童話「落ちてきた月」……って、知ってる?
今回は漫画じゃない、童話の話。
私が小学生の頃、学校の図書室にあった本だ。
「落ちてきた月」。
タイトルは間違ってないと思う。
でも、ネットで検索しても、
ど〜〜にも見つけられない。
廃版なら廃版で、そういうカテゴリーで見つかるはず。
同時期に読んだ本で「緑の海の海賊たち」というのは現在廃版らしいのに、検索にはちゃんと上がってくるから。
ちなみにこの「緑の海の海賊たち」。
作者はエリック・リンクレーター。
子供達が海の底にある国へ行き、
海賊達と冒険する児童文学。
当時の私は「海のトリトン」に魂奪われていて、「海」にまつわる冒険ものを漁るように読んでいた。
中でもこれは、めちゃくちゃ面白かった!
廃版でも手には入りそうだし、きっと図書館ならありそうだから、お勧めよ〜。
子供に帰った心で読み返したいなあ。
……で、
「落ちてきた月」だ!
アタマの隅に、ずっと貼り付いている本。
ページ数はさして多くない。
ちょっと硬めの紙で、いわゆる「童話」。
話もなんてことはない。
月が地球に落ちてくる話。
なんでなのかは覚えてないけど、
毎日毎日、空の月がだんだん大きくなる。
そしていよいよ落ちてくる!
主人公は男の人だったかな。
彼は逃げることはせず、建物か家か家具か?の陰に隠れて衝撃をやり過ごす。
そしてそれが終わってみたら、
落ちた月は平べったくなって、
太平洋にぺったり張り付いたみたいになって、
大陸間を歩いて渡れるようになっちゃった〜!
最後のページには世界地図があり、
太平洋にベロンと張り付いた月(元)の姿。
チャンチャン。
いや、
童話だからね、これ。
多少の記憶違いはあるだろうけど、こんな話。
小学生の私は妙に衝撃受けて、
空を見上げて想像した。
自分の真上の空いっぱいに、
月が覆いかぶさってる眺めをだ!
これ、童話だからね。
パニック映画みたいな恐怖感や、この世の終わり感は全然ない。おおらか〜に進んでく。
だから、想像できるのだな。
空いっぱいに「落ちてくる月」が。
絶景!
実際にもし月が地球に落ちてきたら、そんな空を見上げてる場合じゃないよ。もしかしたらそこに至るまでの災禍で、空を見上げる人間がすでにいなくなってるかもね〜。
もし、地球に大隕石が落ちてくる、
それで地球はめちゃめちゃになる、
な〜んて事になったら、私はすっぱり諦めて、せめて最後に凄いもん見ようと落下点に行くなあ。
いずれにしても、空いっぱいに月が近づいたら、
すんごい光景だよね。
子供の頃、都会のビル群の谷間に立った時、
あのビルの向こうから怪獣が出てきたら……
とか、想像したことない?
実は私は今でもするけどね〜。
つまりなんの話かって?
「落ちてきた月」を知ってる人はいないか〜?
できればもう一度、読みたいな〜。
今日もまた空を見上げて、
「この空いっぱいに月…だったら」とか考えたりしてるわけよ。