勝手気ままに漫画を語ろう!忘れちゃってた古〜いのやら、昨日たまたま観たのやら。

ふと思い出して語りたくなったあの漫画。細かい事忘れてても気にしないで書いちゃってます。のんびり書けるときだけなので、更新は疎らです。気長にお付き合い下さいね。

〔古い漫画の話をするブログ〕は、またもや脱線して「約束のネバーランド」だ!……私が想像していた脱獄後の展開と、残念な点について。

J-COMのメガパックに
約束のネバーランド」が入った!

改めて観ると

怖いわ〜〜〜。

ここまで怖いアニメだったんだ。

ラストまで一気に観て、やっぱ思ったんだけど、
あのラストシーンを観る限りでは、
鬼と全面対決するような展開には、なかなか結びつかないなあ。

脱獄後の展開が、予想と全く違う方向に行った?

でも、そんなのは、こっちの勝手な想像。
その通りになるわけないし、ならないからこそ読む
楽しみがあるんだけどね。



私が予想(期待)した脱獄後の展開は、こんな感じ。

PENを手がかりにして、ミネルヴァさんや他の支援者を探す。
その中で、
自分達子供がどうやって供給されているか、
農園がどうやって運営されているのか、
携わっている人間とはどういう者達なのか…。
つまり、農園システムの詳細を知る。
そしてそれを利用して、
フィル達を助けに、GFに戻ってくるのだ!
そして他のプラントの仲間をも脱出させる。

言うなれば、脱獄劇第二弾だ!

そこで、世界の仕組みを知り、
ママやノーマンが生きている可能性をつかみ、
また新たな戦いに立ち向かう決意をする。

当たり前すぎて、甘い?

彼らが外に出てまずやるのは、支援が得られる人間を探すこと。
その支援のもとに、フィル達を助けに戻ることじゃなかったっけ?
実際は、
その過程で世界の仕組みを知り、
農園を開放するだけでは何も変わらない、解決しないことを知る。
だから、世界を変えなきゃ!って展開になったってことかな。

それは、わかるよ。

しかもうまい具合に、一挙解決の手段、
「7つの壁」の向こうに居るという、鬼のトップ。
そんな情報ゲットしちゃったからね。

それも、いいよ。
そんな手段も用意しとかないと、物語の結末が
組み立てにくいだろうから。

でも、ちょっと、設定が

あまりにアレになりつつある気がする。

事の発端は、ゴールディポンド。
あの「金色の水」。
宙に浮いた小島。
明らかに異空間と繋がっているエレベーター。

人智を超えた、不思議アイテムの登場だ!

それまでの「約束のネバーランド」には、
「鬼」の正体とかは別として、
脱出に使う道具や鍵となる本の謎解き、発信機や
ママを出し抜く方法まで「非現実的なもの」は
出てこないし、使われていない。
だからこそ、リアルで緊迫感のある駆け引きに
引き込まれたのだ。

それが、「金色の水」以降、やたらと出てくるのは
摩訶不思議なナゾナゾと、超常の存在。
例えば、つい最近明らかになった「7つの壁」。

あれ、どうかなあ〜。

扉の出現からして、ハリーポッター過ぎるっしょ。
「物理世界の限界」「時空を超える」とかなんて、私的にはとても残念な話。

わけがわからないものでは、
謎の答えにはならないよぉ〜〜。

つい最近、同じような思いをした。
「進撃…」だ。
巨人の力の由来は、
あのなんかよくわからない虫みたいなの?
そもそも、あれ、なに?
皆はあれで、巨人の力がどこから来たかを説明されたと納得できてるの?

いやいやいや。

謎の答えが謎では、答えになってない〜(泣)

いままで理詰めでコツコツ考察を積み上げてきた読者は、ちゃぶ台ごとひっくり返されたみたいな。

そういう話は、基本的にはキライじゃないよ。
初めからそうなら…ね。
でも「「約束のネバーランド」は、そんな感じて始まってないから、なかなか頭の切り替えができずに
置いてきぼりになってしまった気がするのよね。


そうだ。
物語の始まりから、
この作品に期待していたものが、もうひとつある。
 
農園で食料となる家畜を飼育して出荷するのは、
現実の私達の世の中で、当たり前に行われている。

美味しいお肉にするために環境を整え、
いいエサを与え、
時には放し飼いでの運動。
厩舎に音楽流したりもするらしいじゃん。
特別な個体を交配したり、
なんやかんやしての品種改良だ。
いいフォアグラを得るためにえげつない飼育もしてるって、非難されてる話もあるよね。

どこの産地のお肉が美味いとか、
どの部位が好きだとか言いながら、

生きたまま、まな板に乗せ、
熱湯に放り込み、
ナマがいい、さっと炙るだけ、はたまた、まだ動いているものを、賑やかに談笑しながら食すのだ。

やってることは、鬼と同じじゃん。

私達はもとより、
「約束」によってその権利を得た鬼達に、
罪悪感や非道の意識は無いよね。

単に立場を入れ替えたらこうなるだけのこと。

約束のネバーランド」を読み始めた時に、
多分、ほとんどの人がお肉やお魚を前にして
ちょっと神妙な面持ちになったのでは?

そんな問題に、

作者はどんな「解」を用意してるんだろう。

邪血をもって、すべての鬼をヒトを食べる必要がないようにする?

いや、そんな事では解決にならないだろ。

私達は豚や牛や鶏や、そのいずれかを食べなくても
全く問題なく生きていけるにもかかわらず、
「食べたいから」だけで食べてるもんね。

そしてソンジュも食べなくてもいい体なのに、
やはり「食いたい」と言っているし。

必要なくても、食べたいものは食べちゃうだろ。
 
他の種を食べるという事には、本来、
是も非も、善も悪もない。
生存を前にしたら、全ての種は対等だ。


この物語がこの問題を、どう決着つけるのか。
作者が用意しているだろう、ひとつの答えに
とても期待と関心がある。

そこをどうか、
超常の不思議アイテムで
ぶわ〜〜〜〜っと解決!

みたいな終わり方は、ナシにしてほしいんだけど、

どうだろう。