勝手気ままに漫画を語ろう!忘れちゃってた古〜いのやら、昨日たまたま観たのやら。

ふと思い出して語りたくなったあの漫画。細かい事忘れてても気にしないで書いちゃってます。のんびり書けるときだけなので、更新は疎らです。気長にお付き合い下さいね。

高校鉄拳伝 タフ……豚まんと宮沢家の食卓について。

灘神影流。
「灘」と言うからには、
元々は神戸市の「灘区」が発祥か?
でも、物語のメインになる舞台「三ノ宮」は

中央区」だ!

私は隣の隣「長田区」出身。
三ノ宮は毎週のように出掛けていた。
神戸の人間はあまり大阪に行かない。
大阪まで行かなくても三ノ宮ですべてがOK、なんの不十分な点もなく満足できるからだ。

物語の中でキー坊が使う関西弁も
レアに「神戸弁」だったりするから、ニヤニヤ。

「きいひん」とキー坊が言った時、
これ、まじやわ。…と、嬉しくなった。

「きいひん」とは「来ない」ってこと。 
「けえへん」とも言うかな。

あと、神戸弁の特徴は「とぉ〜ん」ね。
何しとぉ〜ん。
何ゆうとぉ〜ん。
何食べとぉ〜ん。

柔らかくて、脱力するでしょ。

さて、
そのキー坊の好物と言えば、

豚まん!

物語後半には買わなくなったけど、
当初はよく食べていた。

あれって、やっぱり「老祥記」のかなあ。
南京町で有名な豚まん屋だけど、実は私は食べたことがない。
三ノ宮なら「一貫楼」!…の家庭に育ったから。

他には新長田商店街の入り口にあった豚まん屋。
もしかしたら中華料理屋だったのかも知れないけど、お持ち帰りの豚まんしか買ったことがない。
店の名前も知らないままだ。
「新長田の豚まん屋」。
お店の呼び方なんて、そんなもんよね。
お父ちゃんが自転車で買いに行ってくれるんだけど、ある時、帰ってくるなり
「えらい小さなっとうぞ〜」と大声を出した。
そうだ。
子供なら手のひらサイズだった豚まんが、ある時
ふた周りほど小さくなった。

決して、豚まんの値打ちは大きさで決まるワケではない。 
でも、やっぱり、
大きい方が、テンション上がるのは確かだ。

キー坊が買ってくる豚まんは、ちょっと小さめ。
試しに老祥記の豚まんを検索してみたら、ちょうど
それくらいの大きさかな?
やっぱあれ、老祥記?

有名な551蓬莱の豚まんも、私が初めて見た頃に比べたら、やっぱり小さくなっている。
とか言いながら、関西へ帰った時は、必ず買うよ。
551。
長田区の実家はもう無いので、三ノ宮まで行く事が少なくなってしまった。
大抵は大阪の阪神百貨店で。
たまに品切れで大丸へ。
高速バスにギリギリの時は、大阪駅通路の売店
どこで買っても同じだとは思うけど、
駅通路の豚まんは冷蔵しかないし、中央のひねってある部分の生地が他の店より分厚い気がするなあ。

「カラシしょうゆで、いてまうど!」

これは、キー坊のセリフだ。

「いてまうど」は「やっちまうぞ」の意で、
ケンカの際の脅し言葉。
いや、そんなんはどうでもいい。

問題は

カラシしょうゆ。

目玉焼きに何をかけるか?と同様。
豚まんを何で食べるかは、度々の議論のネタだ。

そうか、キー坊はカラシしょうゆなんだ。

私はカラシソース。
同じ神戸っ子でも違うもんだね。
ソースはウスターではなく中濃以上で、甘みのあるものがいい。
カラシしょうゆは試したこと、無いな〜。
シュウマイはカラシしょうゆだけど。

そういえば、ディズニーシーのケープコッドからポートディスカバリーへ向かう道にある売店
「うきわまん」というものがあった。
今でも売られてる?
浮き輪の形をした、豚まん的な食べ物だ。
普通に買うとそのままだけど、言えはカラシと
しょうゆをくれた。
やっぱりしょうゆなのね。

話がそれるけど、冷奴は何をつける?生姜?

我が家は、ワサビ!

これはうちの家が特殊なんじゃなく、豆腐を買いに行くとワサビをくれるのだ。
ってことは少なくとも、冷奴にワサビは豆腐屋
奨励してるわけで、うちの地域はみんな当たり前に
冷奴はワサビなんだよね。
美味しいからぜひやってみて。
絹ごし豆腐にワサビとしょうゆをかけて、グッチャグチャに潰す。それを温かいご飯に乗せて食べるのもおすすめだ!
暑い時期でも、ご飯が何杯でもイケるよっ!

で、

キー坊んちはどうなんだろう。

宮沢家で豆腐を食べるシーンは無かったなあ。
栄養に気を使う格闘家の食事だ。豆腐は欠かせない
食材な気がするんだけど。

その宮沢家の食事風景で気になる事がある。
朝食、夕食かまわずに、
ちゃぶ台上のおかずが、いつも同じなのだ!

楕円の皿に何かの野菜と何切れかに切った揚物?
……に、見える。
これは何か?

一番似ているのは、トンカツだ!

副菜は無い。
男所帯の食卓。おとんは働いているし、そうそう凝ったおかずが用意できないのはわかる。

でも、格闘家の食事にしては、ちょっと偏り過ぎてない?
おとんはそれでもキー坊の体格を気にしていて、
もっと筋肉とそれを覆う脂肪が必要だと考えている様子がみえる。
キー坊があまり食べないと「じっ」と視線を向けたりする。その圧に「食うたるわっ!」と気合を入れてみても、食べるのは所詮「ご飯」。
炭水化物だけで大丈夫か?

が、
私はこのシーンが好きだ。
「じいちゃん、おかわりや!てんこ盛りにしたれやっ!」
そう、宮沢家では、
ご飯を盛るのはじいちゃんの役目なのだ!

宮沢 金時。
泣く子も黙る、先代の灘神影流当主だ!

現当主がご飯を作り、
前当主がご飯を茶碗に盛り、
次期当主(多分)は食べるだけのこの構図。
本来なら格闘家の師弟関係ではあり得ないだろ。

宮沢家って、いいなあ〜〜〜。

スラムダンクの赤木家。
「晴子、おかわり」!
ご飯は晴子の担当なのかはさておき、当然のように
妹が兄のご飯をよそう。
あ〜〜、いい家庭だなあ〜〜って思うわ〜。

「タフ」は、食事のシーンが結構多い。
かなり豪華な食卓も出てくるから、宮沢家の食事が粗末なのは、それなりの意図で描かれているはず。
例えばだ。
キー坊が東京に武者修行に出た時だ。
東京には宮沢家の長女、由美子がいる。
おとんの姉ちゃんで、キー坊には叔母ちゃん。
この由美子の家で出された食事は副菜がいくつか付いていて、素敵な家庭料理だったもんね。

そういえばさ、
宮沢家の男子の名前は
尊鷹
静虎
鬼龍

どれも凝ってて凄いよね。

かたや、
由美子……

あ、いやいや。すいません、全国の由美子さん。
由美子がダメだと言ってるんじゃなくて、
息子に比べてみた時に、娘に対してはずいぶんと
カンタンに決めた感が…というか、
手抜きっていうか…
アレじゃないか〜ってだけで。

とにかく、キー坊ンちの食卓はつつましい。
よっちゃんにふるまわれた「宮沢家スペシャル」。
見た目はともかく栄養バッチリらしいから、
日常の偏りをあれで補填してんのかな。

おとんが仕事帰りにコンビニで弁当を買ったことがある。

温めますか?の問に、おとんがこう返す。

「いえっ、結構です。冷たいのが弁当ですから。」

まあ、確かに。

だけど、この日はおとんは仕事で遅くなった様子。
この日の宮沢家の夕飯はどうなったんだろう。
大丈夫なのかな。
そして、おとん。
コンビニのお弁当ひとつで足りるんかい?