違うだろ〜。

否応なしに戦いに投げ込まれた中学生。
関わりをもつ相手はすべて大人。しかも、日常で話し相手といえば、ぶっきらぼうな機械声と絶対逆らわないしもべのロデムだけ。
どんなに明るい子でも、性格歪むわ。

そんな彼でも伊賀野には好意を持っていたのか、イタズラをしていた。

彼が探しものをしていると
「右の胸のポケットです」
ふん!と、ばかりに無視する伊賀野。すると右の胸のポケットから探していたタバコがふわり〜。
慌てて摑み「いや、錯覚だ!こんなこと言えば、こんな子供にバカにされる…」と、汗をかくのだ。

つまりバビル2世も多少の興味を持って、伊賀野の思考を読んでいたわけだ。警戒してのこととも思えないし。

このシーンはF市に向かう列車の中だった。
この当時は列車の座席でタバコが吸えた。しかも未成年と同席で。
時代を感じるなあ〜。

そういえば、このF市でちょっとツッコミたいシーンがある。
伊賀野とバビル2世はF市に着いて宿泊のホテルを取る。このホテルに良からぬ気配を感じたバビル2世は「ここはやめましょう」と進言するけど、伊賀野、却下。案の定、部屋に入った伊賀野は宇宙ビールスに感染して昏倒。バビル2世が持っていたニンニクエキスの注射で事なきを得る。

ツッコミは、この後の夜だ。

注射はしたものの、昏倒から目を覚ましていない伊賀野。ここはマズいとの予感が的中した危険なホテル。
その真っ只中で、
ホテルの部屋着に着替えて、
フツーに寝てるバビル2世、君だっ!

漫画全般を通して、学生服以外の姿はほとんど無いから、かなり貴重なシーンだと思う。
それが、ホテルのガウンのような部屋着…。
しかもこの状況で、無防備に熟睡体勢。
まあ、肝が座ってると言うことでいいのか?
結局、ガウンとスリッパで奮闘するハメに。まるで出張中のおっさんだ。しかも騒動の後、しっかり寝直す。
朝に目を覚ました伊賀野がめちゃくちゃになった部屋に驚き、バビル2世を起こす。
起こされるまで寝てるんか〜!

「一体何があった?」
「言っても信じてもらえないでしょう」
「かまわん、言いたまえ」
「机やテレビが僕達に襲いかかってきたんです」

つまりこの一連の騒動はギャグか。
バビル2世の貴重なユーモアってことで、OK?

 
バビル2世は話す時に口を開けない。
……と言っても、口を開かずテレパシーを使って……って意味じゃない。
漫画を見るとすぐわかる。
セリフのフキダシがあっても、話している者の口が開いている絵がめちゃ少ないのだ!

私も昔、漫画を描いていた時期がある話は前にもしたと思う。

セリフを言う時には口を開けた絵を描くと決まってはいない。

ほかの作家さんがどうなのか、こんな問題で気にしたことはないけど、
私個人で言うなら、特に意識して、開けよう!とか閉じる!とか、考えない。

大きな声を出しているカットや叫んでいる絵では、当然、口は大きく開けて描くよ。
でも、普通に会話している場合に、人物の口開けるかどうかを事更に考えた記憶が無い。ネームの段階で自然に決まる。たとえネームの絵が超〜ラフでも、作家の頭の中では表情の詳細まで出来てるもんだ。
口を開けるかどうか…よりも、どういう表情にするかを考えれば、自ずと口元も決まってくるからだ。

横山先生はどうなんだろう。
他の漫画と比べて、口を閉じてフキダシが付いてる絵の確率が飛び抜けて高いように思うのだ。

これは単なる、横山漫画の特徴か?

別に口が開いてなくても不自然な感じはしない。
そんなことに気付きもしないで読むのが普通だろう。
ただ、口を開けない分、表情のバリエーションには不利だと思う。

そうか!

バビル2世がネクラな感じに見えるのは、もしかしたらそのせいか?!

似たような印象を受けるのが、川原正敏の漫画だ。
修羅の門海皇紀。九十九やファンはフキダシがあっても口があまり開かない。
飄々として動じず、表情もあまり変わらない。
そして、端役や愚か者になればなるほど、口を開け始める。
もしかしたら、口を開ける頻度をマヌケ役のバロメーターにしている漫画があるのだろ〜か。

弱い犬ほどよく吠える

これか?いやいや……失礼しました。

宇宙ビールスに感染すると人間は死亡する。いち早くニンニクのエキスを注射すれば回復するけど、中にはビールスと共生し超能力者として蘇る者がいる。
F市で活動している人間のほぼ全てはソレで、ヨミもその一人だ。…が、この段階でエキスを摂取するとたちまち死に至り、肉体は無残に腐敗する。 

彼らはもう、決して、餃子は食えない!

ニンニクエキスの弾を込めた銃で武装した隊がヨミを追い詰める。

「さあ、お前もその体に撃ち込んでもらうがいい」
「そして醜い死体を晒して死んていくがいい」 

およそ正義の味方とは思えない、バビル2世のセリフ。

彼はやっぱり、そこまでヨミを憎んでいるのか。

考えてみれば、バビル2世とヨミは同族。ひとつのことで立場が入れ替わっていたかも知れない。
この世で唯一、自分の過去や未来を理解し合える相手だったはずだ。
しかも後半のヨミは自分の指示ではなく、蘇りを繰り返す。彼も彼なりに不遇で、予定外の生き方を選ばされて来たのだろう。

和解の可能性はなかったか?

意外にいいおじさんになれたかもしれないよ。

強大な力を持つが故の孤独、力への不安を分け合えるのはお互い二人だけなんだしね。

力を使い果たし、心のシコリが溶けたヨミ。彼を支えながらバベルの塔に入っていくバビル2世



二人の後姿を砂嵐が隠してゆく……。

そんなラストを妄想してしまうのだ。