勝手気ままに漫画を語ろう!忘れちゃってた古〜いのやら、昨日たまたま観たのやら。

ふと思い出して語りたくなったあの漫画。細かい事忘れてても気にしないで書いちゃってます。のんびり書けるときだけなので、更新は疎らです。気長にお付き合い下さいね。

銀河英雄伝説……この作品のアニメは面白くないと、私が思う理由。劇場版は未鑑賞だから、これはあくまでもシリーズ版の話ね。

リメイク版アニメ。
イゼルローンが堕ちたところで、私も落ちてしまった。
もちろん私は小説既読組だけど、  
小説を読んでいた段階からあの一連の作戦には
賛同できない…というか、
納得できない…というか、
そんなアホな〜という気持ちが強かった。

あの巨大で何万もの敵兵がいる要塞が、
あんなハッタリで、
あっさり乗っ取れるはずがない。

あ〜

私は決してアンチ銀英伝ではないので!
当然、ファンだから!

誰のファンかって?

はい、

ヤン提督とミッターマイヤーですっ。

かなり正統派の素直なファンでしょ

実は旧作アニメは諸事情により飛び飛びで、しかも全体の半分も観られなかった。
今回のリメイクを心待ちにしていたんだけど、
ん〜〜〜〜〜。
正直な感想「やってるだけ」って内容だった。
イゼルローン攻略はそれでも前半のヤマだろうからドカン!と決めてくれるんじゃないか?
そんな期待もあったのだ。

なんか、稚拙だったよね、やっぱり。

せめて、
トゥールハンマーの威力描写がもっとこう………。
発射を命じるヤン提督もあっさりし過ぎて、
なんにも胸に来なかったなあ。

で、以後、

これ観るために、
1時半まで起きてる意欲を無くしてしまったのだ。

難しいんだろうね、アニメ化。

旧作を絶賛する声はよく聞くし、全編を観てもいない私には言えない事とわかってるけど、
「やってるだけ」感はあの頃にもあった。ごめん。
面白い回と、ダラダラ回の差が大きくて、話を消化してるだけな気がする時があったのだ。

なんでアニメになると、こうもつまらないのか。

無責任&独断的&超個人的な考えを並べてみる。

チャラいファンの私が銀英伝に言及するのは
怒られそうで怖いけど、
寝言だと思ってお赦しを。



とにかく、長い話だよね。
エピソードも目白押し。
ファンにはそれぞれ好きなシーンやセリフ、
思い入れのある場面がある。
その人物を語るには必要な背景もあるから、
大胆に端折るのは許されない空気がツラい。

「起・承・転・結」。
シリーズもののアニメであっても、
各話の中にこれは必要だと思うのだ。

昔の経験だけど、
連載漫画であっても、必ず毎回、
起承転結を意識しろと言われた。

作品全体の大きな起承転結はもちろんあった上で、
毎回小さな起承転結を積み重ねるのが「連載」。
そうでなければ「今週はただの繋ぎ回だね」となり
読み手に飽きられてしまうぞ…と。

英伝を観ていると、それを思い出す。

小説の銀英伝でも、小さな起承転結が繰り返し展開される。
でもそれは、小さいとは言っても、
30分もないシリーズのアニメに詰め込めるようなスパンの短いモンじゃない。
無理に入れれば端折ったと言われ、
何回かに分ければ、ダラダラした説明回みたいなのが挟まってくる。

シリーズには、決定的に向いてないんじゃないか?

例えば連載漫画をアニメ化する場合。
漫画家は毎回に起承転結を盛り込んで来るから、
1回分を1話分のアニメにすれば、おのずからそういうものに仕上がるよね。

じゃあ、まず、連載漫画にすりゃいいんじゃね?

英伝にも漫画版があるのは知ってるよ。
道原かつみ版は、結構好きだ。一番ユリアンがかわいい!

でも漫画版って、
漫画版ダカラ…で改変や脚色を容認してるトコって
……ない?
ああ、そうきたか〜的に、自由度を楽しんでる感。
だからもし、漫画版がそのままアニメになったら

どう?

なんかまた、違った銀英伝で、
それはそれで面白いのかな。

それとも、小説銀英伝とは似て非なるもの!と、
反発するファンも出てくるのかな。

何言ってるかボケてきたけど、つまり、
アニメの各話に
盛り上がりを埋め込むのか困難な宿命なのだ。


加えて、登場人物はみんな大人。
異星人や異能力者は出てこないし、破天荒なキャラが作りにくいよね。
容姿も軍人である以上、派手にぶっ飛んだデザインにはできない。
視覚的にアニメ映えしない。

当然、アクションにも限界がある。
白兵戦であっても普通の人間だから、イマドキアニメの真骨頂、派手なエフェクトはお呼びじゃない。

アクションが欲しいからといって、
ヤン提督にカーチェイスさせるのも問題だ。
そもそもヤン提督が自分で車を運転することからして、違和感ありありだよ。
フレデリカが大の男を捩じ上げるのは、まあ、カッコはいい。
でも、軍の規律をあまりに無視するのは、リアリティが益々無くなる。

物語は大半がセリフで進む。
ヘタをすれはナレーション。
戦闘は宇宙での大艦隊戦。
敵も味方も陣形組んで、要するに撃ち合いだ。
主人公他、面々は、艦橋に陣取って指揮。
しかも主要キャラになるほど落ち着き払ってるから
動きもセリフも少なくて、緊迫感が伝わりにくい。

すべてが、地味だ。

地味な作品がダメだと言ってるんじゃないよ。

実際、小説は地味な政治劇でもあるし、
複雑で、登場人物も多い。しかも、名前長いっ!。
読破するには結構根気と忍耐が要るよね。
でも、そこは小説だから、ゆっくり自分の中で
納得しながら読むのが楽しい。
……が、これをそのままアニメにしたら、
ダラダラ退屈で山場のないものになるのは、これ、
当たり前っしょ。



いじるのも難。

いじらないのも難。

そういう宿命の作品なんだよね。

だから、劇場版だ!

劇場版……どう?
まだ観てないし、多分観に行けないと思う。
CMで観る限り、音楽が良くなった気がする。
やっと来た?って感じの音楽だ。

3章全て公開が終わった後のレビューを読んで
満足しようかな。