勝手気ままに漫画を語ろう!忘れちゃってた古〜いのやら、昨日たまたま観たのやら。

ふと思い出して語りたくなったあの漫画。細かい事忘れてても気にしないで書いちゃってます。のんびり書けるときだけなので、更新は疎らです。気長にお付き合い下さいね。

リンリンちゃんの漫画……「みどりの炎を勝手に深読み。

美内すずえの漫画はいろいろ読んだけど、今すぐにタイトルやあらすじが浮かんできたものは

ジュリエッタの嵐

みどりの炎

パンドラの秘密

それぞれ、強烈に記憶に残ってるシーンや引っかかってる箇所があるのだ。

まず、「ジュリエッタの嵐」。
既読の方なら予想はつくと思うけど、
あのツララだよね。

洞窟内で疲れて眠るジュリエッタとヘンリー。
その頭上から焚き火の熱で溶けたツララが……!

ヘンリーの腹部直撃っ! 

あんなでかいツララの、しかも根本が溶けて落下するものなのか?

……とずっとモヤモヤしていたら、相当後になって同じような漫画のシーンに出会った。

タイトルは覚えていない😰。
ヤングジャンプとかヤングマガジンとかオリジナルとか、そういう類の青年誌だ。
折れて散りながら落ちてくるツララ。逃げる人々。
子供をかばって地面に伏せた女性を背中から「ドカッ」と串刺しにする!

いや、もう、こういうの、本当にあるの?

ネットで検索してみると、毎年そういう事故はある…と出る。 

ホントですか〜〜〜。

そう、雪国では軒先のツララば危ないから折るんだよね。
とにかく子供の読む漫画としては、相当に怖い現象だったのだ。
そういえばこの漫画、冒頭にギロチンで落とされた王妃の首をしっかり描いてたもんね〜。

「パンドラの秘密」はなぜ覚えているかと言うと、超能力モノだったから。 
これ一番ね。
次には主人エイメの髪型だ。
 
耳の前で小さな三つ編みにする。

あのスタイルを真似た。
本当は首に巻いたリボンも真似たかったけどうちの親には理解されず、「首輪はやめ!」と一蹴されてしまった。
クライマックスで津波を呼ぶシーンはかっこよかったけど、結局、巫女としての役割とは何だったんだろう……と思わざるを得ないラストな気がする。
一族が拉致されるのを防いだ、のはいい。
でもその結果、住む場所も無くし、この世界から退去する道を示しただけだ。
つまるところ、キミ達にはこの世界で生きる場所は無いよ、だから行きなさいってか〜?。
巫女の超能力は、彼らを黒い扉の向こうへ逃がす時が来たら、その時間を稼ぐためのものだったとか〜?

まあ、それなら多少は納得…か?
なんだか何の解決も得られないラストで、かなりモヤモヤした訳なのだ。

そして、さらに問題の「みどりの炎」。

これを読んだ後味はさら〜に複雑だった。

キャロルがかけおちした姉に会いに訪れたのは、砂漠の中の陰気な町。他所者を毛嫌う無愛想な人々、町はずれの不気味な森。
幸せだろうと思っていた姉はやつれ果て、怯えるように暮らしていた。
長い間砂嵐から町を守ってきた森の木も壊滅寸前だという。
そんなある日、植樹のための苗木が運ばれてきた。大切に扱えと言われたにもかかわらず、キャロルは枝を折ってしまう。…と、そこからはまるで血のような真っ赤な液が!
とっさに姉は自分の手の平を傷付け、折れた枝をつかんで人目をごまかす。そしてキャロルに今見たことは忘れろ!と叫ぶように言うのだ。
翌日から姉は体調を崩し、病院に隔離されたあと亡くなってしまう。
埋葬されたという森に忍び込んたキャロルは、そこに1本の木を見る。それは木と同化し、木そのものになった姉の姿だった。

周りの木々を見ると全てかヒトで、要するに森の木々は町の人達で出来ている、文字通り「人柱」だったというわけだ。

これだけ読むと恐ろしくて全く酷い話。

…が、
ここに「ウィルマ婆さん」が出てくる。
病で伏せているということらしいが、キャロルが部屋を覗くと、なんと土の上に座っている。
女性が食事ですよ〜と運んできたのは、桶いっぱいの水だ。ウィルマ婆さんは「それが一番の楽しみだよ」と、桶ごと抱え上げて一気飲みするのだ。
そして数日後、ウィルマ婆さんは亡くなり、埋葬のために森へ運ばれてゆく。

まあ、「そういうこと」なんだけど、
注目すべきは、そこに悲壮感が無いこと!
ウィルマ婆さんは明らかに、木になって森に入ることを受け入れているように見える。周りの人もそれを一種敬うかのように接していると思うのは、私の読み違いだろうか。

森には「ソロモン」という、こりゃど〜見ても魔物としか思えない化物の木がいる。森の支配者であり、創造主だ。
森と町の関係がどのように始まったのかはわからないし、長い時代の間では無体な事も行われたと思う。
でも、もしかしたら、この町には、
「いずれは木になって、町を、親しい人を守る」
という歴史が根付いていたのではないか?
年を取る。
病に侵される。
そういう者から順に森に入るのだ。その人間は敬われる存在だった。森は大切にされ、大きく強くなった時代があるのだ。

なんか、荘厳。

そういう思いでなきゃ、何百年も森も町も保たないよね。
そうやって続いてきた森が、今、壊滅の危機にあるという。
なぜか?

キャロルの姉さんは全く予定外の事態で木になってしまった。周りの者も、何より一番本人が納得できていないだろう。

そんな人間(…木か?)が、体を張って町を守るか?

そう。
時代は変わり、今の町の森は、そんな不本意で木になった(された)人達が増えてしまったのではないか?
そもそもキャロルの姉さんは「かけおちした」…とある。かけおちまでしたにしては、夫婦仲が全然よさそうじゃない。
これはひょっとして、彼女の消息を訪ねてくる者などがいないように仕組まれた計画だったとか。

こんな話は漫画の中にはカケラも語られていない。
全て私の独断による深読みだからね〜。

物語は過去最大の砂嵐が襲ってきて、森も町も飲み込んで終わる。奇跡的に救出されたのはキャロルのみ。
あ〜怖い話だったね〜だけでは終われない、複雑な余韻があった。

例えばだ。
町を守る…という強い意志を持った木々なら、最後の砂嵐にも勝てたろうか?
町を滅ぼしたのは、結局は、意志の問題か?

ん〜?なんか思い出すこと、
あるなあ。

劇場版銀河鉄道999の、機械化惑星。
反機械化の意思を持ったまま部品にされた者達が、惑星を崩壊させるアレだ。

考え過ぎ?
うん、そういう気もするね。

もうひとつ、考え過ぎなことがある。
木になりかかっているウィルマ婆さんが、水をガブ飲みするシーン。
植物なんだから、水、欲しい。
まあ、わかる。
でもなんか、ちょっと短絡的じゃね?
だからつい、
これまた思い出しちゃうんだな。

「ザ·フライ」。
転送装置のミスでハエになっちゃうあの映画。
段々と体の中でハエが優位になってくるブランドル博士は、俄然甘いものを食べ始めるのだ。

ハエは甘いものにたかるから…かい?

めちゃ、短絡的だろ。

しかもこの博士、
「最近は考えることまでハエになってきた」
みたいな発言をなさる。
ちょっと待てっ!

ハエの考えてることって何?

甘いもんのことか?
何かにたかることか?
たかる「アレ」を探すことだったりしないよな、まさか。

私はこのシーンのせいで、「ザ·フライ」にB級ランクを付けてしまった。

いやいや、
「みどりの炎」はA級ですよ、間違いなく。

リンリンちゃんの漫画についてダラダラ語ってたら、思いっきり「ファラオの墓」に脱線したけど、まあ、いいか。

美内すずえの漫画。初めて意識して読んだのは「13月の悲劇」。
私は怖い本やテレビを見たら夢にうなされて徘徊する癖があったので、こういう危なそうなのは親に隠れてコッソリ読んだ。読むなよ…。

でもまあ、宗教系のオカルトものは子供の「怖い」という感覚には馴染みがないのか、結構無事クリア。
私が子供の頃に読んだ漫画で一番怖いのは
…「赤んぼ少女」なのだ………。



美内先生の漫画で驚きだと思うのは、

その、絵柄。

「13月の悲劇」の時から、絵柄の雰囲気がほとんど変わっていない気がするっ!

プロでもアマチュアでも、描き続けていれば絵は絶対に変わるよね。意識して変えることもあれば、無意識で変わっていくこともある。
私も学生時代は同人誌やらサークルやらで絵の交流してたけど、仲間内ですら絵柄はみんな、どんどん変わったし。

それが、美内先生の漫画では、めちゃくちゃ絵柄の振れ幅が小さいのだ!

あの当時から、すでに完成されているってことでOK?!

だから昔の漫画を今持ち出してきても、ほとんど違和感がない。
「ひばり鳴く朝」。
これを読んだのは美容院か医院の待合室だった。そこにあった雑誌だから特に気にもせず、最新号ではなくても、それほど古い号でもないと思っていた。

随分後になって、美内先生の作品年表を見た。

かなり古い号だった!

「パンドラの秘密」よりも
「13月の悲劇」よりも前の作品だったとは。

昔、お世話になったある絵描きの先生が言っていた。

絵を描く技術は二段階

ひとつめは
頭の中に出来るだけ鮮明に、描きたいものをイメージする力。
ふたつめは
そのイメージを紙に写し取る力。
まずはイメージが貧相なヤツはだめ。そしてはっきりイメージできないヤツの絵は長続きしない。

美内先生は、きっとこのイメージが鮮明に確立されててブレがないんだろう
……とエラそうに勝手に解釈してたりしマス。
どう客観的に見ても、良くない方にずんずんブレてく作家さんって……      



いるやん(ボソッ)


さて、その「ひばり鳴く朝」。
内容に相当衝撃受けたけど、同じようにショッキングだったのは
「孔雀色のナリア」。
入れ替わりを完遂させるために殺した相手の顔を焼き、自分と同じケロイドを付ける。
今考えると、それじゃダメよ〜だけど、とにかく殺された子の顔が怖かった〜。

あの「孔雀を殺してすり替わったカナリアの話」は実在する童話なんだろうか。
読んでみたいと図書館へ探しに行った人も、もしかしているんじゃないか。

そう。
エステーリア戦記」騒動だ!←大げさ?

竹宮恵子の「ファラオの墓」に「エステーリア戦記」なるものが出てくる。
その中で「ネスパの戦い」と記述される「史実」に添って、サリオキスとスネフェルの直接対決が展開される件がある。
記述を読み上げるようなナレーションが入り、二人の姿と思われるエジプト絵画も出る、まるで「歴史秘話ヒストリア」。
砂漠の鷹…こと、サリオキスとの戦で、ウルジナの王スネフェルは自ら鷹の陣に潜入。軍議の場を発見し、その後単身になったサリオキスに斬りかかるというものだ。 
で、「ネスパ」ってなんだ?😰😰
あの戦のあった地名。時代?

さらにもうひとつ。
サリオキスがウルジナに捕らえられたと判断したアビドスの王女アウラが、本国へ援軍を要請するために通常馬で3日はかかる距離を1日で走破した。エステーリア戦記に残る愛の記録「奇跡の砂漠越え」だ。

これを見た読者が図書館を訪れ、エステーリア戦記を探す事態が勃発したらしい。
図書館員もその歴史書が何か思い当たらず、詳しい情報を竹宮恵子自身(または編集社か?)に問い合わせて来たという。

けっこー有名な話だよね。

少女コミックの紙面だったか?
竹宮先生が、
エステーリア戦記は私の創作です」
と異例のコメントを出していたのを覚えている。
わざわざそんなことを言わなきゃいけないほど、図書館に行って館員さんを困らせた人がたくさんいたんだろうと想像すると、なんかちょっと笑っちゃうけど、
実は私も「史実か!?」と思った瞬間はあるなあ。
図書館行きをしなくて済んだのは、友人のひと言だった。
「あれへんわっ!」。

…にしても、冷静に今考えると、この「奇跡の砂漠越え」はアカンよね。
戦闘の真っ只中、アウラは誰にも相談せず、誰にも告げることなく、ただ一騎で故国アビドスに向かって駆け出す。
戦闘、指揮、自軍の兵。すべて置き去りとはまるでどこかの最後の将軍。違ったのは鷹の軍の長老が全てわかった聡い人で、アウラを信じ、全軍を引いて援軍を待ったことだ。
「奇跡」と言うならこっちだろ。

そしてさらにだ。
アビドスに着いたはいいけどボロボロヨレヨレで
街中を通り、挙句はそこで気を失う。話によれば乗っていた馬はその場で倒れて死んだらしい。
彼女は王女。しかも第一王位継承者で、アビドス軍の総指揮者として出陣したのを国民ば皆知っている。
その彼女が供も連れず、単騎でボロって帰ってきた!国民を不安にするだろ。見せるべき姿ではない。
私としてはあそこは最後の力を振り絞って、毅然と街を通り城に入って欲しかったなあ〜。


……って、あれれ?
リンリンちゃんの漫画を語ってたのに、めっちゃくちゃ脱線してるやん。
ファラオの墓は別途ゆっくりダラダラしたかったのに〜。 

脱線ついでに言っちゃおう。
昔の漫画って、今考えると突っ込みどころ満載よね。
それが悪いってんじゃない。むしろ今、それを突っ込んであれこれ話すのは楽しい!
でもふと思うのよ。
この「突っ込みどころ」に気付くのは、私が大人になったからか?時代が進んで世の中がいろいろ革新しているからか?

なんでこんななこと考えちゃうかと言うと、
今やってる新作の「キャプテン翼」だ。
私の友人58才、キャプ翼初見のオトコが毎週言うのだ。
「あれ、突っ込みどころ満載じゃなくて、突っ込むところしか無いけど大丈夫?」

大丈夫…とは、何か大丈夫なのか。

あの漫画がその昔、世界中の子供達に絶大な人気を誇り、あれを読んでサッカー選手に憧れた者をたくさん生んだことは承知だ。
でもあれから何十年も経っている。

「サッカーが定置してW杯が身近になった今の子にも通用して、また夢を与えられてんのかな」

実は私も同意見。

昔のアニメが再放送され、懐かしさを持って突っ込みながら観るのと、
新作を突っ込むのとは、
やはり違うよね。
初見のおっさんがあれこれ言ってるのはとても楽しそうだからほっといていいけど、初見の子達にどう映ってるのか、興味があるところ。

そんな具合で、ヤマト2202がとてもしんどくなってきたわ。














 

ヒゲクマさんの漫画 について、ダラダラ。2

花とゆめが創刊されて暫くは、別マから浮気して少女コミックを読んでいた。
だからスケバン刑事のヒットには乗り遅れた。なんとなく…だけど、サキが一番最初にヨーヨーのフタ開けて警察マーク出して
スケバン刑事 麻宮サキ
と名乗るシーンの記憶はある。
当然ながらおもちゃのヨーヨーも振り回したけどね。

和田慎二の漫画…と言われて必ず頭に浮かぶのは、

「姉貴は年下」

別マに掲載された読切だ。
レア?
前号に予告された時に「この不思議なタイトルのワケは読めばわかる」……みたいな宣伝文が入っていた。
いや、別に不思議じゃない。兄の結婚相手が自分より年下ならそうなるだろ。
予告を読んでそう思った。

で、

その通りだった!

なんか、勝った気がした。だからはっきり覚えてるんだわ(笑)。

兄貴の彼女として紹介された女性は、自分より年下で、結構かわいい。なんか、ドロドロになりそうな設定だけど、ほのぼのホームドラマだった。

兄貴好みになりたくて彼女は髪を短く切り、快活なフリをする。兄貴が何気なく言った言葉を真に受けたらしいけど、兄貴は本当は長い髪で控えめな女性が好きだった。
そういう二人の些細な行き違いに気を揉む話だったと思う😰。

ラストシーンはすべて丸く収まり、
「また伸ばし始めた髪を見て意味ありげに笑う俺」と、そんな視線に「バカ…とバツ悪そうに照れる彼女」が描かれていた。
そして「式の日は晴れるといいな。幸せになれよ、幸せに」と、ハンモックで揺れながら独りごちる主人公で終わる。

いい話だ〜〜。

私には兄貴がいないけど、姉貴がいた。

兄貴は年下……

は、無いな、と思った。シュチュエーション的に。

和田慎二の漫画はアクションやサスペンスが多いし、そういうのももちろん好きだけど、ほのぼののんびり系も捨てがたいのだなあ〜。

くまさんの四季

とか、

わが友フランケンシュタイン

「サイラス」という名前を使ったこともある。自分の作品で。
ただ、ああいう話はたいていラストか悲しい。騒動が終わった後には、主人公の姿はないパターン。
解決しては去ってゆく。

超少女明日香はそれ、極まれり。

話か戻るようで申し訳ないけど、
劇場版の超人ロック
全体の出来はまあ、今更触れないとして、ED曲の「星のストレンジャー」は好きな曲だ。
あの曲と共に流れる一連のシーンも、なかなか胸に来るモノがある。

ああ、ロックはトアの牧場には、もう帰らないのだろうか。

切なくなるよね。

希望としてはあの最後に、
ロペスさんに預けた犬が駆け出し、暗闇の中を近づいてくる人影……な〜んかを映してくれてたら、
涙腺緩んだかも知れない。

私はあくまでもハッピーエンド主義。ラストはみんなで大円団派なのた。

明日香が最後に去ってゆくのは、お決まりを通り越してなんかもう疲れる〜。実はそれもあって、途中までしか読んでいない。
最後の最後はどうなった?
結局一也とはくっついたのか?どうなんだ?


全く、本気で巻き込みたくないなら関わるなよ〜って。

明日香はメリー・ポピンズをイメージしたというのは有名な話だけど、まあ、メリー・ポピンズも同じ家に戻ってくるからなあ。
「帰ってきたメリー・ポピンズ」。
読んだのは小学生の頃だ。
映画も観たけど、メリー・ポピンズが最初から明るくて朗らかなのがちょっと違和感あったなあ。
普段の無愛想風な様子と不思議な世界とのギャップが魅力だったから。
明日香が家政婦の「ちんくしゃ」から変身するのも、その辺りのギャップ狙いなのかと思ってる。

ああ。

次こそリンリンちゃんの話をしよう。

先日のニュースで中国の町を襲った砂嵐の映像を見た。
それで記憶がフラッシュバックした漫画があるのだ。

美内すずえ
「みどりの炎」。

別マ……「リンリンちゃん」と「ヒゲクマさん」

漫画誌には「格付け」がある。いや、あった。私が知ってた頃の話では。

雑誌の売行きや人気による順位の他に、同じ名前の漫画誌でも「週刊」「月刊」「別冊」とかの順位…というか、優劣…というか。
まあ、要するに「格」だ。

月刊誌よりも週刊誌の方が格上なのか??、編集社の中でも週刊誌担当の方が立場が上っぽかった。
漫画家志望で原稿持込した時に、「こっちじゃちょっと難しいね〜。あっちで見てもらって〜」と、月刊誌のデスクに回されたりとか。

あ。

これはあくまでも、ン〜十年昔の話。今の出版の事情じゃないからね。今の事はわかんないです。
軽〜く聞いてて。

ただし、

別マは「別だ」と言われた。

当時の漫画誌全部の中で、ダントツの「格上」だったんだと思う。

その別マで、
圧倒的な存在だったのが、
このお二人。

リンリンちゃん

ヒゲクマさん

これはもちろん愛称で、別マの誌上で公募されて決まったと記憶している。私は応募はしていないけど、発表された時もしっかり読んだ。

美内すずえ先生

和田慎二先生

まさに、おふたりの巨頭時代だった。

おふたりを巡る読者投票はまだある。
当時連載中だった
「はるかなる風と光」と「大逃亡」。
一騎打ちの人気投票だ。
こちらも私は参加してはいないけど、たしか結果は「はるかなる風と光」の勝利だったと思う。
全くジャンルの違う作品だし、どっちだ?と露骨に比較するのって、おふたりの先生にはどうだったんだろう。
ちなみに私はどっちも好きだ。
でも、どっちかに絶対投票しろと言われたら、
「大逃亡」だったな。
万里亜の勝負服?(笑)、いや、戦闘服かな?
が、実にカッコよかった!
肩が膨らんだ提灯型のシャツ。その肩口を縛るベルト。
このベルトは銃のホルスターのイメージなんだろうか。もちろん銃など持ってないけど。
二度とこのベルトは締めない、と思っていたろう万里亜が、覚悟を決めて身支度するカット。
考えてみれは死亡のフラグはここで立っていた。
でもまさか、
死んじゃうなんてラストは、
万里亜が「ティム…」と手を伸ばすまで予想していなかった!
もう、めっちゃ悲しいラストだった〜〜〜。

万里亜が塩酸の瓶を投げつけた沼重三はスケバン刑事にも登場して、万里亜の御墓参りにも足を運んでいるらしいね。
私としてはあの時、万里亜が助けようとした「おチビ」のその後が気になっている。
無事(…と言うのはおかしいけど)少年院を脱走できたろうか。もしかして、どこかの話に出てきたり…は無いよね。更生して幸せになってて欲しい。

それを言うなら「海堂美尾」もだ。
「バラの追跡」のラスト。浮上できなくなった海底探査挺😰。酸素が切れ、意識が薄れる西園寺京吾との通信。通信機の向こうで愛する人が死んでゆく…って、どうよ〜。
でも彼女は、神恭一郎の探偵事務所で働く姿を見せていた。いや、もう、ニクい演出!元気そうでほっとしたよね。
彼女は元々京吾に復讐するため、秘書として彼の懐に飛び込んでくる。内部から彼を崩壊させるつもりだったのだ。
京吾もそれを承知で受け入れ、まずは秘書として使えなければ叩き出す!と宣戦布告。
そんな二人の火花を散らす真剣勝負が、周りの者には緊張感のある素晴らしいコンビに映った。美尾は女子社員の憧れの存在になる。
私も憧れた!
社長秘書!かっこいいっ!

噂によると、美尾と京吾が結婚しているような、別展開の作品があるとか?
え〜うっそぉ〜〜!って感じ。
そういうの描くのは、なんか和田先生らしくない気もするけど、そうでもないのかな。
美尾に特別な思い入れでもあったんだろ〜か?

芋づる式に思い出すのはやはり
神恭一郎。
かれが初登場した漫画は「愛と死の砂時計」?
タイトルやストーリーは😰😰なんだけど、彼がコーヒーを飲んでいるシーンを覚えている。
多分、主人公だろう女の子と喫茶店で話をするシーン。
「ブルマンを2杯。ブラックで飲んでる」
と、女の子が驚く場面だ。

彼女は何に対して驚いたか。

コーヒーをブラックで、
立て続けに2杯!という大人行為か?

ブルマンという高価なコーヒーを、
価格など気にする風もなく、フツーにおかわり注文している姿にか?

そう。
この頃はまだリーズナブルなコーヒー店はない。豆を選んで注文できる店は、相当に敷居の高いものだった。

ブルマン。

欄外に「ブルーマウンテン」と注釈があった気もする。一番高いランクの豆の代名詞になった。
実際高かったし。
1500円前後はしていたと思う、一杯が。
しかも今の1500円とは違うからね、価値の感覚が。

憧れたよ〜。

しかもコーヒーをブラックで飲むなんて、子供には未知の世界よ〜。

思いっきり背の背伸びした高校生の私が通った店がある。
神戸の元町商店街。ちょっと脇道に入った二階の店。
カウンターの上部にたくさんのカップが下がっていて、好きなカップで、好きな豆のコーヒーを注文できる。友人と三ノ宮に出かけた時は元町まで歩いて、そこで休憩したもんだ。
ブルマン?無理無理っ!
たいていはモカ…か、コロンビア。
600円前後で、これが限界。しかも、少しでも「多く入りそうなカップ」を選んだ!(笑)。

ブルマンを初めて飲んだのは、30前になってから。ブラックを覚えたのもこのくらい。
いまでもコーヒーを飲む時は、ふと、あの神恭一郎が思い浮かぶ事がある。

とはいえ、そんな優雅な飲み方なんてしてないよ。
いや、できないよ〜。
安価のインスタントをざざっとカップに振り入れて湯を注ぐ。

あの元町のコーヒー店で、友人と夢を語り合った日々も、懐かしく思い出す。


あ……。

リンリンちゃんの話をしてないやんか。

バビル2世…彼がネクラな理由はこれか?そしてラストシーンを妄想する。

バビル2世…浩一君はもともとどんな子供だったんだろう。

漫画の1話。覚えてる限りで言うと、まあ、普通の中学生っぽい…か?
父親に「やあ」と挨拶してた気がするので、言葉遣いはちょっと変わってる気がする。

まず、彼は笑わない。
ニヤリとする事はあっても、朗らかに笑い声を上げることはないよね。
彼は塔に召喚された後、コンピューターの教育を受けた。100日間…だったか😰
閉鎖された世界で一方的に与えられる教育。
これは結構キケンだわ。
そして教育が明けた彼は、ヨミに会いにヒマラヤ😰へ行く。これがコンピューターの勧めだか指示だかだった😰

なんでや?

ヨミに会えば当然選択を迫られる。

協力するか
邪魔するか
傍観するか

傍観するといっても見逃してくれるはずないので
選択は2つにひとつ。
ヨミに会いに行ったがために、運命は決してしまった。

バビル2世の立場はコンピューターに従ったせいで限定されてしまった。コンピューターが彼に使命を与えることになったわけだ。

おいおい…。
浩一君はバビルの遺産を受継ぐために塔に来ただけで、世界の命運託されるのは話か違うだろ〜。

否応なしに戦いに投げ込まれた中学生。
関わりをもつ相手はすべて大人。しかも、日常で話し相手といえば、ぶっきらぼうな機械声と絶対逆らわないしもべのロデムだけ。
どんなに明るい子でも、性格歪むわ。

そんな彼でも伊賀野には好意を持っていたのか、イタズラをしていた。

彼が探しものをしていると
「右の胸のポケットです」
ふん!と、ばかりに無視する伊賀野。すると右の胸のポケットから探していたタバコがふわり〜。
慌てて摑み「いや、錯覚だ!こんなこと言えば、こんな子供にバカにされる…」と、汗をかくのだ。

つまりバビル2世も多少の興味を持って、伊賀野の思考を読んでいたわけだ。警戒してのこととも思えないし。

このシーンはF市に向かう列車の中だった。
この当時は列車の座席でタバコが吸えた。しかも未成年と同席で。
時代を感じるなあ〜。

そういえば、このF市でちょっとツッコミたいシーンがある。
伊賀野とバビル2世はF市に着いて宿泊のホテルを取る。このホテルに良からぬ気配を感じたバビル2世は「ここはやめましょう」と進言するけど、伊賀野、却下。案の定、部屋に入った伊賀野は宇宙ビールスに感染して昏倒。バビル2世が持っていたニンニクエキスの注射で事なきを得る。

ツッコミは、この後の夜だ。

注射はしたものの、昏倒から目を覚ましていない伊賀野。ここはマズいとの予感が的中した危険なホテル。
その真っ只中で、
ホテルの部屋着に着替えて、
フツーに寝てるバビル2世、君だっ!

漫画全般を通して、学生服以外の姿はほとんど無いから、かなり貴重なシーンだと思う。
それが、ホテルのガウンのような部屋着…。
しかもこの状況で、無防備に熟睡体勢。
まあ、肝が座ってると言うことでいいのか?
結局、ガウンとスリッパで奮闘するハメに。まるで出張中のおっさんだ。しかも騒動の後、しっかり寝直す。
朝に目を覚ました伊賀野がめちゃくちゃになった部屋に驚き、バビル2世を起こす。
起こされるまで寝てるんか〜!

「一体何があった?」
「言っても信じてもらえないでしょう」
「かまわん、言いたまえ」
「机やテレビが僕達に襲いかかってきたんです」

つまりこの一連の騒動はギャグか。
バビル2世の貴重なユーモアってことで、OK?

 
バビル2世は話す時に口を開けない。
……と言っても、口を開かずテレパシーを使って……って意味じゃない。
漫画を見るとすぐわかる。
セリフのフキダシがあっても、話している者の口が開いている絵がめちゃ少ないのだ!

私も昔、漫画を描いていた時期がある話は前にもしたと思う。

セリフを言う時には口を開けた絵を描くと決まってはいない。

ほかの作家さんがどうなのか、こんな問題で気にしたことはないけど、
私個人で言うなら、特に意識して、開けよう!とか閉じる!とか、考えない。

大きな声を出しているカットや叫んでいる絵では、当然、口は大きく開けて描くよ。
でも、普通に会話している場合に、人物の口開けるかどうかを事更に考えた記憶が無い。ネームの段階で自然に決まる。たとえネームの絵が超〜ラフでも、作家の頭の中では表情の詳細まで出来てるもんだ。
口を開けるかどうか…よりも、どういう表情にするかを考えれば、自ずと口元も決まってくるからだ。

横山先生はどうなんだろう。
他の漫画と比べて、口を閉じてフキダシが付いてる絵の確率が飛び抜けて高いように思うのだ。

これは単なる、横山漫画の特徴か?

別に口が開いてなくても不自然な感じはしない。
そんなことに気付きもしないで読むのが普通だろう。
ただ、口を開けない分、表情のバリエーションには不利だと思う。

そうか!

バビル2世がネクラな感じに見えるのは、もしかしたらそのせいか?!

似たような印象を受けるのが、川原正敏の漫画だ。
修羅の門海皇紀。九十九やファンはフキダシがあっても口があまり開かない。
飄々として動じず、表情もあまり変わらない。
そして、端役や愚か者になればなるほど、口を開け始める。
もしかしたら、口を開ける頻度をマヌケ役のバロメーターにしている漫画があるのだろ〜か。

弱い犬ほどよく吠える

これか?いやいや……失礼しました。

宇宙ビールスに感染すると人間は死亡する。いち早くニンニクのエキスを注射すれば回復するけど、中にはビールスと共生し超能力者として蘇る者がいる。
F市で活動している人間のほぼ全てはソレで、ヨミもその一人だ。…が、この段階でエキスを摂取するとたちまち死に至り、肉体は無残に腐敗する。 

彼らはもう、決して、餃子は食えない!

ニンニクエキスの弾を込めた銃で武装した隊がヨミを追い詰める。

「さあ、お前もその体に撃ち込んでもらうがいい」
「そして醜い死体を晒して死んていくがいい」 

およそ正義の味方とは思えない、バビル2世のセリフ。

彼はやっぱり、そこまでヨミを憎んでいるのか。

考えてみれば、バビル2世とヨミは同族。ひとつのことで立場が入れ替わっていたかも知れない。
この世で唯一、自分の過去や未来を理解し合える相手だったはずだ。
しかも後半のヨミは自分の指示ではなく、蘇りを繰り返す。彼も彼なりに不遇で、予定外の生き方を選ばされて来たのだろう。

和解の可能性はなかったか?

意外にいいおじさんになれたかもしれないよ。

強大な力を持つが故の孤独、力への不安を分け合えるのはお互い二人だけなんだしね。

力を使い果たし、心のシコリが溶けたヨミ。彼を支えながらバベルの塔に入っていくバビル2世



二人の後姿を砂嵐が隠してゆく……。

そんなラストを妄想してしまうのだ。

バビル2世……ある夢を見たために、脱線しまくり。

さて、ロデム。
とても好きなキャラ(?)なんだけど、漫画では中盤くらいからたいした活躍の場がない。
ヨミも3つのしもべに命令できるとわかってからはなかなか使い難い事態になったんだろうとは思うけど。
アニメ版では側に付き従うポジション。
漫画もスタート当初はそうだったのに、終盤の宇宙ビールス編の頃には一体どこにいたんだ?…って扱い。
キャシャーンにおけるフレンダーのようであってしかるべきキャラなのに〜だ。

キャシャーンのOP。
フレンダーと歩いてきて回り込みで終わる、あのカットは2人(?)の関係を良く現していて感動的。
あれをバビル2世とロデムでやれば、それはもう、かっこいいだろ〜な〜。

漫画ではロデムはバビル2世を「御主人様」と呼ぶ。
アニメでは「バビル2世様」。ちょっと😰だけど。
今のアニメなら、かなりの確率で「御主人様」なんて呼ぶのは、萌え系の女の子。
きっとロデムだって、猫耳で黒衣装の女の子キャラだ!
元々ロデムは男性ってわけじゃないし、スライム状の宇宙生物で、何にでも変身可能。実際、女性に変身してるからね。
おね〜さま的な大人の美女。もしくは妹のような幼女ロデム。
うわ〜〜〜。全く違う漫画になりそうだっ!
その方が人気が出たろうけど、そうじゃないことが昭和の硬派漫画らしくてホッとする。

と、ここまで布団の中で書き、寝た。

出た。

夢にバビル2世

私は元々回路が短い。
直近に観たり読んだりしたものが夢に出る確率がかなり高い。だから怖い映画は観ない。

夢の詳細は覚えていないけど、バビル2世
「自分が死んだあとはナントカをこうして欲しい」
みたいな事を言っていた。ちなみに、学生服だった。

バビル2世の後、塔は3世探しを続けるのだろうか。もうやめさせる権限をバビル2世は持っているのだろうか?
漫画には「その名は101」とかいう、続編があるようだ。読んだことは無いんだけど、あらすじを見る限りでは、かなりシビアな話っぽい。
浩一の血液を輸血して超能力者を造る…とか、浩一に彼女ができて結構いちゃつくとかってあるけど、彼女ができるくらい、ロックが結婚したのに比べたら全然OKだな、私としては。

問題にしたいのは「血」の方だ。

超能力の源は「血」?

そういえば、「赤い牙」でも、ランの体に流れる「古代人の血」ってのがすべての始まりだ。
輸血をしたワタルは超能力を発現したし、ランの意図に反して輸血すると発狂😰?して死んじゃったりしてる。

魔女のキキは「(魔女の)血で飛ぶ」。

多分…だけど、アンケートでも取れば、超能力の発現元は「脳」だとする意見が多いんじゃないかな。
私も普通に考えて、そう思う。
輸血で能力が移ると言うのは、「感染る」ってことかい。
そんなんでOKならバビル一世も塔も、5000年も待つこたなかったんじゃないか?


な〜ンて言うと、身もフタも無いか。

つまり「血」の問題っての、好きだね、みんな。

王家の血筋の者だけが開けられる扉…とか、
使える剣…とか。

血の中の何に反応しているのか、凄い認証システム。
そして、根拠がよくわからなくても、「血だ」のひと言は、すべての反論を黙らせてしまう。
あの、赤くて、どくどく流れる様は、まさに命と力の象徴っぽいもん。

小学生の時だ。
先生がこういう質問をした。

「心はどこにあると思う?あたま?しんぞう?」

答はほぼ、真っ二つに割れたと記憶している。

心は脳にある、よね。
でも、大人になった今でも、「心臓にある」という考えを全面否定する気にはなれない。
超能力が血に由来すると考えるのまた、同じようなモンじゃないか?   違うか〜〜。



バビル2世の夢を見たせいで、すっかり脱線してしまった。

実は今回は、
バビル2世がどんだけ子供らしくない、ネクラな少年かを嘆こうと思ってた。

というわけで、まだ続くよ。

夢で思い出した。
全く関係の無い余談なんだけど、とても気になってる件がある。

夢の中では走れない…というのが通説だ。
他には、
自転車のペダルが重い、前に進まない。
自動車のブレーキが効かない。
携帯やスマホが上手く扱えない。
…等、いろいろある。
この辺はよく聞くから多分皆さんそんな感じなんだと思う。

では、「泳ぎ」はどう?

私は夢の中では、ぶっちぎりの水泳選手並に泳げてしまうのだ!!
プールでも、川でも、池でも、海てもカンケーなし。しかも、見る頻度がかなり高い!

これは世の常識…皆さんそおなのか。

夢の中ではとてもよく泳げる、の?

私の周りには泳ぐ夢を見て、かつ、それを覚えている人がいない。

私の夢の中の泳力は異常なのか?
私の前世はもしかして人魚かトリトン族なのか?
私は海から呼ばれているのか?

バビル2世……漫画とアニメを比べながら、ダラダラ超能力話をするよ。

また、超能力漫画の話。
はい。
好き。超能力漫画。

うしろの百太郎を読んで、ESPカードを自作したし。
中学生の頃だと思う。
毎日2〜3回トレーニングしたかな。

ESPカードとは5種類の図形が描かれたカード5枚ずつ、計25枚を裏から見て図形毎に分け、その的中率を鍛える(?)ものだ。

私の的中率はよく覚えていないけど、まあまあ悪くなかったように思う。
もっと続けていれば、ESP能力者になれたろうか。

そう、 

超能力者になりたかった。

浩一君のように、毎夜同じ夢を見たりしないものかな〜と思ったりした。
怪鳥は迎えに来なかったけど、ロボットが迎えに来る夢は見たことがある。

バビル2世は全巻読んだ。
アニメも多分、全話観たと思う。
そしてこのアニメで初めて、
回によっての作画のバラつきが、作画監督によるものだと気付いた。
そして、予告編を観るだけで、次回の作画監督が誰か、わかるようになった。

イヤな小学生よね〜。

作画監督で回を選ぶような事はしなかったけど、
「赤ちゃんは超能力者」とか、
「謎のイプシロン星人」の回は嬉しかった。

バビル2世は漫画とアニメでは、結構色々違う。
漫画の浩一君は両親と生活していたけど、アニメでは両親は幼い頃死別😰したかで、叔父さんちで育てられている設定。
両親に謎があるとかの伏線は無いので、同居するイトコの由美ちゃんとの距離を縮める意図と、ヒーローは生い立ちが不遇…が、なんとなく時代の風潮だったからだと思う。


この由美ちゃん。私はあまり好意を持ってない。あちこちの話数に登場し、浩一君を心配し、追いかけ探す。
そこだけ次元があまりに日常過ぎて、な〜んか興ざめするのだ。
アニメ・バビル2世の牧場編冒頭では、浩一君は古見家…由美ちゃんちに帰ろうとしていた。
…が、戦闘でもないのに実にあっけなく2世号墜落。北海道の牧場に世話になる。

それ以降は、由美ちゃんの「ゆ」の字も出ない!

いや、「ゆ」は出るわ。

牧場の娘、「ゆきちゃん」だっ!

ヨミを倒した地は東京。そのまま由美ちゃんちに帰るのかと思いきや、ラストシーンは牧場で馬に乗っていた。
由美ちゃん、いいのか?

このラストについては私が突っ込むまでもなく、批判がそこそこ寄せられたらしい。
まあ、結局のところ、由美ちゃんはイトコだし。
いいんじゃないか〜?

作品としては断然漫画の方が好きだ。

まず、バビル2世と言えば「学生服」。
アニメのあの戦闘服はどうにも賛成できない。せめて、学生服をベースにしたデザインとかにできなかったもんか?

空をゆくならロプロスだよ。
バビル2世号…う〜〜〜ん。
しかも呼び名が2世号「にせいごう」。もう少し良い名前つけてやれよ。
アニメのOP。
ロプロスに飛び乗って右手を振りかざし画面奥へ。
背から飛び上がり、ボセイドンの手へ。
この一連のシーンが今でも大好きだ。この路線で行って欲しかった。
基本、漫画のバビル2世は自分で走って跳ぶ。ビルの屋上に飛び上がり、飛び移る。

あの、特徴的な跳躍フォーム!

私はこの年になってもまだ、悪者に追いかけられて逃げてる夢をよく見る。建物づたいに跳んだりね。絶対にバビル2世の影響だ。

原作のヨミはバビル2世になりそこなった。
候補として塔の召喚を受けていながら、超能力のたったひとつが足りなかったため不適格者となったのだ。
浩一君は塔に着くなり継承者と認められている。ヨミの例から選別を厳しくしたんだろうか。
ヨミはその時の記憶を取り戻したからわかったものの、5000年の間には他に何人も継承しそこなった人がいるに違いない。
そんな人が薄ぼんやりと残るイメージを啓示と受け止め、宗教や国家や戦争の発端になって……

なぁんて話は、無いか〜。
だとしたら、地球の歴史を創ったのは、バビル1世なんだけどね。

記憶の戻ったヨミは、ならば自分だって3つのしもべに命令できるはずだと気付く。

敵に渡すな 大事なリモコン

鉄人も命令者によって正義にも悪にもなる。
元々バビル1世は、自分の遺産をどう使うかは継承者の自由、って考えだから仕方ない。
マーズでもそうだけど、横山光輝は「力」ってものに独自の観念を持っているんだと思う。
月並みな言い方すると、 

力は物に過ぎない。さあ、どう使う?

ヨミの命令でバビル2世に襲いかかるロプロスやポセイドン。

でもな〜
アニメのロプロスはそんなことしないよ。
再会したバビル2世になでなで&頬ずりされて、明らかに喜んでいたっ!。な、懐いてる!?。

昔の子供向けアニメでは、シビアな表現するのは無理か〜。


バビル2世話。

もう少し続くよ。