勝手気ままに漫画を語ろう!忘れちゃってた古〜いのやら、昨日たまたま観たのやら。

ふと思い出して語りたくなったあの漫画。細かい事忘れてても気にしないで書いちゃってます。のんびり書けるときだけなので、更新は疎らです。気長にお付き合い下さいね。

今回も「海のトリトン」……ポセイドン族について不思議に思ってること。。

一般によく言われる「7つの海」。

7つ、全部言える?

クイズ番組で、そういう質問がされるのを見たことがある。
当然「正解」とされる答えはあったはず。
そこまではちょっと覚えてないけど。

ディズニーシーで昔やっていたショー
「セイル・ア・ウェイ」。
豪華客船S・S・コロンビア号の出港を祝う
ミュージカルショーだ。
その中で、
「S・S・コロンビア讃えよう
 7つの海を駆け巡る」と歌われる。

7つの海って、ど〜こだ〜。
…と、ショーそっちのけで話が盛り上がった。

そもそも、この歌が良くない!
このあとには確か
「船長は勇敢」って歌詞が続く。

駆け巡るとか勇敢とか。
S・S・コロンビアは豪華客船だよ?
海賊船か冒険野郎の船かい?
だからカリブ海は絶対入ってるぞ!

結局、ネットをググって解決したんだけど、

「7つの海」は
時代や国、地方によって、いろいろ違うのだ。

基本的にヨーロッパ寄りに挙げられるのが多い気がするのは、やっぱり昔から航海の中心はヨーロッパだったことに関係するのかな。
黒海カスピ海が入るものもあるらしいから。
アメリカ寄りに挙げる人がいたら、五大湖なんかが
入ってても不思議じゃない?
7つのうち5つまで、そこで終わっちゃうけど。

海のトリトン」での「7つの海」は
それを治めるポセイドン族の配置からみて、

北太平洋
南太平洋 
北極海 
南極海
インド洋
地中海
大西洋

南極海って、私の時代では「南氷洋」と教えられたなあ。
目印の無い海でテリトリーを分けているのは、多分
海流。
トリトンとピピが北の海を脱出する時、
ここからは暖かい潮。
ミノータスはもう追って来ない…とルカーが言う。

なかなか理にかなった分け方だと思う


北太平洋のドリテア

南太平洋のポリペイモス

北極海のミノータス

南極海のマイペス

インド洋のブルーダ

地中海のゴルセノス

大西洋のポセイドンの本拠地には親衛隊のゲルペス
参謀のネレウス、連絡係のマーカス

ドリテアとボリペイモス亡きあと、南北太平洋
任されたレハール

さて、
何が言いたいか、予想がつき始めた?かと…。

女性のドリテアはさておくとして、
男性陣の名前はほとんどが「ス」で終わっている。
ブルーダとレハールを除いて。

これが私の、長年の不思議なのだ。

ポリペイモスは「サメ男」だ。
今に至るまでのアニメの怪人で、1or2を争う秀逸なデザインだと言って過言ではない。個人的意見。
ここまで「サメな人間」「人間ぽいサメ」がいるだろうか!

ミノータスは…カニっぽい。マントの下は甲殻類のような鎧の体をしているし。

マイペスはミノータスの弟らしいけど、全然似ていないなあ。爬虫類顔だから、さしずめモデルは
海イグアナあたり。

ゴルセノスとゲルペスは、見るからに半魚人。
ウロコもあるし、まあ、間違いないだろう。

ネレウスはセイウチ。
あのヒゲが喋るとモゾモゾ動くのがリアルだ。
参謀らしくてこれもハマったデザインだよね。

今更だけど、ポセイドン族は海の一族だ。
怪人達が手下に使うのも、海の生き物で統一されている。

そうなんだ。

そのはずだ。

で、

ブルーダ。

インド洋担当のブルーダは、

どう見ても、海の生き物ではない。

虎…?だよね、キミ。

そして南北太平洋を任されたレハール

マントヒヒだっ!

これはどういうことなのか?
奇しくも、ふたりの名前は「ス」で終わらない。
「ス」の付かないふたりが揃って、海の生物に似ていないのは、何か理由でもあるのか?

なんとなくだけど、
インド洋のブルーダは、
インドだから虎な気がする。ベンガル虎。
そんな安直で、デザインのネタが尽きたから……
みたいなオチはイヤだけど、虎だってまれに海に落ちて怪人化することあるだろ。無いか。

問題が深いのは、レハールだ。

調べてみたら、マントヒヒの生息地域は、アフリカ北西部。紅海に面した辺りの乾燥地だそうな。
どう考えても海の一族とは接点がなさそう。
怪人達はポセイドンが作ったらしいけど、マントヒヒのデザインをどこから得たのだろう。

考えられるのは、アトランティスに交易だか、戦利品だかで、アフリカから持ち込まれた可能性だ。
そこで見た不思議な姿。ヒトに似た体型ながら、
全く違う顔つきの生き物がよほど衝撃だった。
レハールは魔術師だ。
怪しげなイメージが不思議な容貌のマントヒヒに
重なったのか?
もしくは生贄人だったポセイドン族は、元はアフリカ北西部から連れてこられた人々だったとか?
そうなると、アトランティスの国力は大西洋を渡って大陸のはるか遠くまで延びていたと考えられる。

と、するなら、ブルーダも、
貢物として献上された虎が、凶暴で強かったから、
怪人のモチーフに選んだってことなのか?



わかってるよ。

ここまで深読みしても、あんま、意味ないって。

でも、どうしても、
海の一族に陸の動物のモチーフが混ざってるのが
昔っから気になって仕方ないのよ。

そう言えばレハールは、ドリテアとポリペイモスの後釜にネレウスの推挙で就任した。
それまでどこやらで、隠居だか隠遁だか、のんびりやってたヤツなのだ。

ドリテアは大王イカのゲプラン。
ポリペイモスはギンザメやエイ、アンコウ共を従えて、颯爽と出撃する。
お仲間も手下もちゃんといて、司令官って感じる。

レハールはどうだ?

どっかの穴蔵みたいな場所で、水晶玉だか何だかを
覗いている。
前線に自ら出張る様子もないし、乗り物になりそうな手下や従える部下もいなさそうだ。

なんだ、ぼっちじゃん。

こんなんで広い太平洋を北も南も治められるのか?

これは明らかにネレウスの人選ミスだよ。

それとも、他にいないのか? 

考えてみたら、大西洋での最終決戦。

駆けつけてきたヤツ、いたか?

自分達の本拠地に敵が迫っているのだ。
世界中の海から馳せ参じるべきだろう。

もしかして、ポセイドンの怪人は、
これだけしかいなかった?
レハールは、
最後の駒で、
推挙もなにも、残ってるのは彼だけだった!
残りも考えず、ポリペイモスのように粛清しまくったんだろうか。

なんか、悲壮感すら漂うわ。

もっとも、駒がいないのはトリトン族も同じ。
ピピが女の子で良かったとわかる日が来ても、
たった2人では未来は暗い。

これに付随して妙な記憶が残ってる。

海のトリトン」サントラ版。

曲だけではLP版の両面が埋められなかったのか、
ストーリーのダイジェストがナレーションで収録されていたように思う。
それの、最終場面。
「人魚から美しい少女に変身したピピを伴って
水平線の彼方へ旅立った」
……みたいな事か語られた気がするっ!😰

私の記憶違い?
いや。それ聞いた時の驚きも記憶にある。

そんなの、本編にゃ無いよ!
伴うどころか、トリトンはひとりで(ルカーに乗ってるからふたりか)海の向こうへ行ってしまう。
それとも私の観てない劇場版では、そういう展開が披露されたのか〜。

あのね、

そのね、ラストシーン。

水平線に向かうトリトンとルカーの後ろ姿がマントはためかせて延々続くんだけどね、

マントのはためき、変っ!!

さんコマ打ちのリピートだけど、作画、しくじってるよ、あれは。私がカントクならリテイクだね。

感動最高潮のラストが……ああ。



気を取り直して、話を戻す。

想像したことはある。

最終回。トリトン族の生き残りのひとりであり、
ヒロインでもあるピピには全く見せ場がなかった。
トリトンと共に海底の都市に降りてもいいくらいの
存在だと思うのに…だ。

ポセイドンの神殿に向っての進軍途中、ピピは急に
具合が悪くなる。トリトンに心配をかけたくない。
絶対言うな。と、フィンのみ連れて離脱。
海底の洞窟に身を潜める。苦しそうなピピ。
やがて戦いは終わったか?
外を見張っていたフィンが洞窟の奥を見やる。
驚愕!そこに居たのは〜〜。

そんなシーン、まあ、あっても良かったなあ。

私が思うに、
海のトリトン」には、謎が2つ残っている。

ひとつ目。
北の海でプロテウスが言った事。
トリトン族がやろうとしていた事を、あなたとピピピでやってもらわなければならない」
「海に平和をもたらす以外に、もっと大きなことがあったようだ。が、それはわしにもわからん」

うん。誰にもわからないままだ。
トリトン族がやろうとしていた事とは何だろう。

2つ目。
例の法螺貝が、ポセイドン像に踏み潰された時。
トリトンよ…」と、何かを言おうとしていた。
あのヒステリー罵倒の後だ。
罵倒で吐き出して多少気が済んだのか、
もしくは単なる気のせいか、
落ち着いた声だったようにも思う。

何を続けて言おうとしたのか。
もしかして、ポセイドンが破壊したはずの本来の機能が残っていて、
ここから本当の歴史が語られたのかも?