宇宙戦艦ヤマト…「真っ赤なスカーフ」の歌詞を勘違いしていた、あの頃。
誰のためだと思っているか
誰のためでもいいじゃないか
みんなその気でいればいい
ここのところだ。
「みんなその気でいればいい」
その気とは、どういう気なのか。
子供の私にはそこらへんの気脈が読めなかった。
別に、誰のためでもいいじゃん〜。みんなが「誰のためでもいいよ」って気でいれば揉めることもないよね〜。
そんな解釈だ。
今でこそアニメを観る年齢層はそれなりに上がっているから、あんまりこういう意味の取り違いする視聴者もいまい。
でもアニメが「テレビ漫画」と呼ばれていたあの頃は、視聴者としてのターゲットは文字通り子供だったはずだ。
子供にストレートに理解できる歌詞にしてよ。
別れに振られているスカーフが、
ああ、あれはきっと自分のために振ってくれてるんだ〜。
と思っていよう。それくらいのロマンが欲しいじゃないか〜。
なぁんて事、わかんないよ。
こんな私だから当然、巨人の星の「おもいこんだら」も「重いコンダラ」で、あの取っ手の付いたローラーだと思っていた。
お笑いネタとして言われてるけど、本当にそう思っていた人間がここにいるから。
アテンションプリーズの「ひにひかり」は、耳にそう聞こえるからそのまま歌ってただけで、全く意味不明だった。随分後に漢字の歌詞を見て、初めてわかった。
ついでに言うと関西人の子供には、遠山の金さんの
「もろはだぬいでべらんめぇ〜」は、謎の呪文にしか思えなかったなあ。