5年ひばり組……最近小学校ではあだ名で呼び合う事が禁止だと聞いて、この漫画を思い出した。
「5年ひばり組」巴里夫 著。
私が小学校の頃に「りぼん」で連載されていた学園漫画だ。
もう●十年は前の事だから、さすがに細かいエピソードは😰だけど、初回と最終回は憶えている。
主人公 富士野美季(ふじのみき)が転校してきたところから始まり、
また引っ越してって終わる。
当時は深く考えてなかったように思うけど、わずか一年未満の間の物語なんだよね。
転勤家庭って、こんなに短期で異動してくもんなのか〜。
「ひばり組」が正式には「何組」なのかは知らない。
私の小学校ではひとクラス35人くらいで、各学年3クラスだったから、本当は5年3組とかであるはず。
とにかく賑やかなクラスで、始終ピーチクパーチク騒がしいからそう呼ばれているらしい。
賑やか…とは言え、みんな仲良しのクラスなわけでもなく、まあ、普通にグループの対立や揉め事もある。
が、
他と違っているのは、全員にあだ名を付けて、お互いをあだ名で呼び合うことを決まりにしていること。
先生も例外ではない。
たしか、「大ユリ先生」だっけか。
なんで「大ユリ」なのか。
各自のあだ名の由来は本編で出てきた、もしくはわかるような展開だったはずたから、単に私が覚えてないだけだな。残念〜。
新しく入ってきた美季も、もちろんあだ名をもらう。
その名も「シンカンセン」!
快活で運動神経抜群。物怖じせずハキハキした美季が
「スピードがあって新幹線のようにカッコいい」からだそうだ。
ちょっと調べてみたら、東海道新幹線の開通は、美季がこのあだ名をもらう前の年だとか。
随分凄いあだ名もらったよなあ。
ところが当の美季の反応は
「響きはいいけど意味がイマイチ…」。
ンな事ないだろ!めちゃ褒めてるだろ!
「だめかなあ。一生懸命考えたんだけどなあ」
「え〜〜!チビパパが考えてくれたの?」
「じゃあまた違うの考えてみるよ」
「いい…」
「シンカンセンでいい!」
「チビパパ」とはハンサムな学級委員の男の子。みなさ〜ん!と手を広げて話すのが癖で、面倒見も良く、小さなお父さん的だから。
…ってことだけど、当時の感覚でそれを言うなら「パパ」は無いわ〜。
今でこそ「パパ」「ママ」は普通だけど、私が子供の頃はそんな呼び方したら笑われたもんだ。
なんでって?
ん〜〜なんでだろ。
そんな呼び方はテレビや漫画の中にしか無くて、しかもそれがかなりお金持ちの家庭だったもんだから、
「気取ってる」とか「ぶってる」とかになったからかも。
一種の憧れの裏返しで、冷やかしの対象になったのかもね。
だけど、「チビ父さん」じゃ、カッコつかないなあ〜(笑)
他に記憶してる子は
噂話が好きな情報屋「カンシ」。
メガネの女の子「四つ目」。
漫画大好き「マンキチ」。
秀才の「ハカセ」。
からかい半分なのも、好意的なのもあるようだなあ。
名前から付くあだ名はいいとして、外見や癖、素行から付けられるものには、確かに本人には不本意なのがある。これがいじめの一因になるのも理解できる。
禁止はやり過ぎな気もするけど、学校現場ってやむをえ無いと言わざるを得ないところになってるんだろうね。
自分にあだ名のひとつもないのは、なんか寂しい。学年半ばになってもまだ「〜さん」と呼ばれてるのは、かえって不自然な気もする。
あだ名は「愛称」とも言うしね。
昔の友達の名前が思い出せなくてもあだ名なら覚えていたりするのだ。
ホネ
ショッカー
トトコ
オタケ
ビッケ
おネギ
このあだ名に覚えがある方〜。
私はアナタの同級生の誰かだよ(笑)。