スラムダンク……を見て思い出した「上履き」について。本編とはあまり、いや、全然関係ない話になってるから、期待して読んで下さった方、ごめんなさい。。
スラムダンクを読んでいて、イラんところに目が留まり、どうしても話をしたくなった。
目に留まったのは、花道の足元。
上履き。
ツッパリ風の彼らでも、学校内ではちゃんと履くんだ、上履き。
あの真っ白でゴムの付いた靴は、カッコつけてる面々には似合わない。というか、上はバリバリツッパリでも、視線を落とすと上履きだ。これはなんか、かわいい。
いや、
そんな話がしたいのではないな。
声を大にして言いたいのは
私は学生時代通して、
上履きなんて履いたことないっ!
だ。
小学校から高校まで、
校内は
「土足」。
うちの学校だけではない。部活の試合や文化祭とかで他校に行ったことも多々あるけど、知る限りではどこも全て「土足」だった。
テレビや漫画で見るような上履きや靴箱、教室のロッカーなんてのは、私立で新しくて、俗に言う「ええとこの学校」だけだと思っていた。私くらいの年代や、古めの公立校出身者は全国どこでもみんな「土足」だと疑いすらしていなかった。
違うのっ?
中年を迎える頃になって、初めて知った。
これはかなり珍しいとか。
私は神戸出身だ。
ネットによると、この「学校内土足文化」は神戸に特化していて、全国でも特異な事らしい。
小学校の床は板張りだった。ここにタールのようなベタベタした油を塗っていた。
油引き(あぶらびき)
という。
汚れや埃を吸着させて巻き上げないため…と聞いている。だからしばらく経つと剥がして塗り直す。この「剥がす」のは児童の仕事だ。
数ヶ月に一度。
土曜日の授業が終わった後、金属のヘラを使い、床に這いつくばって厚くなった油をこそげ取るのだ。
それから机と椅子を教室の後ろに寄せ、なるべくコンパクトに積み上げる。
そうしておくと日曜日に業者が来て油を引き、月曜に学校に行くと床はテカテカ、油臭ムンムンなわけだ。
油は当然、触ると付く。ただでさえ汚れるのに、油引きたての廊下で転ぼうものなら、
そら、もう……。
今ならお母さんが学校に怒鳴り込みそうな事態だけど、当時は友人の笑いが取れる以上の事は起こらない。たまに油の臭いに気持ち悪くなる子がいるけど、同様ね。
あの油、成分何だろ。子供の健康にどう?なんて、問題にする時代じゃないか。
今でもあの臭いは、はっきりと覚えている。
中学校の床はコンクリ打ちっぱなしか、つるつるの床材。あれはかなり冷えたな〜。
ちなみにさあ。
上履きがないってことは、朝、家を出る時に履いてるモノでその日1日過ごすってことだから。
長靴を履いていけば、
1日中、学校内どこでも長靴だ〜!
例えば天気が回復して、体育の授業が校庭で可能になったとする。
長靴でやるんだからね、体育。
逆に体育の授業中に雨が降ってきて、靴が雨と泥でぐちゃぐちゃになったとする。
その後の授業とか、給食の時間も、そのぐちゃぐちゃの靴のままよ。
その割りに、廊下や教室の床は皆さんが懸念するほどには汚れてない。校舎に入る前に足拭きマットで執拗にゴシゴシする習慣がついているのだ。
さらに言うとね。
小学校の時は、
体育の授業がある日は
体操着で登校した!
学校で着替えたり?無い無い!
とにかく、朝、家を出る時の格好で、服も靴も、1日中それで過ごすのっ。
だから、万一、体操着がドロドロになってもそのまんま。雨上がりの校庭で体育館座りなんかして、お尻が泥で茶色く湿っても、教室の椅子にそのまま座る。パンツまで泥汚れが染み込んで洗濯しても落ちないと、母ちゃんがボヤいてたっけね〜。
一体いつの時代だ?戦前か?って?
昭和の後半だ。
着替えの件がどうなってるかはわからないけど、
今だに神戸の学校は、圧倒的に「土足」らしいから。
あ、
中学からは着替えるよ。通学は制服だもんね。
よく考えると、花道みたいに学校では上履き。通学は革靴。…なんてことになると、
通学の 革靴
校内の 上履き
校庭での運動に 運動靴
体育館では 体育館シューズ
なんと、4足も必要だってこと?
しかも花道みたいにバスケしてたら、さらにバッシュだ。
これは、親も出費が大変だよね。
その点、私。
通学の 運動靴 校庭での運動兼用
体育館での 体育館シューズ
以上っ!
私もバスケをしていたから、バッシュを体育館シューズに兼用していた。
なんて、親孝行〜。
それにそんなにいろいろな靴を、授業に合わせて持っていくのは、カバンが大変じゃない?
え?
ロッカー?
なに、それ。